2017年全体1位
現地2022年5月6日、ターゲット・フィールドで行われたアスレチックス戦で、ツインズのトップ・プロスペクトの1人で2017年のアマチュア・ドラフト全体1位のロイス・ルイスがついにメジャー・デビューを果たしました。
そしてロイス・ルイスはデビュー戦で見事に初ヒットを放っています!
コレアの死球の影響でコールアップ
ロイス・ルイスがコールアップされたきっかけは、現地2022年5月5日のオリオールズ戦で、カルロス・コレアが死球を受けたことにあります。カルロス・コレアはこのゲームでまず5回表に左腕に投球が当たり、死球。そして7回表には、スイングをしに行った右指に投球を受けました。このときは打球がバットに当たったとして判断され、記録としては投手ゴロになりましたが、実質的に死球を2度受けたことに。オリオールズの投手は2度ともスペンサー・ワトキンスでした。
特に2度目に当たった箇所は、右手の中指でコレア本人も相当痛かったようで、骨折も心配されました。X線検査の結果、骨には異常なしということになりましたが、ロイス・ルイスが招集されたのは、コレアの不測の事態に備えてのことでした。
7番SSで先発出場し、見事初ヒット
そのロイス・ルイスは7番SSで先発出場。
メジャー初打席となった2回裏の第1打席はアスレチックス先発の左腕のザック・ローグから3Bゴロに倒れました。4回裏の第2打席は3Bポップフライ、6回裏の第3打席はRFフライ。そして迎えた第4打席、左腕のカービー・スニードは、アウトコースに慎重に投げ込んではいたのですが、ロイス・ルイスはそのアウトコースのフレーム外のシンカーを鋭く振り抜き、RFへ見事、ラインドライブのメジャー初ヒットを記録したのでした。
Congratulations!
2021年に全休
その前年の2019年秋、ロイス・ルイスはAFL(Arizona Fall League)でMVPに輝く活躍を見せました。
プロスペクト達の登竜門であるAFLでMVPを獲得したということは、メジャーでの活躍がかなりの確率で約束されたというもの。下記はそれ以前のAFLのMVP受賞者です。錚々たる面々が並びます。
(AFL MVP受賞者)
- 2018 —ケストン・ヒウラ(Brewers)
- 2017 — R・アクーニャ Jr. (Braves)
- 2016 — G・トーレス (Yankees)
- 2015 — アダム・エンゲル(White Sox)
- 2014 — G・バード (Yankees)
- 2013 — クリス・ブライアント (Cubs)
- 2012 — クリス・マクガイネス (Rangers)
- 2011 — N・アレナド (Rockies)
- 2010 — ダスティン・アックリー (Mariners)
- 2009 — グラント・デスメ (A’s)
- 2008 — トミー・ハンソン (Braves)
- 2007 — サム・ファルド(Cubs)
さあ、これからという2020年にコロナ・パンデミックでマイナー・リーグがキャンセルとなりました。
そして今度こそ、というタイミングの2021年2月、ロイス・ルイスは右膝のACLを断裂。2021シーズンを全休することとなってしまいました。
果たして、ロイス・ロイスはメジャーで活躍できるだろうか?と思われた今季、Pre-2022年のトップ・プロスペクト・ランクでは46位にランクイン。膝を怪我する前のPre-2021のランクでは17位でしたから、かなり順位を下げました。
それでも今季はトリプルAで開幕を迎え、24試合で打率.310、OBP .430、SLG .563、OPS.993、3HR、11RBIをマーク。準備は整っていました。
今回、無事にデビューを果たし、初ヒットも放って、メジャーリーガーとしてスタートを切ったのは喜ばしい限りです。
カルロス・コレアがいつ復帰するのかはまだ見えてはいませんが、おそらく数試合で帰ってくると思います。そのとき、ロイス・ルイスをどう起用するのか、ツインズの起用方針も見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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