まずはクローザーを確保
ノンテンダー後の動きです。
ミネソタ・ツインズは現地2020年12月4日、クローザー・ロールのテイラー・ロジャース(Taylor Rogers)と1年$6Mで合意。トレバー・メイを放出したところですが、まずは編成としてクローザー・ロールを確定させたというところです。こちらは調停を避けて合意しています。
適正なアップ額
テイラー・ロジャースの2020シーズンのサラリーは、プロレーティッド前のフルアマウントで1年/$4.45M。今回は$1.55Mほど上乗せ。MLSが2021年1月で4.145となり、2度めの調停イヤーだったクローザー左腕は、それなりに評価してもらったということですね。
2020シーズンは苦しむ
テイラー・ロジャースは2016年にデビューして以来、リリーバーとして毎年フル稼働。デビューイヤーでさえ57試合に登板。2年目の2017年以降も69試合(2017)、72試合(2018)、60試合(2019)とツインズのゲーム後半を支えてきました。
そして非常に優秀な成績を継続。
ERAは3.96(2016)、3.07(2017)、2.63(2018)、2.61(2019)。2019シーズンには30セーブを上げました。
2020シーズンは21試合に登板し、2勝4敗、9セーブ、ERA 4.05とやや苦しみました。20イニングで被安打が26。もともと被安打率は低くない投手で、2019シーズンもH9 は7.6を記録していたのですが、2020年はH9が11.6と悪化。自らランナーを出してしまう場面が増えました。
ベロシティーは数字以上のものを感じさせる投手なのですが、こういう面もあります。
FA前にかなり登板しているわけですが、60試合のショートシーズンで少しでも肩と肘が休まったのは良かったかもしれません。
テイラー&タイラー(双子)
テイラー・ロジャースには双子の兄弟がおり、2019シーズンに二人そろってメジャーのマウンドに上がるという偉業を達成。
ツインズのテイラーが兄
この二人、名前もスペルもほぼ同じで混同しがちです。ツインズで投げ、左腕なのがテイラーで、ジャイアンツにいるアンダースローがタイラーです。
双子ゆえ誕生日は同じなのですが、この世に出てきたのはツインズのテイラーが30秒ほど先だったそうです。よって、ツインズの左腕のテイラーが兄です。
なお、弟のジャイアンツのタイラーは2019年4月にジャイアンツのマイナーにアサインされましたが、シーズンが始まった2020年8月にメジャーに復帰。今もジャイアンツの40manです(現地2020年12月4日)。
ツインズもブルペン補強の必要あり
こちらはツインズのブルペンの契約状況です。ベテランが軒並みFAに。このうち、トレバー・メイはメッツとのディールが決定したのは記事にしたためた通りです。
- セルジオ・ロモ(38)/ RHP/ RR
- 1年/$5M (2020) + 2021 $5MクラブOpt ($0.25Mバイアウト)→オプション行使せず→10/29 FA
- タイラー・クリッパード(36)/ RHP/ RR
- 1年/$2.75M (2020)→10/28 FA
- トレバー・メイ(31)/ RHP/ RR
- 1年/$2.205M (2020)→10/28 FA→メッツへ
噂ではソリアを
トレードの噂としてはアスレチックスからFAとなっているホアキム・ソリアを狙っているという情報も。2021年5月の誕生日で37才になるベテラン右腕です。タイラー・クリッパードと同じ年です。
ベテランのディールにかなり貢献しているツインズ。これからも年齢関係なしに正しい目で評価してあげてほしいなと思います。
調停を避けたディール
なおツインズは、以下の選手と調停を避けたディールを成立させています。
- ホセ・ベリオス(RHP/SP) : $6.1M (2021)
- バイロン・バクストン(CF): $5.125M(2021)
- タイラー・ダフィー(RHP/RP):$2.2M (2021)
- ミッチ・ガーバー(C): $1.875M (2021)
ミッチ・ガーバーがこんなに安いの?と驚きましたが、今オフがようやく調停のファーストイヤーになったばかりですね。
ア・リーグ・セントラルをリードするツインズの補強に注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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