2021-2022 QO
現地2021年11月7日、ワールドシリーズ終了から5日が経ち、2021-2022のクオリファイング・オファーを提示された選手が判明しました。
14名
今オフ、クオリファイング・オファーを受けたのは以下の14名の選手たち。
追記:結果
現地2021年11月17日、結果が出ました。受諾したのは1名。ジャイアンツのブランドン・ベルトのみでした。
- 1B フレディ・フリーマン(ATL)★SS賞受賞
- 拒否
- RHP ジャスティン・バーランダー(HOU)
- 拒否→11/17、アストロズと1年/$25M+2023 プレーヤーOptで再契約
- SS カルロス・コレア(HOU)★GG/プラチナグラブ受賞
- 拒否
- 1B ブランドン・ベルト(SFG)
- 受諾
- SS コリー・シーガー(LAD)
- 拒否
- UTL クリス・テイラー(LAD)
- 拒否
- LHP エドゥアルド・ロドリゲス(BOS)
- LHP ロビー・レイ(TOR)★サイ・ヤング賞受賞
- 拒否
- 2B マーカス・セミエン(TOR)★GG/SS賞受賞
- 拒否
- OF ニック・カステヤーノス(CIN) ★SS賞受賞
- 拒否
- OF マイケル・コンフォート(NYM)
- 拒否
- RHP ノア・シンダーガード(NYM)
- RHP ライセル・イグレシアス(LAA)
- 拒否
- SS トレバー・ストーリー(COL)
- 拒否
QOを提示されなかった選手
QOを提示されるかもしれない候補だったにもかかわらず、提示されなかった有資格の選手はこちらです。
- クレイトン・カーショウ(LAD)
- ジョン・グレイ(COL)
- マーク・カナ(OAK)
- スティーブン・マッツ(TOR)
- アンソニー・デスクラファニー(SFG)
- アレックス・ウッド(SFG)
- トミー・ファム(SDP)
- アビサイル・ガルシア(MIL)
- マイケル・ピネダ(MIN)
- アンドレルトン・シモンズ(MIN)
- カルロス・ロドン(CWS)
これらの選手たちは現状のサラリーに比べ、QOの$18.4Mが高すぎたという点も大きな理由の一つにあります。
制度
QOを提示しつつも断られた場合
- QOを断られたクラブがレベニュー・シェアリングを受領するクラブであるケース
- 対象クラブ: Brewers, Cleveland, D-backs, Mariners, Marlins, Orioles, Pirates, Rays, Reds, Rockies, Royals, Tigers and Twins.
- その出ていったFA選手が新しい球団と5,000万ドルより上の金額で契約した場合
- →断られたクラブは1巡目とCOMP Balance Round Aの間で指名をすることが出来る。
- その出ていったFA選手が5,000万ドル以下の金額で契約した場合
- →断られたクラブ側は2巡目の後に回ってくるCOMP Balace Round Bで指名することが許される。
- QOを断られたクラブがレベニュー・シェアリングを受領するクラブでなく、
- さらに「贅沢税のThresholds(基準、しきい値)を超えていない場合
- 対象クラブ:Angels, Astros, Athletics, Blue Jays, Braves, Cardinals, Cubs, Giants, Mets, Nationals, Phillies, Rangers, Red Sox, White Sox and Yankees.
- →COM Balance Roud Bの後に新人選手を指名出来る。
- QOを断られたクラブが贅沢税のThresholds(基準、しきい値)を超えている場合
- 対象クラブ: Dodgers and Padres
- →4巡目指名が終わってからのCOMP ROUNDで指名することが許される。
【補償 QOを断った選手を獲得した側】
- 前年に贅沢税を超えているクラブは2巡目と5巡目の指名を失う。同時に海外選手と契約できる金額の外枠としてのインターナショナル・ボーナス・プールの100万ドルの枠を失う。もしそのクラブが複数のQO拒否選手と契約を結んだ場合、3巡目と5巡目の指名も失う。
- 対象:Dodgers and Padres
- 獲得した側のクラブがレベニュー・シェアリングを受け取っていた場合、3巡目の指名権を失う。そのクラブが複数のQO拒否選手と契約を結んだ場合は、4巡目の指名権も失う。
- 対象: Brewers, Cleveland, D-backs, Mariners, Marlins, Orioles, Pirates, Rays, Reds, Rockies, Royals, Tigers and Twins.
- 前年に贅沢税を超えておらず、且つレベニュー・シェアリングも受け取っていないクラブがQO拒否選手を獲得した場合、2巡目の指名権を失う。同時にインターナショナル・ボーナス・プールの50万ドル枠分も喪失する。もしそのクラブが複数のQO拒否選手と契約した場合、3巡目のピックとさらに追加でインターナショナル・ボーナス・プールの50万ドル分の枠を失う。
- 対象クラブ:Angels, Astros, Athletics, Blue Jays, Braves, Cardinals, Cubs, Giants, Mets, Nationals, Phillies, Rangers, Red Sox, White Sox and Yankees.
カルロス・コレアは出て行く
アストロズはすでにカルロス・コレアに5年/ $160Mを提示したとも言われております。その後に、さらに条件の悪いQOを提示したところで、断られるのは目に見えています。
よって、アストロズはドラフトのコンペンセーション狙いでコレアにオファーしたということかと思います。アストロズはサイン・スティーリングのペナルティーで2021年のドラフトにおいても1番最初のピックが87位。次が117位、132位。いい順位で新人を獲得したいという事情なのでしょう。
カルロス・コレアはブロンコス辺りに行くのでしょうかね??
なお、バーランダーに関しては、QOの金額が2021年のサラリー($33M)の半分強の54%ほどほどになるので、トミー・ジョン手術からの復帰、そして年齢要素も含めてこれで打診しているというところかと。
QOがどのような結果になるのか、前年のサラリーを大きく超える選手にとってはかなり魅力的な金額になりますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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