未契約FAのプイーグがオファーを明かす
現地2020年4月18日の情報です。未契約FAとして残っているビッグネームとしてはインディアンスからFAとなったヤジエル・プイーグ(Yasiel Puig)の名前が上がると思います。
彼の名前の表記としては今は「ヤシエル・プイグ」という言い方の方が適性かもしれません。当ブログはデビューイヤーの2013年に彼が出てきた時に、どう表記しようか迷った挙げ句、当時のブロードキャスターの発音が「ヤジエル・プイーグ」と言っていたのをそのまま使っていることはご了承ください。
さて、そのプイーグの直近の情報が入ってきたのでここで記載したいと思います。
オフシーズンに複数のオファーあり!
2019シーズンが終了し、オフシーズンになったところでヤジエル・プイーグには複数のオファーがあったことが判明しました。これはマイアミ・ヘラルドのスペイン語サイト、el Nuevo Herald のホルヘ・エブロ記者とのインタビューで明らかにしたものです。
マーリンズが$10Mオファー
プイーグはそのインタビューで最初にオファーしたクラブがマーリンズであったことを明かしました。
そのマーリンズがプイーグにオファーしたプライスが$10Mだったこともわかりました。これはおそらく1年契約でのオファーであったと思われます。
プイーグの2019年の動きを整理
ヤジエル・プイーグは現地2018年12月21日にドジャースとレッズ間で決まったブロック・バスタートレードでレッズに移籍していたのはご存じの通りです。
さらに少し整理してみますと、ヤジエル・プイーグがドジャースにいたことも周知の通りです。ドジャースとはデビューイヤーの2013年の前年の2012年6月にサイニング・ボーナス$12M込みで、7年$42Mで契約。
レッズに移籍したタイミングではドジャースとちょうど契約が切れるというタイミングでもありました。ドジャース最終イヤーとなった2018年のサラリーが約$7.5M。
レッズへのトレードが決まった後、2019年1月に契約した内容は1年$9.7Mでした。
そして2019年のトレードデッドラインでレッズからインディアンスに移籍しましたね。移籍後も1年$9.7Mがそのままインディアンスに残りが引き継がれたのは言うまでもありません(中にはトレードの条件として前のクラブがそのまま引き続き支払うというケースもあるのですが)。
よって、今オフにマーリンズから受けたオファーの$10Mはかなりよい条件だったことがわかります。
マーリンズを断る
プイーグにオファーしたマーリンズ以外のクラブは明らかになっていませんが、一番最初にオファーをしてくれ、なおかつ一番よい条件だったのがマーリンズだったということもプイーグは明かしています。
断った理由が秀逸!
それでもマーリンズを断ったのはなぜか?自身もマイアミに住んでいるにもかかわらずです。実は、それには出身地キューバに近いという土地柄があるようです。
毎晩5−5を求められるからwww
自身も命がかえでキューバからアメリカに亡命してきたのは有名な話ですね。
キューバ出身者が多いというマイアミにおいてヤジエル・プイーグはやはり人気の選手であることに違いはなく、いわばヒーロー的な扱いを受けているようです。
彼のセンセーショナルだった2013年のデビュー・イヤーを思えば、それも納得ですね。
そして、マイアミで彼が求められるのは、なんと毎晩5−5、つまり5打数5安打を打つことを求められるからというのです。
要は圧が半端なくすごいということですね。ちょっと笑ってしまいました。陽氣なイメージのある中米系の人たちですが、逆に言うとラテン系の恐ろしさも感じますね。いわば阪神ファンのもっと熱が高い人達に囲まれてしまうということでしょうか!?
とにかく選手としてはやりづらいというのが断った理由のようです。なんとも意外な理由でした。もしもですが、ことわっていなければ今は未契約という心理的プレッシャーはなかったかもしれませんね。
パンデミックでSFGプランも立ち消え
実は開幕前までにプイーグにオファーしようとしたクラブとしてジャイアンツの噂も上がっていました。ケビン・ピラーを出したジャイアンツは若手主体のリビルド状態ではあり、プイーグの力はフィットするクラブでもありました。実際ジャイアンツは動こうとしていたのですが、例の新型コロナウィルスのパンデミックで結局、このプランは立ち消えに。
プイーグは2020シーズンは難しいと見ている
これは筆者の考えではありますが、この状況になったがゆえに、ジャイアンツはおそらくもうオファーしないのではないかと思います。
実はプイーグ自身は2020シーズンが開催されることは「ない」と見ているようです。これは多少の自身のバイアスも入っているとは思いますが、客観的に見ているとも言えますね。
ただ、本人は仮に始まっても少なくとも2021年は必ずどこかでプレーするつもりでおり、また2020シーズンが開かれれば当然それに向けても動くつもりであるとも応えています。
ここでもパンデミックの影響が出ていますね。今年の税金の支払いが大変だと思いますが、セスペデスのようにスーパーカーを複数所有していることもなさそうですし、それなりに生活は出来ていそうでまずはよかったとは思います。
今オフには来日。相撲をとったのも話題になりましたね。
マイアミが再びオファーするかどうかも含めてプイーグの今後にも注目してみたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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