レッズ、ソニー・グレイを手放す
現地2022年3月13日、レッズとツインズ間でトレードが成立。前々から噂のあったソニー・グレイが動くことになりました。
レッズは見返りにかなりいい右腕をゲットしています。
トレード詳細
このトレードで動くのは3名。
ツインズGet
ツインズが獲得したのはソニー・グレイとプロスペクト右腕の2人です。
- ソニー・グレイ(Sonny Gray / 32)RHP
- フランシス・ペゲーロ(Francis Peguero/24) RHP
レッズGet
ソニー・グレイを手放し、レッズが獲得したのは、2021年アマチュア・ドラフトで指名されたばかりの右腕。
- チェイス・ペティ(Chase Petty/18) RHP
チェイス・ペティーは2003年4月4日生まれの18才。4月の誕生日が来ると19才になります。2021年のレッズの1巡目指名で全体順位26位の投手。
グレイはベリオス・ポジションでローテーションの主軸
ミネソタ・ツインズは前田健太がトミー ・ ジョン手術のリハビリ中。ローテーション投手の補強は必須でした。
2019年、2020年とALセントラルを2連覇したツインズでしたが、2021シーズンは、暗転。最下位に沈みました。シーズン半ばで諦めたツインズは2021年7月のトレードデッドラインでエースのホセ・ベリオスをブルージェイズにトレード。
不調となった原因は投手力。チームERA4.83はア・リーグ15クラブ中、14位。ホセ・ベリオスもツインズでは7勝5敗に留まり(シーズン成績は12勝)、2年連続で機能したマイケル・ピネダも9勝に。さらに、味のある投球を見せていたランディー・ドブナクも不調。新戦力のJ.A.ハップも5勝6敗と波に乗れず。ローテーションがここまで崩れれば、さすがに厳しい成績が待っていますね。
ただ、打線はいいのです。2021年はHR数はALで2位。
いかにローテーションを立て直すかが鍵となっていたのでした。
もともとソニー・グレイのリーダーシップなどを高く評価していたツインズがロックアウト解除後に彼をターゲットにしていたのも、自然なことでした。レッズも出す気配を見せていたので、後は交換要員ということだったのですが、ツインズは期待のトップ・プロスペクトを出して、ソニー・グレイを獲得したということに。
ソニー・グレイの契約
ソニー・グレイの現在の契約はご覧の通り。
- 3年/$30.5M(2020-22) + 2023 $12M クラブオプション
もともとアスレチックスにいたソニー・グレイがヤンキースに移籍したのは2017年のこと。2017年と2018年の2シーズンをヤンキースで過ごし、2019年もということで1月に1年/$7.5Mで調停を避けてサインしていたのですが、レッズとのトレードが成立。
その際にレッズが、上記条件で上書きしたのがこの契約でした。
よって、今回獲得したツインズは2022年のサラリーである$10Mと、2023年のクラブオプションの$12Mとで向こう2シーズンを抑えることが可能です。もちろん、ソニー・グレイの今季の活躍が思わしくないなら、クラブオプションを行使せずに手放すことも出来るわけです。最長2年をコントロールしておけるというのは大きいですね。
ソニー・グレイはMLB9シーズンで82勝72敗、ERA 3.61。2021シーズンは7勝9敗で負けが先行しましたが、SO0は10.3と相変わらず、奪三振の多い投手です。
ペゲーロはパワー・リリバー
そして、ツインズがソニー・グレイとともに獲得したのが、フランシス・ペゲーロ。
ペゲーロは、2021年はクラスAアドバンストで32.2イニングを投げ、36SOをマーク。6セーブ、4.96 ERAをマーク。
まだまだ荒削りながら、ポテンシャルは非常に高く、なんとかゲーム後半を任せられる投手にというのがツインズ・コーチ陣の課題になりそうです。
厳しさしか見えないレッズ
レッズはオフシーズン始まってすぐにウェイド・マイリーをウェーバーに上げてカブスにクレームオフされています。
そして今回、ソニー・グレイを手放しました。リリーバーでしたが、マイケル・ローレンツェンもエンゼルスに移籍しており、レッズには「投壊」という言葉しか浮かんでこない状況となりました。
レッズは2021年もあと一息でプレーオフというところまで行きましたが、この戦力流出でそれもかなり厳しくなる状況になってきました。もう打って勝つしかありません。
ルイス ・ カスティーヨとタイラー マーリーがいることはいるのですが、いかんせん数が足らないですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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