攻めるホワイトソックス!打線強化!
現地2019年12月25日、ヤンキースからクラブオプションを拒絶されてFAとなっていたエドウィン・エンカーナシオン(Edwin Encarnación)のディールが決定!なんと、1Bのホセ・アブレイユと延長契約したホワイトソックスが獲得しました。
契約内容:1年/M
エンカーナシオンとホワイトソックスの合意内容は、1年/$12M(2020)。この$12Mの中にはサイニング・ボーナスの$1Mが含まれているので、厳密に言えば、2020年は$11M。2021年はクラブオプションで$12Mという内容です。
エンカーナシオンはあわやHRキング
2019シーズンのア・リーグのHRタイトルはロイヤルズのホルヘ・ソレアーで48HRを放ちましたが、エンカーナシオンは現地2019年6月15日にヤンキースへのトレードが決まるまではア・リーグのHRキングに向かってひた走っていました。
ヤンキースへ移籍した時点で、出場機会も減りますからHRタイトルは無くなったと思わざるを得ませんでしたので、それは非常に残念ではありました。また、8月3日のレッドソックス戦で、ジョシュ・スミスのスライダーを右手首に受け骨折。1ヶ月間、戦列を離れてしまったのも痛かったところです。
2019シーズンのエンカーナシオンは、打率.244、OBP .344、SLG .531、HR 34、RBI 86、WAR 2.7という成績に。
ホワイトソックスはアグレッシブ!
ホワイトソックスは今オフ、非常にアグレッシブですね。筆者はエドウィン・エンカーナシオンのホワイトソックス入りはないのではないか?と思っていました。エンカーナシオンはそもそもDHとして出場することが圧倒的に多い選手ではありますが、むしろ1Bとして考えた方がクラブ側としてはメリットがあると思っていたからです。
1Bにホセ・アブレイユ、DHにエンカーナシオン
その意味でホワイトソックスの1Bにはホセ・アブレイユがおります。しかも今オフ、アブレイユはQOを一旦受諾したものの、クラブ側からの要請による延長契約でそれを上書きしたほど評価の高い選手です。よって、DHとしての魅力はありつつも、1Bが埋まっているのでホワイトソックスはないだろうと踏んでいたのですが、これは読みが外れましたね。
強烈なオーダー
ホワイトソックスの内野とDHですが、以下のメンバーになりそうです。
プロスペクト混合で素晴らしい布陣
INF
- DH: エドウィン・エンカーナシオン(右打ち)
- C:ヤズマニ・グランダール(2019: 28HR/スイッチ)
- 1B:
- ホセ・アブレイユ (2019:33HR/ 右打ち)
- アンドリュー・ボーン(21才/2019ドラフトRd1/右打ち)
- 2B:
- ニック・マドリガル(22才/2018 ドラフト Rd1/右打ち)
- レウリー・ガルシア(2019: 161安打/スイッチ)
- SS: ティム・アンダーソン(2019: AL BAキング/右打ち)
- 3B: ヨアン・モンカダ(才能開花の24才/スイッチ)
内野には2Bに26才のダニー・メンディック(右打ち)も控えています。またレウリー・ガルシアは外野での起用も対応可能です。また、捕手には2019年に活躍したジェームズ・マッキャンもおります。彼はひょっとしたらトレードのカードかもしれませんが、今のところグランダールのバックアップロールの位置付け。
さらにOFもリストアップするとご覧のメンバー。
OF
- LF: イーロイ・ヒメネス(実力派デビュー済み/右打ち)
- CF:
- ルイス・ロバート(22才/CWS NO.1プロスペクト/右打ち)
- アダム・エンゲル(2019: 55安打/右打ち)
- RF: ノマー・マザラ(24才、MLB4年で79HR/左投げ左打ち)
プロスペクトが内外野ともに素晴らしい逸材ばかり。ただ、彼らはサービスタイムの関係で少しでもホワイトソックスに残れるようにデビューは少しずらされるかもしれません。ちょうどカブスがクリス・ブライアントのデビューを1ヶ月ずらしたような作戦です。
プロスペクト達もフルに出場できる状況になったとしたら、下記のようなスタメンかもしれません。
【予想スタメン】
- ルイス・ロバート CF
- ティム・アンダーソン SS
- ホセ・アブレイユ 1B
- ヨアン・モンカダ 3B
- エドウィン・エンカーナシオン DH
- ヤズマニ・グランダール C
- イーロイ・ヒメネス LF
- ノマー・マザラ RF
- ニック・マドリガル 2B
パロット・ポーズのきっかけ
さて、エンカーナシオンと言えば、HRを放ったあとのパロットポーズが有名ですが、あのポーズですが実は岩隈投手が絡んでいるのはご存じでしょうか?
上のMLB Networkの動画がそれを語ってくれているのですが、それによるとなんときっかけは岩隈投手だったのです。
どういうことかと言うと、2012年にエンカーナシオンはトロントで岩隈投手からライトへグランドスラムを放った日がありました。
上記は2012年ハイライト動画で岩隈投手から放ったグランドスラムから始まるようにしています(開始56秒)。それまでのHRを見ると、パロットポーズをやっていないことがわかります。
変なポーズで走ってしまった
岩隈投手からグランドスラムを放った後、エンカーナシオンは右手をあげようかどうかという微妙な高さで変な走り方でホームイン。ダグアウトに戻った時、「リプレー見てみろよ」と言われて、見てみるとたしかにおかしな走り方に気づいたそうです。チームメイトもその走り方が気に入ったようで、「これからずっとあれをやれば」と提案。エンカーナシオンもそれを受けてこのポーズで走り出したところ、なんかオウムを腕に乗せているようだねと言われ、今のポーズに固まったとのこと。
なお、ルールがあって、HRを放って1塁ベースにたどり着いてから右手を上げる。とりわけ嬉しいときは腕は高く、そうでも無い時は腕はそんなに高くないそうです。
エンカーナシオンの活躍に期待したいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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