NEW トレバー・バウアーへ
現地2019年7月30日の衝撃的な3チームトレードでレッズへ移籍することになったトレバー・バウアー(Trevor Bauer)。
現地2019年8月3日、アトランタで行われるブレーブス戦に先発します。
レッズでの新しい背番号は27。
サンキュー・クリーブランド
2011年アマチュアドラフトのDバックス1巡目指名でプロ入りしたバウアーは翌年2012年6月28日に早くもメジャーデビュー。
Dバックスでの1年めは4試合、1勝1敗、ERA 6.06で終わりました。そしてその年の12月にクリーブランドへ移籍。
バウアーにとって2013年からのクリーブランドでの6年半はキャリアのほとんどを過ごしたクラブ。通算68勝55敗(現地2019年8月2日時点)のうち67勝がクリーブランドでの勝利なのですから。
VTRでは2017年のクリーブランドの22連勝のシーンを思い出深く語っています。
そしてバウアーはトレード決定翌日の現地7月31日、クリーブランドでのアストロズ3連戦のGame2を目に焼き付けるようにスタンドからゲームを見ていたのでした。
トレード決定後とは言え、それもちょっと変わっているなとは思うのですがwww。お客さんからすれば、「バウアーやんか!」となりますよね(笑)。
フランコーナ監督はトレードに関与??
今回のトレバー・バウアーのレッズへのトレードに関し、報道では例の大遠投事件の直後に、フランコーナ監督からフロントへ意見具申があり、それがバウアーのトレードが決まった要因であるとの情報が流れました。
これだけを聞くと、フランコーナ監督がバウアーのトレードを要請したかのようでもあり、バウアーとフランコーナ監督が決裂したかの印象を受けます。
本当にそうなのかといろいろ記事を見てみたのですが、下のESPNの記事がまだ客観的かなと思っています。
Now a Red, Bauer shrugs off Francona’s concerns(ESPN)
最後の挨拶
バウアーとフランコーナ監督の最後のミーティングは非常に短かったそうです。
フランコーナ監督がバウアーに対して言った言葉は以下であるそうです。
“Sometimes it’s emotional, and sometimes it’s not quite as emotional,” Francona said. “That’s just being honest.”
「時に感情的で、時にそれほど感情的ではない。」「それが正直なところ」
今回の大遠投のようにアツくなる時もあれば、科学者のように理屈をこね回す時もあるといいたいのでしょう。バウアーの印象はそういう感じという意味でしょう。
チームへの影響を考慮
フロントへの進言をしたのは確かなようですが、トレードに出してくれとかそういうものではなく、指揮官としては当然のことで、チームへの影響を心配していると報告しただけのようです。それを聞いたフロントがそれをもとにバウアーのトレードを決定したかどうかは定かではありません。
現場の本人達しかわからない空気があるでしょうから、遠いところから勝手な解釈は遠慮しておこうと思います。
ただ、ちょっとやりにくい選手だったのではないか?と邪推はしておきたいと思います。
かつて、ホワイソックスのマイナーでマイケル・ジョーダンを受け入れたこともあるテリー・フランコーナ監督。預かった人材は多岐にわたり、人事のプロみたいな人なのでしょうが、それでもバウアーほどロジカルで且つアグレッシブな人材はいなかったのではないかと推測します。
当のバウアーはフランコーナ監督に対するコメントを求められた時、それをさけたそうにしていたとも書かれています。むしろ、きまずいという思いの方が強いのではないでしょうか。
フランコーナ監督、新たな人材プイーグと対峙へ
人事の歴戦のプロのようなフランコーナ監督が今度迎え入れるのは、バウアーからロジカルさとサイエンティフィックさを引いてアツさを数倍にしたようなヤジエル・プイーグ。
フランコーナ監督は「彼とは監督して何ができるかよく話し合ってみる」とインタビューで応えています。
インディアンスのこれからが非常に楽しみです。
プイーグもフランコーナ監督自身も他の選手も全員気持ちよく仕事することができるか、ビジネスマンとしてもフランコーナ監督の人心掌握術には非常に関心があります。
追記
現地2019年8月3日のトレバー・バウアーのレッズデビュー戦は4.2イニング、被安打7、失点3、与四球3、奪三振4でリードを許した形で降板。レッズは7回に追いつき、9回を終えて4−4。延長に入りブレーブスが5-4でサヨナラ勝利。バウアーのデビュー戦は白星とはなりませんでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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