WS2024 Gm4:LAD 4 @ 11 NYY
現地2024年10月29日、ワールドシリーズGm4が行われ、立ち上がりからファンが見たことのないレベルでプレーを邪魔するなど、少々荒れた雰囲気になりましたが、ゲーム自体は序盤は拮抗して押したり押されたりというのがよくわかり面白い展開になりつつありましたが、さすがにドジャースもブルペン・ゲームで勝てるほど甘くはなかったです。
ファンの失態
まずは今後、ファン・インターフェアレンスの最悪の度合いとして殿堂入りレベルの強烈な妨害を見てみたいと思います。これは悪質そのもので、ムーキーが腕の筋を傷めたりしないで良かったというくらいのものでした。ボールが欲しくて夢中で追いかけたりして結果的に妨害してしまったというのとは訳が違います。
There’s no room for something like this in baseball.
— Dodgers Nation (@DodgersNation) October 30, 2024
Mookie Betts caught a ball in Yankee Stadium and fans decided to try to take it from him and yank his arm in the process.
Ridiculous.
pic.twitter.com/wfHrr6ISuc
このインターフェアレンスがあったのはなんと初回です。1回裏のリードオフのグレイバー・トーレスの打席でのこと。 この後、退場させられていました。わざわざ高額のチケット料金を支払い、自軍が勝ったゲームを見られなかったというオチまでついています。
0-3からの復帰は?
このシリーズはGm3を終えてドジャースが3連勝。ワールドシリーズで0勝3敗からGm5に突入したのは1970年のレッズvsオリオールズのシリーズまで遡るほど、ここからの復帰はかなり厳しい状況。0勝3敗からワールドシリーズを獲ったケースはなく、7戦シリーズという視点なら2004年のALCSでレッドソックスがヤンキースを相手に3連敗から4連勝でシリーズを獲ったケースがありました。その時の伝説の盗塁が現ドジャース監督のデーブ・ロバーツです。
フレディー・フリーマンが4戦連発!
さて、ゲームの方ですが、ヤンキースの先発はルイス・ヒル。1回表、ドジャースは大谷選手がSSポップアップフライで倒れるも、つづくムーキー・ベッツがRFへ二塁打を放ち、チャンスメイク。ここでフレディー・フリーマンが4球目のスライダーをRFへライナーで放り込む2ランHRを放ち、ドジャースが2点を先制。
フレディー・フリーマンは今シリーズは4戦4HR。前回、ワールドシリーズに出たのが2021年のブレーブス時代で、この時もGm5とGm6で1本ずつHRを放ちました。2021年のワールドシリーズはブレーブスが6戦で決めたのでフリーマンはそこから継続してワールドシリーズ6戦連続でHRということになります。
さすがにブルペンデーでは勝てず
ドジャースの先発はベン・カスパリウス。この日は直前まで先発が決まらず、結局、ブルペン・デーということに。継投のメンバーですが、この日は勝ち試合ではあまり投げない投手がメインでリレーしました。
ベン・カスパリウスは2.0イニングを投げ、BB 3で失点が1。それなりの投球でしたが、2回裏に四球とオースティン・ウェルズの2塁打でチャンスメイクされ、アレックス・ベルドゥーゴの内野ゴロの間に1点を失いました。
2番手のダニエル・ハドソンが3回裏から登板し、四死球でランナーを溜めた後、アンソニー・ボルピーにグランドスラムを打たれた、リードを吹き飛ばしてしまいました。3回を終えて5-2とヤンキースがリード。
ただ、ドジャースも5回表にウィル・スミスのソロHRなどで2点を返し、4-5と1点差まで詰め寄ったのですが、6回裏にランドン・ナックがオースティン・ウェルズにソロHRを打たれてリードは2点差に。
そして8回裏に登板したブレント・ハニーウェル・Jr.がグレイバー・トーレスにHRを打たれるなど5失点を喫し、点差が広がり、11-4のスコアでヤンキースがGm4に勝利し、Gm5につなげました。
ドジャースもさすがにブルペン・デーでは勝てず、これでなんとかローテーションの谷間を埋めたというところです。
Gm5ですが、先発はGm1と同じマッチアップで、ジャック・フラハーティーとゲリット・コールが投げます。
果たしてドジャースがGm5で決めるのか?それともシリーズが日本時間の11月2日(土)のGm6まで延びるのか?注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。