モリーナの2020年終了後について
まだ再開の目処が立たないMLBの2020シーズンですが、MLSに関してはたとえ2020シーズンが開催されないような事態になったとしても、登録日でカウントされることが決まっています。
よって、各クラブは本来の開幕であった3月26日を目安にロスターを入れ替えており、それがMLSの起算日のような形になっています。
なお、4月は全クラブともにトランザクションなし。5月はインディアンスでトランザクションがありましたが、これは例のエマニュエル・クラセが80試合のサスペンションになったことでリストリクテッド・リストに名を連ねたことを表すためのもの。
モリーナが2020終了後FA
2020シーズン終了後にFAとなる選手としては、ドジャースに移籍したムーキー・ベッツがそうですが、そのほかに気になる大物の一人としてヤディアー・モリーナ(Yadier Molina)がおります。
モリーナの現契約
1982年7月13日が誕生日のヤディアー・モリーナは今季は37才で開幕を迎えるところでした。もし7月13日以降が開幕となった場合、38才での2020シーズンとなります。
もうそのような年齢になったヤディアー・モリーナですが、現契約はこのようなものです。
- 3年/$60M(2018-2020)
- 2017年4 月2日に契約延長
- 配分:18:$20M、 19:$20M、 20:$20M
- 契約当時、捕手最高額。
今季が現契約契約のファイナル・イヤーなのでした。
2020年1月時点ではSTLで終える予定だった
そのヤディアー・モリーナですが、2020年1月20日時点で、セントルイス・ポストの記者に語ったところでは、カージナルスに残る選択肢しか考えていませんでした。
ここは解釈如何かもしれません。
2020年1月の時点ではカージナルスから延長の話はなく、そのことについてのインタビューでもあったのですが、モリーナは、カージナルスは少なくともあと2年はいてもらいたいと思っているはずだと考えており、自身もプレーしたいのはカージナルスだけと言い放っていたほど相思相愛に思われていました。
今回の情勢で考えが変わったか?
そのセントルイス・ポストに語った時点では、解釈次第ではカージナルスから契約はないと言われた場合、スパイクを脱ぐ、つまり引退もというニュアンスも匂わせていました。
1月当時のモリーナは2020シーズンもフルで働くという大前提があったと思います。ところが、2020年が予想だにしない状況となりました。
カージナルスからの延長のオファーがない可能性も出てきましたし、マット・ウィータースというバックアップがいる中で、何より野球選手として試合数減少となる2020シーズンで終わるわけにはいかない・・・そう考えたかもしれません。あくまでこれは事実関係から推測したことです。
2021年も求められれば
捕手として38才になろうかということで終わりも意識していることは間違いないと思います。そうなるとモリーナの中の価値観では、プレーして精一杯やって終わりたいという考えの方が強いのかもしれません。
そうなると、カージナルスの延長オファーがなかった場合、1月の考えとは異なり、とにかく求められるのであれば、他のクラブでもという考えに変わったのではないかと思います。
カージナルスが義理人情を見せるのか?見ものですが、モリーナでさえもこの流行病により影響を受けているというお話でもありました。
2019年のモリーナ
なお、2019シーズンのヤディアー・モリーナの成績は113試合、419打数113安打、打率.270、OBP .312 、SLG .399、HR 10、RBI 57。
ポストシーズンではNLDSでは打率.143、NLCSでは打率.167。
捕手としては111試合に出場。CS%は27%。なおキャリア・ハイは2005年の64%。このとき、リーグ平均は29%。
モリーナ、どうなるでしょうか。注目ですね。
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