37才になったばかり
現地2020年4月14日、引退のニュースが入ってきました。レッドソックスの1Bで2018年ワールドシリーズが佳境となったGame 4とGame5の2試合で3HRを放ち、MVPとなったスティーブ・ピアース(Steve Pearce )が引退を表明しました。
スティーブ・ピアースの誕生日は1983年4月13日。そう、37才の誕生日が来たばかりです。本人もそれを節目に決めたかもしれませんね。
2018 WS Game4&5で3HR
スティーブ・ピアースで記憶に新しいところと言えば、やはり2018年のポストシーズン。特にワールドシリーズ Game4、5での活躍ですね。
ヤンキースとのALDSでは3勝1敗、アストロズとのALCSにおいても4勝1敗、ドジャースとのワールドシリーズにおいて4勝1敗でポストシーズンを勝ち抜いたレッドソックスですが、スティーブ・ピアースは途中出場のゲームもありましたが、いずれにも出場しました。そしてご覧の成績。ポストシーズンはいい左投手が出るケースが多いので、右打者のピアースの出場機会は増えました。
- ALDS:4試合: 12−4、打率.333、HR 0、RBI 2
- ALCS: 5試合: 14-3、打率.214、HR 1、RBI 1
- WS: 5試合: 12-4、打率.333、HR 3、RBI 8
Game3で延長18回で敗れた直後のGameで活躍
Game3では両クラブとも死闘を演じました。どうしてもネイサン・イオバルディに焦点を当ててしまいますが、ドジャース先発のウォーカー・ビューラーがそもそも良かったんですよね。これでレッドソックスは悪い流れになりそうなところをポ−セロからの好リレーで乗り切りました。
【WS 2018 Gm3の両クラブの投手リレー】
- BOS: ポーセロ(4.2)→ロドリゲス(0.1)→ケリー(1)→ブレイジャー(1)→バーンズ(1)→プライス(0.2)→キンブレル(1.1)→ハンブリー(1.0)→イオバルディ(6.0)
- LAD: ビューラー(7.0)→ジャンセン(2.0)→バエス(2.0)→マッドソン(0.1)→アレクサンダー(1.0)→フローロ(1.2)→前田(2.0)→ユーリアス(1.0)→ウッド(1.0)
当時はジョー・ケリーがよかったんですよね。コディー・ベリンジャーのすごい返球もありましたし、本当にすごいゲームでした。
このGame3ではミッチ・モアランドが先発出場。ピアースは代打での出場でした。ナ・リーグHOMEのGameですからリリーバー投手をどの打順に組み入れるか?というのもゲームのおもしろさが増しますね。
ユニバーサルDHでナ・リーグのゲームやナ・リーグHOMEのゲームもDHが適用されるとこの辺の野球の妙が失われるのは避けてもらいたいところです。
Game4では逆転HR
前日にエモーショナルな敗戦となったレッドソックス。Game4では8回表を迎えた時点で3−4とビハインドの状況でした。ドジャースはクローザーのケンリー・ジャンセンがマウンドに。ドジャースが逃げ切りを図ったところでしたが、そこをスティーブ・ピアースが同点のソロHR。これは非常に価値がありました。
なおこの日のピアースは4打数2安打、そのうち1本が8回の同点ソロHR、そしてもう一本が9回表に走者一掃となったタイムリーダブル。この日は4RBIでした。このゲームでの先発1B、ミッチ・モアランドも活躍。0−4で迎えた7回表に3ランHRを放ったのでした。4点を奪われた直後の3得点も大きかったですね。
Game4でマチャードに踏まれる
Game4ではドジャースのマニー・マチャードに1塁でのクロス・プレーで足を踏まれるというトラブルにも見舞われながら、ゲームに集中していて苛立つこともなくスポーツマンらしい姿を見せてくれていたのが印象的でした。
そんなことをしてもVTRに撮られて再生されまくるだけなのにという冷静な考えもあったのでしょう(推測ではありますが)。とにかく、爽やかでした。
Game5で2発
そしてワールドシリーズチャンプを決めたGame5での2発ですね。
先制とダメ押しの2発でした。流れを変えたHRでピアースはWS MVPを獲得となったのでした。
2019年は故障続き
WS MVPの効果もあり2019年も1年契約を勝ち取ったスティーブ・ピアース。
しかし、2019年は故障続きで29ゲームの出場に終わりました。左ふくらはぎ痛、腰痛、そしてヒザ。打者として下半身の故障はやはり痛いですね。
所属クラブ
スティーブ・ピアースは2005年アマチュア・ドラフトでパイレーツ8巡目に指名されプロ入り。その前にも2003年にはツインズから45巡目指名、2004年にはレッドソックスから10巡目指名を受けていました。デビューはパイレーツ時代の2007年です。
- パイレーツ: 2007-2011
- オリオールズ:2012
- アストロズ:2012
- ヤンキース:2012
- オリオールズ:2013-2015
- レイズ:2016
- オリオールズ:2016
- ブルージェイズ:2017−2018/前半
- レッドソックス:2018/後半-2019
2012年が割と権利の売買のような様相で非常に複雑な動きをしました。
キャリア通算13年、766試合、572安打、打率.254、OBP .322、SLG .440、HR 91、RBI 303。スターターとして594試合、途中出場が172試合。1Bとしての出場が256試合、LFが209試合、代打で136試合に出場しました。
最終イヤーは怪我になきましたが、2018年の勇姿は忘れられないですね。お疲れさまでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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