タイガース、リーダーシップ役を獲得へ
現地2021年1月5日、デトロイト・タイガースがディールを決めました。アスレチックスからFAとなっていた外野手のロビー・グロスマン(Robbie Grossman)と2年/$10M (2021-22)でサイン。こちらはもう公式に発表されています。
契約内容
2年/$10M (2021-22)は均等割で支払われ、さらにパフォーマンスボーナスも設定されています。
- 500PA、550PA達成で、それぞれ$0.25M
ちなみにロビー・グロスマンのPA(Plate Appearance)のキャリアハイは、2019シーズンの482。届くか届かないかという実に見事な設定になっていますね。
今季は単年で$2M以下という契約が多い中、久しぶりに複数年で$10Mという数字を見た気がします。もっとも、今季は安いというイメージがもう出来上がってしまっているので、数字以上に良いディールに思えただけかもしれません。
良い選手にそれなりの評価が反映されたディールかと思います。
ロビー・グロスマンとは
ロビー・グロスマンは、1989年9月16日生まれ。2021年開幕時は31才です。左投げスイッチヒッターです。
ドラフトは2008年。パイレーツから8巡目指名を受けてプロ入りしました。高校卒です。
2012年のトレードデッドラインでパイレーツがワンディー・ロドリゲスを獲得したトレードでアストロズへ移籍。
デビューはアストロズ在籍中の2013年。この年、63試合に出場し、打率.268。2年目の2014年には103試合に出場。打率.233、OBP .337、SLG .333をマーク。順調だったのですが、2015年のシーズンの大半をマイナーで過ごしたことで、その年のオフにアストロズからリリースされてしまいます。
2015年12月にインディアンスとサインするも、開幕後の5月半ばに再びリリース。キャリア終焉の危機を迎えましたが、リリース後すぐにツインズとサイン。これがキャリアを復活させるよいきっかけとなりました。
ツインズには2016年5月から2018年シーズン終了まで在籍。ツインズ加入後は、ほぼレギュラーとして活躍。ツインズので3シーズンで、打率.266、OBP .371、SLG .400、HR 25、RUN 161、RBI 130、二塁打68、三塁打3をマーク。
2018年のオフにFAとなり、アスレチックスとサイン。2019年、2020年と2シーズンをこちらもほぼレギュラーとして過ごしました。
2020年の成績
2020年は51試合に出場(60試合中)。打率.241、OBP .344、SLG .482。HRのキャリアハイは2016年の11本だったのですが、ショートシーズンの2020年に8本を計上。HRバッターではありませんが、もし162試合のシーズンだったら、20本もあり得ましたね。
高いOBP
ロビー・グロスマンは打率は上述の通り、.300を超えたことがありません。しかし、非常に高い出塁率を誇り、キャリア8シーズンの通算で.350をマーク。
選球眼がよく、四球が多いのが魅力です。キャリア通算8年で345個も獲得しており、年平均で77個を得ていることになります。ちなみに最多BBのシーズンは2016年でなんと96個も得ています。
AJ.ヒンチ体制のタイガース
タイガースは今季からA.J.ヒンチが監督を務めます。ロビー・グロスマンの加入は、ヒンチの考えも反映されているという気がしてなりません。
というのもタイガースはリビルド中です。若い野手が多い中、ゲームをよく知るロビー・グロスマンのような存在があれば、チャンスメイクの芽が広がります。
ゲームの中でリーダーシップを発揮する選手がいれば、ゲームメイクにもよい影響が出ますからね。
ロビー・グロスマンの活躍に期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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