スポンサーリンク

選手会、72試合/70%案を却下!スケジュールの設定を求める!MLBが11月にPSを行いたくない理由も判明

選手会:スケジュール設定へ

 現地2020年6月12日にMLB側が出した72試合、日割り70%に対する回答期限が14日(日)に定められていましたが、現地2020年6月13日(土)、選手会側は期限を待つことなく前倒してで反応。即座に却下しました。

このままズルズルと時間経過するのを避ける

 そして、このまま拉致の開かないサラリー視点を一旦脇に置いて、論点をスケジュール設定に定めるよう求めました。

 選手招集及びスプリングトレーニング2.0を含めて開幕を逆算した場合、どうしても一ヶ月前にスケジュールを決める必要があります。このままサラリーの条件の応酬を行っても双方ともに埒が明かず、時間ばかりが経過してついにはMLB側の思う試合設定に流れることになることから、論点をスケジュール設定に定めるよう求めたということです。

 どちらにせよ、試合数=サラリーの相関性は免れない点はわかっていながら、一旦は土俵をスケジュール設定のみにフォーカスして「盛り上げる視点」も取り入れるよう促しました。

“Further dialogue with the league would be futile. It’s time to get back to work. Tell us when and where.”

トニー・クラーク MLBPA executive director

「もう早くやろうぜ」という声も

 両者の言い分を報道で追っている選手の中には「もう48でも」という声が上がってきました。これはこれでMLB側の思うツボ(言葉が悪くてすみません)でもあるのですが、選手としての本能はやはり試合を早くしたいということに尽きます。

3月の合意にはこんなのもあった 

 3月に両者が合意した時、MLBは選手会に下記のような提案をしていた模様。

 もしMLBと選手会との交渉が合意に至らない場合、MLBは50試合近辺のいずれかでスケジュールを設定し、選手にそれに相当する日割りのサラリーその総額約$1.25B相当を支払うことを提案していたと。こちらはESPN情報です。

MLBPA交渉担当からMLBへの書簡 

 選手会の交渉担当であるブルース・マイヤー氏は6月15日期限でMLBに回答を迫っています。

 その内容をかいつまんでまとめてみます。便宜上、MLBと書いていますが、これはマイヤー氏がコミッショナーであるマンフレッド氏に当てた書簡なので本来なら「あなた」です。可能な限りニュアンスなどは再現したつもりですが、いさささかバイアスがかかっているかもしれないことはご了承ください。ソースはESPN情報です。

  • 何億ドルもの追加の賃金引き下げへという継続的な主張を考えると、これらの交渉は終わりにあると選手会側は考えている
  • 一方的にシーズンを設定する意図がある場合は、もう一度、選手会とメンバーに、MLBが予定しているゲーム数を教えてください。そしていつどこでプレーヤーが報告すべきかを明確にしてほしい
  • MLBはCOVID-19の健康への懸念9月27日にレギュラーシーズンが終了することを主張しているがと11月に大統領選挙とフットボールの試合が行われるため、11月にポストシーズンを行わないと、いわばテレビ界と協約しているのではないか?
  • 選手会の最後の89試合の提案は、10月中旬にレギュラーシーズンが終了する設定であった
  • しかし、MLBが10月にゲームをプレーすること拒んだのは、主にプレーヤーの健康への懸念からという理由だったが、これは口実ではないか(理由は上記)
  • (健康への懸念ということだが)フットボールなどの他のスポーツは10月と11月にプレーする予定であるが、どう説明するのか
  • 選手会は安全上の懸念に対処する必要がある場合は中立の立場で柔軟性をもって試合をすることを提案した
  • MLBの立場は、MLBの大規模な給与カットの要求に屈することを拒否したプレーヤーを罰するために、できるだけ少ないゲームをプレイするという一般的な悪意の決意の一部であると我々は信じている

大統領選挙とNFLか!

 この話題を追う中で、試合数を減らしたいというMLBの思惑は試合をするごとに平均で$640Kの損失が出るという試算にこだわっているためと書いてきました。

 しかし、どうしてもプレーオフやオールスターを後ろにずれ込ませない理由はなんだろう?とも考えてきましたが、このマイヤー氏の書簡を読み、謎がきれいに解けたようにも個人的には思いました。

 確かに11月の大統領選挙は大事です。そしてNFLのリーグ戦も控えていますしね。

MLBはTBSと10億ドルのディール成立

 なお現地2020年6月13日、New York PostはMLBがターナー・スポーツこと、TBSと2020年の放映権として$1Bディールが成立させたと報じております。

 今回は選手会側からの視点で記事を書かせていただきましたが、コストではなく、メディアとの関係でシーズンを短くしているなら、その視点は訂正してもらいたいところですね。

 重ねて書きますが、本日は割と一方的な情報から記事を書いています。ぜひ公正な視点で状況をご覧になってください。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
【MLB2025】注目のサイ・ヤング賞マッチアップは死闘へ!最後は大谷が決勝HR
【MLB2025】レッドソックス、開幕戦に勝利!投手戦にけりをつけたのは出遅れていたウィリャー・アブレイユ
【MLB2025】開幕戦の注目のピッチング・マッチアップは?(追記:結果は?)
【MLB2025】Dバックスのジョーダン・モンゴメリーがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025トレード】イアン・アンダーソンがエンゼルスへ、ホセ・スアレス(大谷の友達)がブレーブスに移籍
【MLB2025移籍】ガーディアンズはノーラン・ジョーンズ、ロッキーズはタイラー・フリーマンをトレードで獲得
【MLB2025】ナショナル・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】レッドソックス・吉田、開幕はトリプルA!手術後のリハビリでOFを守る準備に専念
【MLBFA2025】ブレーブスがOFを緊急補強!アレックス・ベルドゥーゴを獲得へ
【MLBFA2025】通算セーブ数歴代5位のクレイグ・キンブレルが古巣のブレーブスへ!
【MLB2025】ナショナル・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー・デビュー!大谷は1号HRを記録。カブスは連敗も本土開幕にいい兆候あり!
【MLB2025】東京開幕はドジャースが先勝!大谷、山本が活躍!今永は4回ヒットレス、鈴木はDHで出場!
【MLB2025】投手へ!ホワイトソックスからリリースされたジョーイ・ギャロが投手に転向する意向を表明
【MLB Pre2025】大谷は2試合で4-1、HR 1! ムーキーは開幕に間に合うか?阪神はカブス、ドジャースに連勝!
【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
【MLB2025】タイガースに痛手!2024年のPSで活躍したパーカー・メドウズが右上腕の神経を傷めて復帰目処立たず
タイトルとURLをコピーしました