2020ウィンター・ミーティング(7日)
現地2020年12月7日、ホワイトソックスがアグレッシブに動きました。これはなかなかすごい先発ローテーションの布陣になります!
レンジャーズからローテーション右腕のランス・リン(Lance Lynn )をトレードで獲得しました。
トレード詳細
このトレードはいずれも投手が動きます。
ホワイトソックスGet
- ランス・リン(33才)
レンジャーズGet
- デイン・ダニング(Dane Dunning/ 26才)RHP
- エイブリー・ウィームス(Avery Weems/ 23才)LHP
選手詳細
【CWS】ランス・リン
ランス・リンは1987年5月12日生まれの33才。2021年のシーズン途中で34才になるベテラン右腕。2008年カージナルス1巡目指名です。
2011年にデビューし、2017年までカージナルスに所属。
2015年オフにトミー・ジョン手術
カージナルス在籍時の2015年のポストシーズン終了後にトミー・ジョン手術を受け、2016シーズンは全休しました。
手術前の2013年から2015年までは先発として33試合(2013)、33試合(2014)、31試合(2015)に登板し、ほぼ皆勤のような登板数を誇ります。驚くのはトミー・ジョン手術明けの2017年にも33試合に登板していることです。非常にパワフル。
2017年オフにFAとなり、2018年3月にツインズとサイン。サラリーは1年/$12M(2018)。
そして同年のトレードデッドラインでヤンキースに移籍。この時の交換要員が2020年に横浜ベイスターズに所属したタイラー・オースティンです。
2018年オフに再びFAとなり、同年12月にレンジャーズとサイン。
レンジャーズでの契約
レンジャーズとの契約が3年/$30M (2019-21)で、オプションはついていませんでした。2021年のサラリーは$8M。
通算104勝
カージナルス時代から素晴らしかったランス・リンですが、デビュー2年目の2012年から2019年までいずれも二桁勝利を継続。ただし、上記の通り、2016年のトミー・ジョン手術による全休のシーズンは除いてではありますが、ヘルシーな時は10勝というとてもわかりやすい功績を残しています。ちなみに勝利数のキャリアハイは2年めの18勝(2012年)。
ショートシーズンとなった2020年も6勝。レンジャーズが厳しいシーズンだったので、この勝ち星でとどまりましたが、そうでなければあと3勝は上積みできるくらいので出来でした。2020シーズンはシェーン・ビーバーとともにハーラートップを争う勢いでした。
非常にタフなローテーション右腕で200イニング以上を3度達成しているのはベンチとしては非常にありがたい存在です。
【TEX】デイン・ダニング
レンジャーズが獲得したデイン・ダニングは、マイナー時代、あの豪腕マイケル・コペックと仲のよかった投手です。ともにトミー・ジョン手術を経験しています。詳細は下記の記事に。
2020年の成績
2020シーズンにデビューしたデイン・ダニングは7試合、34.0イニングを投げ、2勝0敗、ERA 3.97。今後も活躍を期待できる右腕です。
【TEX】エイブリー・ウィームス
エイブリー・ウィームスは2019年アマチュアドラフトのホワイトソックス6巡目指名の左腕。
2020シーズンはマイナーリーグがキャンセルになりましたので数字はありませんが、2019シーズンはドラフト後にルーキーリーグに所属。14試合に先発し、5勝4敗、ERA 2.09。
2021年にダブルAにまで昇格すれば、2021年のデビューもあるかもしれません。
ホワイトソックスがきらびやかなローテーションに
ランス・リンを獲得したホワイトソックスは、ご覧のようなローテーションに。
- ルーカス・ジオリト
- ランス・リン
- ダラス・カイケル(L)
- ディラン・シーズ
- レイナルド・ロペス
- マイケル・コペック
もうこのメンバーを見ただけでALセントラルを威圧しているかのような布陣ですね。豪華です。2021年もブルペンで行くかどうかわからないのですが、ギャレット・クロシェもおります。
ホワイトソックス、ますますバランスがよくなりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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