2022 WS Game4 ( HOU 5-0 PHI) NO HITTER
全くのノーチャンスでした。
現地2022年11月2日のアストロズ @ フィリーズのワールドシリーズGame4は、フィリーズ打線がアストロズ先発のクリスチャン・ハビエルの強いボールの前に全くの沈黙。
あれよ、あれよという間にゲームは進み、アストロズのブルペン陣にも力でねじ伏せられ、コンバインド・ノーヒット・ノーランという形で終わりました。
前日のGame3ではランス・マッカラーズ・Jr.が5HRを浴びて、0-7でシャットアウトに抑えられたアストロズがきつーいリベンジをお返ししたというゲームでした。
クリスチャン・ハビエル、強いボールでねじ伏せる!
アストロズ先発のクリスチャン・ハビエルは、2回裏の先頭打者となったブライス・ハーパーに四球を出したものの、その後はまるでピンチらしいピンチを感じさせず、終わってみれば3回裏にブラドン・マーシュにも四球を与えただけの6イニングでノーヒット・ノーランの投球。
球速は93-94mphというところで数字的には右投手でよく見られる球速だったものの、どうも打者にはそれ以上に感じさせるものがあったようです。79-82mphほどのスライダーもアクセントしてよく効いていたというのもありましたが、フィリーズの打者はことごとくボールの上を振っていたような印象。
ハーパーでさえ、High-90mphのボールの投手と対しているようなスイングでまるでノーチャンスといった具合でした。
なお、下記はクリスチャン・ハビエルの2020年のシャットダウン中の写真。ここからMLBデビューを果たし、ポストシーズンでもブルペンで活躍しました。この頃はえげつないボールでしたね。
Cristian Javier in 2020. He’s in the Dominican Republic during the shutdown, before even making his @MLB debut. A friend sent this photo to me. Never stop dreaming. Felicidades, Cristian. @MLBNetwork @astros pic.twitter.com/EracLcxhlq
— Jon Morosi (@jonmorosi) November 3, 2022
C・バスケスも貢献
なお、この日の捕手はクリスチャン・バスケスで、初回に受け損ないがあってミットを閉じているものの、ボールを後ろにそらすというシーンがあり、大丈夫か!と思いましたが、どうやらミットの紐がかなり伸びていたようです。メンテナンスしておけよ!と元レッドソックスの捕手には厳しく見てしまいましたが、バスケスはゲーム終了までマスクをかぶり、この日のコンバインド・ノーヒット・ノーランに貢献。1ついい勲章が加わりました。おめでとう!
ブルペンもプレスリーのBB1のみ
クリスチャン・ハビエルの後は7回裏からはブライアン・アブレイユが登板。ブライアン・アブレイユはクリスチャン・ハビエル以上のベロシティーをマークし続け、3者連続三振。
8回裏はラファエル・モンテロが登板し、こちらも1イニングを奪三振1で切り抜け、ノーノーを継続。
9回裏はライアン・プレスリーがカイル・シュワーバーに四球を出したものの、ホスキンス、リアルミュートと打ち取り、ゲームセット。見事、コンバインド・ノーヒット・ノーランを達成しました。
【YOUTUBE】HOUSTON COMPLETES A COMBINED NO-HITTER IN THE WORLD SERIES!!! (Only the 2nd no-hitter in WS HISTORY)
ワールドシリーズ史上2度めのNO-NO
アストロズの今回のノーヒット・ノーランはワールドシリーズ史上2度めの快挙です。それまでの達成者は1956年のワールドシリーズ Game5でヤンキースのドン・ラーセン(Don Larsen)が達成したパーフェクト・ゲーム。ミッキー・マントルの素晴らしいランニング・キャッチがあったゲームです。
【YOUTUBE】1956 WS Gm5: Mantle’s catch keeps perfect game alive
そしてコンバインドでのノーヒッターは史上初となります。
また、ワールドシリーズだけでなく、ポストシーズンでということになると、2010年のNLDS Game1でフィリーズのロイ・ハラデーが達成したノーヒット・ノーランも含まれます。
【YOUTUBE】NLDS Game 1: Halladay’s historic no-hitter in the NLDS against the Reds
ノラ、堪えきれず
フィリーズ先発のアーロン・ノラは4回までボールを散らし、無失点で切り抜けてきましたが、5イニング目に入り、先頭のチャズ・マコーミックからジェレミー・ペーニャまで3連続シングルを浴び、ノーアウト満塁となったところで降板。
この後を継いだホセ・アルバラードがヨルダン・アルバレスに押し出しとなる死球を与えて先制点を奪われた後、注意すべきRBIマシーン、アレックス・ブレグマンに2者生還のタイムリー・ダブルを打たれ、追加点。さらに、この日、バットが振れていたカイル・タッカーに犠牲フライ、そしてユリ・グリエルにタイムリーシングルを打たれ、計5失点を計上しました。
アストロズはここぞという時にいい点のとり方をしました。
フィリーズは仕切り直しになります。地元での最後のGameで王手をかけられるか!というところです。ジャスティン・バーランダーとノア・シンダーガードの先発です。
バーランダーがワールドシリーズ初勝利なるか?という点とブレーブスとのNLDS Game4で好投したノア・シンダーガードがまたも良い投球を見せるか?という点が注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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