ヤンキースのホームでの連勝は13でストップ
現地2022年6月24日、アストロズ@ヤンキースのGame2は、アストロズがジャスティン・バーランダー、ヤンキースがルイス・セベリーノが登板。魅力ある投手同士の投げ合いは非常に締まった好ゲームとなりましたが、アストロズが中盤のわずかなスキを突き、3点をゲット。これをブルペンが守りきり、3-1のスコアで勝利しました。
アストロズはこの勝利により、2022年5月31日のエンゼルスとの初戦から始まっていたヤンキースのホームでの連勝を13でストップさせました。
アストロズ、強いです!
バーランダーが7イニングを1失点
この勝利の立役者はやはりジャスティン・バーランダーでしょう。トミー・ジョン手術後の初のフルシーズンの今季、非常に調子が良いです。
この日のバーランダーは非常に味のある投球を見せました。タイガース時代には100mph以上を軽く超えていた4シームは要所だけに抑え、ファストボールのほとんどはMid-90mph。もともと持っているエンジンが違うので、ベースとなるベロシティーがmid-90mphというのがそもそもすごいのですが、この日はギア上げた時は97mph以上をヒット。
手術前の2019年に34スタートで、223イニングを投げ、21勝6敗をマーク。奪三振は300という36才とは思えない数字を叩き出していて、その時のスタイルとほぼ変わりません。ただ、手術明けで可能な限り球数を抑えるように工夫しており、もともと素晴らしかったスライダーに加え、遅いカーブも有効。ますます味のあるスタイルとなっています。
アストロズは前日の悪夢もあり、バーランダーを可能な限り引っ張りました。バーランダーは7イニングで102球を投げ、被安打4、失点1、BB1、奪三振3。奪われた1点はジャンカルロ・スタントンの事故のようなHRのみでした。
バーランダー、投球制限などない模様
バーランダーはこの日、9勝目をマークしました。ここまで14試合に先発し、4月こそMaxの投球数は91でしたが、5月以降は100球超えがこの日も含めて4度。最多は6月7日のマリナーズ戦で108球。
登板感覚は中5日がほとんどですが、中4日がすでに3度もあります。
トミー・ジョン手術明けのシーズンは球数制限などが課されますが、どうやら割り切っている模様で、ほぼ投球制限などはないようですね。恐ろしい豪腕です(笑)。ちなみにバーランダーのトミー・ジョン手術は2020年9月30日に行われました。今季の開幕でちょうど1年半空いたことになりますね。
カイル・タッカーが殊勲の3ランHR
アストロズが奪った3点は6回表にカイル・タッカーが打った3ランHRによる得点。
ルイス・セベリーノも立ち上がりは非常によかったです。打者1巡まではパーフェクト投球。2巡目に入った4回裏は、四球とシングルを許しましたが、得点を許さず。
圧巻は5回表。先頭のユリ・グリエルにダブルを、つづくアレドミス・ディアスにはシングルを許して、ノーアウト、ランナー1、3塁のピンチを迎えましたが、ジェイソン・カストロ、ジェイク・メイヤーズ、ホセ・アルトゥーベを3者連続三振に。落ちそうになったところをパワーでねじ伏せました。下位打線から2アウトを奪ったのも大きかったですね。
しかし、6回表に疲れが出たのか、一瞬のスキがありました。中軸を迎え、1アウトからブレグマンにダブル、つづく当たっているヨルダン・アルバレスには四球を与え、ピンチを拡大。ここで迎えるのは前夜好守備でピンチを救ったカイル・タッカー。OFとしての評価もうなぎのぼりです。その初球、95.3mphのインコースの厳しいコースのファストボールをしっかりと捉え、右中間スタンドへ3ランHR。アストロズが3点を先制。
アストロズは8回表、ロン・マリナッチオのコントロールの乱れでチャンスを作るも、活かせず。終わってみれば、タッカーの3ランでゲームを決めました。
なお、ルイス・セベリーノは6回を投げ、被安打3、失点3、BB2、SO7でした。
これでこのシリーズは1勝1敗に。Game3はクリスチャン・ハビエルとゲリット・コールの先発です。これも楽しみです。
この敗戦においてもヤンキースの負け数はまだ19(52-19)。まだ20敗を喫していないんですね。
ジャッジ、スタントンの強烈な長距離砲の圧をクリスチャン・ハビエルがどう乗り越えるのか、注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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