ヤンキースが2017年以来のALCSへ
現地2019年10月7日、ヤンキース@ツインズのALDS Game3は舞台をターゲット・フィールドに移して行われました。
寒さが気になるところでしたが、ゲーム開始時の気温は摂氏16.6度。選手たちは時折指を息で温める仕草を見せてはいたものの、10月前半ということでかなりやりやすい環境でのプレーボールとなりました。
スターティング・メンバー
スターティングはご覧の通り。セベリーノとオドリッジといういい投手同士の投げ合いでした。
Yankees | Twins |
1.ルメイユ-1B 2.ジャッジ-RF 3. ガードナー-CF 4.エンカーナシオン-DH 5.スタントン-LF 6.トーレス-2B 7.サンチェス-C 8. グレゴリアス-SS 9. アーシェラ-3B P. セベリーノ | 1. ケプラー-CF 2. ポランコ-SS 3. クルーズ-DH 4. ロザリオ-RF 5. ガーバー-C 6. アラエス-2B 7. サノ-3B 8.M・ゴンザレス-1B 9. ケイブ P. オドリッジ |
(サマリー)NYY 5, MIN 1
Game Score
セベリーノ、オドリッジともに非常によいピッチングを見せてくれました。
2回表、ヤンキースが先制。グレイバー・トーレスが左中間にHRを放ち、1−0。
2回裏、ツインズは満塁の大チャンスがあったのですが、これを逃してしまいます。ここは後述します。
ピンチの後にはチャンスありで3回表、ヤンキースは先頭のアーシェラが二塁打で出塁。ルメイユのSSゴロの間にアーシェラは3塁へ。2アウトとなりましたが、ブレット・ガードナーが器用なバッティングでLFへシングルヒットを放ち、3塁ランナーのアーシェラを迎え入れ、2点目。
セベリーノは4回でマウンドを降りました。
ツインズは以降も毎回ランナーを出すも後続が続かず、0行進が続きます。
8回裏、先頭のエディー・ロザリオがザック・ブリットンの失投を逃さずCFへソロHRを放つも後続が続かず反撃も1点のみ。
9回表、ヤンキースは途中出場のキャメロン・メイビンにソロHRが飛び出し4-1に。さらにヒットと四球などでチャンスメイクし、ディディ・グレゴリアスがタイムリーを放ち5点目。
9回裏、イニングまたぎのアロルディス・チャップマンが三者凡退に打ち取り、ヤンキースが5−1で勝利。ALDS3勝目とし、ALCSへの切符を手にしました。
サノのポップフライで流れがNYYに
0-1で迎えた2回裏、ツインズはロザリオが二塁打、ガーバーが四球、アラエスがシングルを放ってノーアウト満塁の大チャンスを作りました。
ここで一気に勢いに乗りたいところだったのですが、最も残念なバッティングとなったのが次打者のミゲル・サノ。
フルカウントまで粘り、なおかつファウルでセベリーノの速球にも対応していたのですが、8球目、97.7mphの4シームに押し込まれ、これが1塁ポップフライに。
犠牲フライにもならず、ゴロも転がらず、何も起こらない最悪の結末となってしまいました。
この後の打者にはダブルプレーのプレッシャーがかかりますので、小さなバッティングになってしまい、マーウィン・ゴンザレス、ジェイク・ケイブとも三振に打ち取られ、結果無得点に終わりました。
サノの打席では捕手のゲイリー・サンチェスはスライダーの後は4シームというボールの勢いを活かした裏をかかない配球をしてくれていたのですが、7球のスライダーの後の8球目の4シームに詰まったのは残念でもありました。
もっとも、セベリーノの球威勝ちということも言えます。
ツインズ、打線がつながらず
レギュラーシーズンの数字から考えれば、非常におもしろい対戦になるだろうと思ったものの、実にあっけない幕切れとなりましたね。
- HR 数(MIN:307-MLB 1位、NYY:306-MLB 2位)
- AV. (MIN:270-MLB 2位、NYY:.267-MLB 4位)
- Runs: (NYY:943-MLB 1位、MIN:939-MLB 2位)
ヤンキース、クラブハウスに秘密
Game3の前、ヤンキースのクラブハウスにはラップトップのモニターやタブレットがずらりと並んでそれがイルミネーションのように見えるくらいだったようです。
バッティングプラクティス前に選手が見たものは??
どうやら秘密のようです。アーロン・ブーン監督ははぐらかしました。
なにか視覚に関するものなのか、それとも名場面集のようないいところだけをつなげたVTRだったのかは定かではありません。
おそらく後者のようなものだと思うのですが、ヤンキースナインが3試合とも自信をもって臨んでいたワケはそれかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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