左肩亜脱臼の大谷はGm3に出場
現地2024年10月28日、ドジャース@ヤンキースのワールドシリーズ Gm3は舞台をブロンクスに移して行われ、大谷選手はこれまで通り、リードオフDHでスターティング・ラインナップに名を連ねました。
26日に行われたGm2の7回に二塁への盗塁を試みてスライディングした際に左肩亜脱臼の負傷を負った大谷選手。Gm2終了後すぐにチームメイトには「Gm3には復帰できる」とメールで伝えたと言います。
翌27日は移動日でしたが、急を要する状況の中で出来る検査は全て実施し、パスした模様。
ほぼ強行出場
肩の亜脱臼は多くのスポーツ選手が体験している怪我で、簡単に復帰する例もあれば、場合によっては関節唇を傷め、手術を実施することも。フェルナンド・タティス・Jr.がそうです。
手術することで、すぐに亜脱臼が再発することを防ぐことが出来るようです。
ただ、上述の通り中1日での検査ゆえに精密には調べられていないと思われ、このあたりは将来のことを考えるとまた後日に判断するでしょう。
今はメジャー・リーガーにとって最も大事なワールドシリーズの真っ只中。出たくても出られない選手が多数いる中、少しでも可能性があるならやはり出場を強行するでしょう。
実際、右足首を捻挫しているフレディー・フリーマンも気を吐いている訳ですから、チームが第1の大谷選手がなおさらゲームに出ることを選択し、それを止めるのは至難の業でしょう。
肩を守りながら出場
ヤンキー・スタジアムでの1戦目ということで試合前に華やかに選手紹介がありましたが、大谷選手はジャケットを羽織ってフィールドに飛び出し、左肩を固定しているのがわかる状態でした。
状態をうかがう上で大注目となった1回表の第1打席。ヤンキースのマウンドはクラーク・シュミット。この日は緊張からか、明らかにボールとわかるストレートの四球を出し、打撃への影響を見るのはその後ということに。
ただ、塁に出た大谷選手はいつもとは違いました。左手でユニフォームの第2ボタン当たりの位置を掴んでのベースランニングに。これはスライディングが必要になった場合に備え、ドジャースが大谷選手に促した防御策。状態の悪化を防ぐ知恵でもありました。
打席では何度もスイング
第1打席の四球はフレディー・フリーマンHRを2ランにする価値のある出塁でした。
その後の打席ですが、3回の第2打席で1塁ランナーにトミー・エドマンを置き、ようやくスイングをする機会を得ました。大谷選手は4球目のナックル・カーブを空振り。当たればHRかというような強いスイングでしたが、ちょっと差し込まれているようにも思えました。5球目、95.6mphのアウトハイのシンカーを叩いた打球は2Bゴロに。強いスイングでしたが、打球は上がらず。ちょうどトミー・エドマンがスタートを切っていたので進塁打という形になりました。
4回表の第3打席の前にピッチャーが交代。ネスター・コルテスの登板となりました。大谷選手は初球からスイングをしていき、フルカウントからもファウルで粘りましたが、三振に倒れました。
7回表の第4打席は変則左腕のティム・ヒルと対戦。ゾーンのボールはスイングをかけて行きましたがこの打席は3塁ポップフライに。
9回表、第5打席が回ってきて、相手投手はルーク・ウィーバー。3球目、ウィーバーのカット・ボールが大谷選手のつま先付近にヒットし、死球で出塁。上半身に当たっていればヒヤッとしていましたが、特に故障などには繋がらない死球でした。
結局、この日は5打席に立ち、3-0でヒットは無し。
ただ、本調子ではないのはわかっていても、やはりその存在感は相手投手やベンチに圧力をかけていますね。
このゲームはドジャースが勝利。
ロバーツ監督は、残りの試合も大谷選手を先発で出場させるつもりです。
この日を終えて大谷選手のポストシーズン全体の成績は.245/.403/.434、OPS .837、HR 3、RBI 10。ワールドシリーズではまだ1安打のみですが、相手への見えない圧力はかなり強力です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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