NLCS G6: ドジャース 2, ブレーブス 4 (ATL 4勝2敗)
現地2021年10月23日、NLCSも決まりした!アトランタ・ブレーブスがロサンゼルス・ドジャースを4-2のスコアでやぶり、同シリーズ4勝目。見事にナ・リーグ制覇を成し遂げました!おめでとうございます!
シリーズMVPはロザリオ
NLCSのMVPは、このゲームでもHRを放ったエディー・ロザリオが受賞しました。
Eddie Rosario is your 2021 NLCS MVP.
— The Athletic (@TheAthletic) October 24, 2021
◽️ Tied for most hits in single playoff series (14)
◽️ 3rd-highest BA in single playoff series (.560)
◽️ 3 HRs, 6 runs, 9 RBIs in this series pic.twitter.com/9V77k6g14R
1999年以来のワールドシリーズ
ブレーブスがワールドシリーズに進出するのは、1999年以来のこと。ワールドシリーズ進出は1876年のクラブ創設以来10度目。ワールドシリーズチャンプは、過去4度。直近では1995年で、グレッグ・マダックスがメインプレーヤーの時代になります。
流れ
ではGame6の流れを見て行きます。ブレーブスがイアン・アンダーソン、ドジャースは当初予定されていたマックス・シャーザーが腕の疲れで登板を回避。本来はGame7での先発が予定されていたウォーカー・ビューラーを繰り上げて登板させることになりました。
前回登板が19日のGame3で、3.2イニング、76球を投げたばかりで中3日のショート・レストとなったビューラーがどこまで失点を抑え、イニングを稼ぐ事ができるかここが注目ポイントでもありました。
- 1回表【LOS ANGELES】
マウンドのイアン・アンダーソンが三者凡退に斬って取る上々の滑り出し
- 1回裏【ATLANTA】(1-0)
- マウンドのビューラーは、スピードは97mphをコンスタントに計測するも、ボールに圧を感じさせず。
- リードオフに入ったロザリオがシングルで出塁
- しかし、フリーマンが併殺打で2アウト
- 3番のアルビーズがRFへダブルで再度チャンスメイク
- 4番のライリーがLFへグランドルール・ダブルを放ち、ブレーブスが1点を先制(1-0)。
- 4回表【LOS ANGELES】(1-1)
- 1アウトからT・ターナーが四球
- ウィル・スミスがRF前シングルで1アウト1、2塁
- クリス・テイラーが三振で2アウト
- ベリンジャーがLF前ヒット。コースはSSゴロながら、シフトを敷いていたのえタイムリーに。ドジャースが同点に(1-1)。
- 4回裏【ATLANTA】(4-1)
- 2アウトからダーノーが四球で出塁
- I・アンダーソンの打席でブレーブスは代打にエイーレ・アドリアンザを起用。アドリアンザは期待に応え、二塁打!ランナーは2、3塁。
- ドジャースはマウンド・ビジットで間を取るも、ビューラーは続投。
- 直後、エディー・ロザリオがフルカウントからRFポール際へ3ランHR(4-1)。
- 6回裏【ATLANTA】
- 5回から2番手として登板していたグラテロルが簡単に2アウトを奪う。
- ここでドジャース・ベンチはロザリオ、フリーマンと左がつづくということで、左腕のベシアを投入。慎重過ぎましたね。
- そのベシアは、ロザリオ、フリーマン、アルビーズと3連続四球で満塁のピンチを迎える。
- ドジャースはブレイク・トライネンにスイッチ。
- トライネンは、結構ヒットを打たれているライリーを三振に斬って取り、ピンチを脱出。
- 7回表【LOS ANGELES】(2-4)
- ブレーブスは、ここでGame3で大逆転を許したルーク・ジャクソンを投入。(記事)
- 先頭のクリス・テイラーが二塁打で出塁。
- ベリンジャーは四球。
- ポロックが二塁打を放ち、クリス・テイラーが生還(4-2)。ノーアウト2、3塁のピンチがつづく。
- ここでブレーブスはタイラー・マツェックを投入=伝説の始まり。
- マツェックは三者連続三振で大ピンチを脱出!
- 9回表【LOS ANGELES】
- 7回から登板のマツェックは2イニングに登板。パーフェクトでした。
- 9回のマウンドにはウィル・スミス。
- クリス・テイラー、コディー・ベリンジャーを連続三振。
- 最後は、ポロックをSSはゴロに仕留め、ゲームセット。
ブレーブスが4-2のスコアで逃げ切り、見事にナ・リーグ・チャンプに輝いたのでした。
エディー・ロザリオの3ラン
ブレーブスは、初回にビューラーから2本の2塁打で1点を先制。
そして、3回のチャンスでエディー・ロザリオに回ってくるのもすごいですが、きっちりと3ランHRを放ったロザリオもさすがでしたね。
MVPを受賞したエディー・ロザリオは、NLCSではすごい成績を上げましたね。25-14、打率.560、OBP .607、SLG 1.040、OPS 1.647、二塁打1、三塁打1、本塁打3、RBI 9の活躍。
タイラー・マツェックが伝説となる三者連続三振
しびれたのは7回表のタイラー・マツェックでした。
- マツェックはまず、プホルズを膝下へのスライダーで空振り三振(1アウト)
- ブレイク・トライネンの打席で代打にS・スーザ・Jr.。
- マツェックはスーザを99.2mphの4シームで見逃し三振(2アウト)
- 次打者はムーキー。厄介なバッターで同点のリスクもあったのですが、マツェックは、97.2、97.7、98.3mphの4シームで空振りに。三球三振でした。
ムーキーに投じたボールはいずれも真ん中ややインコース寄りの甘いところ。それを球威ではねのけた様は、震えました。
マツェックのこの好投が光り、ブレーブスが大きく勝利に近づいたのでした。
ビューラー、ショート・レストでも好投
ドジャース先発のウォーカー・ビューラーは繰り上げ先発でショート・レストであったにもかかわらず、ゲームを壊さず、4回を投げ抜きました。球数は77球。被安打7、失点4、与四球3と苦しい中での投球でしたが、奪三振は6。
もう一息、打線が機能すれば逆転もあり得たという状況を作ったのはさすがの投球だったと思います。肩肘をゆっくり休めてもらいたいです。
ドジャース、ライバルとの死闘で消耗
今季のドジャースは、4月にパドレスとポストシーズンのようなシリーズを経験。さらにシーズン中盤からは永遠のライバル、ジャイアンツが頭をもたげてきて、ジャイアンツとはNLDSまで死闘を演じました。
ポストシーズンではクレイトン・カーショウ、マックス・マンシー不在ながら、さすがの戦力でNLCSまでたどり着きました。最後は、投手のリソースが枯渇し、連投の効くマックス・シャーザーさえもすでに使い切ってしまったという状態に。
ドジャースにも良いゲームをたくさん見せてもらってありがとうと言いたいです。
ブレーブスは、アストロズと現地26日からワールドシリーズです。勝率の関係でアストロズがホームフィールド・アドバンテージを有します。
1995年以来のチャンプとなるか!注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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