アイコニックな米国の象徴として
現地2020年11月19日、まったく予想もしていないところから、朗報が入ってきました。
シカゴ・カブスのホームグラウンドであるリグレー・フィールド(Wrigley Field)が、国定歴史建造物(National Historic Landmark)に指定されることになりました。Congratulations!
英文で記事を読まれた方は、リグレーもついに命名権ビジネスに手を染め始めたのか?と驚かれたかもしれませんが、そういう球場名称の変更の話ではなく、球場がアイコニックな象徴としてお墨付きを与えられたというお話です。
指定したのは米国内務省(DOI)
リグレー・フィールドに栄誉を与えたのは、米国内務省(DOI:Department of Interior)。
内務省は、政府の公有地あるいは天然資源ついてその大半の管理責任を負っていて、国定公園の維持管理、野生生物の保護などを行う部署の他、今回のリグレー・フィールドのように、アメリカの歴史と文化に関するものも保護しています。
国定歴史建造物(National Historic Landmark)は、内務長官によってアメリカの歴史と文化において全国的に重要であると決定された建物、場所、地区、構造物、およびオブジェクトのことです。
リグレーがそれだけアイコニックな存在ということですね。
MLBではフェンウェイパークも
国定歴史建造物は、MLBでは2例目で、レッドソックスのホーム、フェンウェイパークもその指定を受けています。フェンウェイパークは1912年の完成。
リグレー・フィールドが建造されたのは1914年。カブスのホームとなったのは、1916年から。
アメリカの古い野球場のNO.1 とNO.2がその指定を受けたことになりました。
オーナーファミリーの申請
リグレー・フィールドがその指定を受けたのは、オーナーのトム・リケッツを始めとするリケッツファミリーが2013年から申請をしてきたという背景がありました。こういうのはやはり持ちかけていないと実現しませんからね。世界遺産に自治体が登録を申請するのと似ていますね。
リノベーション
ご存じのようにリグレー・フィールドは2014年から2018年までリノベーションを行いました。よって古いままではありませんが、改修前と同じ外観にしているので、申請が通過したということでしょう。
2014-15
- 外野席の構造的な鉄骨とコンクリートの撤去及び拡張
- レフト外野席に3,990平方メートルのヴィジョンを設置
- ライト外野席に2,400平方メートルの少し小型のヴィジョンを設置と650平方メートルのヴィジョンを設置
- 3塁側コンコースの整備とトイレの増設
- 選手のウォームアップ施設の設置 など
2015-16
- 外野席の完成
- 豪華なクラブハウスの完成
- ベンチの拡張
- その他 など
2016-17
- 1塁側施設の整備
- アンパイアー控室の完成
- 2階席の完成など
2017-18
- 1塁側コンコースの整備
- プレス・ルームの整備など
他にはパールハーバーなども
NHL(National History of Landmark)には、現時点で2,600もの建造物などが指定されています。なかにはパールハーバー、アルカトラズなどの場所も。
ご参考までにリンクです↓。
List of National Historic Landmarks
リグレーも行ってみたい場所の一つですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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