活発化してきたトレード・デッドライン
現地2019年7月8日、ホームラン・ダービーをピート・アロンソが制し、メッツの注目度が高まったわけですが、華やかなオールスターをよそに、すでに7月末のトレード・デッドラインに向けて動きが活発化してきています。
メッツ、「売り」モードへ
前半戦を終了し、40勝50敗でナ・リーグ東地区4位、首位ブレーブスと13.5のゲーム差がついているメッツは、ナ・リーグのワースト2の勝率。もはやワイルド・カードの見込みも無くなり、シーズンに関しては白旗を上げたと言わざるを得ない状況となりました。
また、GMと選手間の関係もよくありません。
現場は戦う姿勢を持ってはいるものの、フロントを含めたクラブ全体が一丸となりきれていないため、このトレードデッドラインでは「売り」に出る様相を呈してきました。
ウィーラーにレッドソックス、ヤンキース他
7月末のトレードの候補として上がっているのがローテーション右腕のザック・ウィーラー(Zack Wheeler)。今季6勝6敗、ERA4.69。
ローテーションを欲しがっているヤンキース、レッドソックス、カブス、ブレーブスを中心にかなりのチームが関心を寄せています。
ザック・ウィーラーは2019年1月にメッツと調停を避け、1 年 $597万5,000ドルでサイン。1,000万ドルを超えていないサラリーも他クラブが手を出しやすい要因でもあります。
レッドソックスにプロスペクトがおらず
もしウィーラーが入れば、ネイサン・イオバルディーをクローザーで起用する予定のレッドソックスにとっては非常に良い補強になるのですが、いかんせん、レッドソックスにはプロスペクトにモンスター級がいない状況。メッツはプロスペクトを欲しがるでしょうから、その点ではレッドソックスは厳しいかもしれません。
ヤンキースが有望となりそうです。
メッツは他にもトレード候補が
記者との言い合いで監督に肩入れしてGMに激怒されているジェイソン・バルガスも出ると言われています。さらに、3Bのトッド・フレイジャーもトレード候補です。
シンダーガードはオフにとっておくか
ノア・シンダーガードについては2018年終了後もかなり噂が出ましたが、キープしました。この7月に動くカードとして置いているのかと思ったのですが、ウィーラー、バルガスと投手でトレードに出したい選手が出たのでシンダーガードはオフのカードとして残しそうです。
ザック・ウィーラーとは
ザック・ウィーラーは2009年アマチュアドラフトで、サンフランシスコ・ジャイアンツから1巡目(全体6位)で指名されサイン。
2011年7月28日のトレード・デッド・エンドの時期に、当時ジャイアンツにいたカルロス・ベルトラン(Beltran:現カージナルス)とのトレードでメッツに移籍。
2015年春にトミー・ジョン手術。さらに2016年はリハビリが上手くいかず、2017年にようやく復帰しました。キャリアハイは2018年の12勝7敗、ERA 3.31。
ザック・ウィーラーの動向に注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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