ワールドシリーズ2019 Game 6
こんばんわ!
ナショナルズがやってくれましたね!現地2019年10月29日に行われたワールドシリーズGame6でストラスバーグの熱投と打線の復調でチャンプの決着をGame7まで持ち越してくれました!!
プレ・ゲーム
舞台を再びヒューストンに移して行われたGame6ですが、実は市内は雨でした。もしもミニッツメイド・パークが移動式のルーフでなければ日程にも影響が出ましたし、投手の休養日の関係で新たな思惑が出ていたかもしれません。
マックス・シャーザーの様子
Game5を首のけいれんと僧帽筋痛で緊急回避したマックス・シャーザーはGame6のゲーム前に外野でキャッチボールを行うまでになっております。
また本日はゲーム中もブルペンで投げました。投球の様子を見ると、下手をしたらゲームにも出そうなウォームアップでしたが、どこか首がまだ不自然ですね。
カート・スズキは微妙
また、Game3でフェルナンド・ロドニーのワイルドピッチでお尻の屈筋を傷めてしまったカート・スズキはこの日も欠場。Game7で出られるかどうか微妙です。もし出るとすれば相性のよいバーランダーの時の方がよかったので、Game7はヤン・ゴームズのマスクでスタートするかもしれません。シャーザーはスズキが好きです。
スターティング・ラインナップ
数字はGame5までのワールドシリーズのみの累積です。★は左打者。
Nationals | Astros |
1.ターナー-SS-.136 2.イートン-RF-.316★ 3. レンドン-3B-.200 4.ソト-LF-.333★ 5. ケンドリック-DH-.222 6. A・カブレラ-2B-.357 7. ジマーマン-1B-.222 8. ロブレス-CF-.176 9.ゴームズ-C-.250 P.ストラスバーグ | 1. スプリンガー-CF-.316 2. アルトゥーベ-2B-.360 3. ブラントリー-LF-★-.400 4. ブレグマン-3B-.182 5. グリエル-1B-.318 6.アルバレス-DH-★-.545 7.コレア-SS-.158 8. チリノス-C-.364 9. レディック-RF-.111 P. バーランダー |
アストロズはGame5でHRを放ったアルバレスを喜んで据えることが出来ました。捕手にはチリノスを使い、ここも打力が期待できます。
(サマリー)WSH 7, HOU 1
ホーム画面には次のようなことを記載させておりました。
- ストラスバーグはキャリア通算8試合のPS登板。うち自責点のワーストは3。よって、Game6も3点以内の投球を期待。
- バーランダーはキャリア通算30試合のPS登板。2019年のPSシーズンのワーストERは4点(3度)。ただし、ALDSでは7回1ヒッターの快投。どちらのバーランダーが出るか。
つまり、バーランダーの出来がこのゲームの鍵を握るということだったのですが、いざ、蓋を開けて見ると、バーランダーはファストボールも素晴らしかったのですが、肝心なところで失投。それを逃さなかったナショナルズ打線が、HR攻勢で勢いを取り戻した。そんなゲームになりました。
得点ログ
1回表、ナショナルズが先制
気になるバーランダーの立ち上がり。先頭はGame5で元気のなかったトレイ・ターナー。2ストライクと追い込まれながらも2−2までカウントを作り、勢いを感じさせる打席。しかし、5球目のスライダーをひっかけ3B前のボテボテの当たりに。これをブレグマンがうまく処理したものの、トレイ・ターナーの足がわずかに速く、リプレーの結果、セーフに。
続くアダム・イートンは捕手前に絶妙な送りバントを決め、1アウトランナー2塁。チリノスの好プレーでした。そして3番のアンソニー・レンドンはシフトを敷いて大きく空いていた1・2塁間を破るシングルヒットを放ち、2塁からトレイ・ターナーがホームイン。ナショナルズが1点を先制します。つづくソトとケンドリックはバーランダーの球威に押され、ポップフライに。
1回裏、アストロズが逆転
アストロズはストラスバーグの立ち上がりを責めます。先頭のジョージ・スプリンガーは打球の行方が見えなくなるほどのLFフェンス直撃の二塁打を放ち、出塁。2番アルトゥーベの時に、ストラスバーグがワイルドピッチを投じ、ジョージ・スプリンガーは3塁へ。アストロズは速攻でノーアウト3塁のチャンスを作ります。そのアルトゥーベはアウトコースのスライダーをLFフェンスギリギリまで運ぶ大きなフライを放ち、これでスプリンガーがタッチアップでホームに生還。アストロズは2人で同点に追いつきました。
マイケル・ブラントリーが三振に倒れた後、バッターは4番のアレックス・ブレグマン。ブレグマンは2ボールナッシングの後の甘めに入ったツーシームをフルスイング。これがLFスタンドに入るHRとなり、アストロズが初回に2点を入れ、逆転に成功しました。
ナショナルズとしては「今日は行ける!」と感じた直後の逆転でした。
3回表、ナショナルズは2アウトから2連続四球をもらいましたが、フアン・ソトが2Bゴロに倒れ、同点とはならず。ただ、ソトはこの打席で十分にボールを合わせられたようでした。
5回表、ナッツがイートンとソトのHRで逆転
5回表、ナッツは先頭のトレイ・ターナーが倒れ1アウト。バーランダーの4シームは93.8mph。そしてつづくアダム・イートンは2球続いたスライダーを捉え、RFスタンドに打った瞬間それとわかるソロHR。ナショナルズがついに2−2の同点に追いつきました。
レンドンが倒れ、2アウトになった後、バッターはフアン・ソト。この打席、バーランダーは全て4シーム。前の打席ではバーランダーが抑えたものの、ソトは十分にタイミングを掴んでいたような雰囲気でもありました。5球目、ソトはインコースのやや高めのボールに対応。タイミングがどんぴしゃりで、これがRFスタンドのブリーチャー席に飛び込む特大のHRに。
ナショナルズがソロHR2本で逆転に成功。
5回裏、アストロズは1アウト1・3塁とチャンスメイク。そしてバッターがホセ・アルトゥーベという絶好のチャンスを迎えるも、アルトゥーベはチェンジアップ、カーブ、カーブで三球三振。マイケル・ブラントリーもSSゴロに倒れ、得点ならず。
7回表、レンドンに2ランHR
アストロズのマウンドは6回からブラット・ピーコック。ナショナルズは先頭のヤン・ゴームズがRF前シングルを放ち出塁。つづくトレイ・ターナーはピッチャー前にボテボテのゴロを放ち、内野安打で出塁かと思われましたが、ターナーはラインの内側を走ったという守備妨害の判定でアウト。ゴームズも1塁に戻されます。
この間、抗議の時間が長くかかったこともあり、ピッチャーはウィル・ハリスに交代。試合再開後、イートンはポップフライを打ち上げランナーを進めることができず。これでナショナルズの勢いが削がれたかと思いました。
しかし、つづくバッターのアンソニー・レンドンは2球目のカットボールを捉え、LFに2ランHRに。レンドンが途絶えかけた流れを取り戻したのでした。ナショナルズは5-2とリードを拡大。
この後の攻守交代のとき、ナッツのデーブ・マルチネス監督が審判にクレームをつけ退場となっています。
9回表、レンドンが再びタイムリー
9回表、アストロズのマウンドにはデベンスキー。ナショナルズは2アウト後にトレイ・ターナーが2塁打。アダム・イートンが死球で1・2塁のチャンス。ここで再びアンソニー・レンドンに打席が回り、2球目の4シームを強振。あわやHRかという大きな二塁打を放ち、ターナーとイートンが生還し、ナショナルズが2点を追加し、7−2に。
ストラスバーグ、9回もマウンドへ
8回を投げ終え102球を数えたストラスバーグ。これで降板かと思いきやなんと9回裏のマウンドにも上がりました。結果、先頭のグリエルを抑え、104球になったところでマウンドを降りたのですが、コンプリートゲーム(完投)を目指す姿勢はとてもアツかったです。最後はショーン・ドゥーリトルが2アウトを取り、ゲームセット。ナショナルズが7−2で勝利し、シリーズの勝敗を3勝3敗のタイに持ち込みました。
ゲームのポイント
バーランダー、ボール走らず!Max 96が1球のみ
この日のバーランダーですが、やはりボールが走っていなかったです。ほとんどの4シームが93から94(149.66kmh-151.27kmh)の間で、MAXは4回にジマーマンを三振に取った96mph(154.49kmh)。やはり回転がいいだけに圧がないと飛んでしまうようです。バーランダーは5回を被安打5、失点3、与四球3、奪三振3、被本塁打2。シリーズのERAは5.73に。
ストラスバーグは熱投!
一方のストラスバーグは9回もマウンドに上がった時はしびれました。結局、8.1イニングで被安打5、失点2、与四球2、奪三振7、被本塁打1。
やはりティッピングされている!→なら、対策してやろう
初回に痛打されたストラスバーグですが、グラブの中で持ちかえるかどうかのピタピタした動きで球種を見破られていた模様。それがわかったストラスバーグは2回以降、グラブの中でわざとピタピタする動きをして握りかえるように見せかけるフェイクの動きをしていたとのことでした!!
ターナーの守備妨害
7回表にターナーが守備妨害をとられたプレーですが、一応ルールではバッターランナーは3フィートラインの間を走らないといけないことになっています。
右打者が1塁に行く時はあれくらいのコースは走るとは思います。あそこからファウルラインの外に出るのは間一髪のタイミングの時は勇気がいりますね。
ナショナルズ、DHの方が気が楽?
このゲームからナショナルズは再びDHを使えるようになったので、何か打者がのびのびとスイング出来ていたように思います。やはり8人で勝負するよりも9人で勝負した方が凡退した時の目立ち方が違いますから、打者は気が楽なのかもしれませんね。
運命のGame7へ
現地2019年10月30日、いよいよ決戦となります。
先発はすでに発表されていてシャーザーとグレインキです。シャーザーはちょっと心配です。サイ・ヤング賞を3度も取っているシャーザーですが、ワールドシリーズタイトルはまだなし。7月に35才となったシャーザーは今手元にあるチャンスを最大に活かすべく、満身創痍で登板しそうです。
ただ、潰れるまで投げないで欲しいとは思います。今年最後のゲームとは言え、無理はしないで欲しいと思います。ナショナルズベンチはもしもシャーザーに何かあった場合は、早いイニングならアニバルを投入すると思われます。パトリック・コービンもいますので3人で7回までゲームメイクするくらいで挑んでもらいたいです。
一方、サイヤング賞1度、GG賞5度、ERAタイトル2度のザック・グレインキも実はワールドシリーズ・タイトルは無し。ザックはシャーザーより1才上の36才。彼もこのチャンスを逃したくないでしょうね。
すごい戦いが繰り広げられそうです。
今年最後のゲームです。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント