はや10年!
今から10年前の現地時間2010年6月8日は、ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)がデビュー戦を迎えた日です!メジャーリーグ・ファン待望の超弩級のルーキーのデビューに心が踊った日でもありました。そして期待どおりの豪腕を披露。いきなりの14奪三振でファンを唸らせたのでした!
すべてが規格外!
とにかく当時はストラスバーグへの注目度がすごかったです。アマチュア時代の華々しい活躍は有名。北京五輪のアメリカ代表、そして世界大学野球(2008年)での活躍。なお斎藤佑樹投手もストラスバーグと同じ年の1988年生まれ。世界大学野球選手権では奪三振1位がスティーブン・ストラスバーグ、2位が斎藤投手でした。
そして全てが規格外。ファストボールは160kmをゆうに超え、MAX167km(103mph)と言われ、さらに変化球を投げても一級品。ベテランが投げるようなブレーキの効いたカーブなどパワーだけではない器用さにも注目が集まりました。番外編の情報としては足のサイズが37センチ・・・など。とにかくすべてが規格外で驚くべき投手がついにデビューを果たしたのが2010年の6月8日でした。
大盛りあがりのデビュー戦
とにかくこのデビュー戦は終始大盛りあがり。モンスター級の逸材を見たいというファンの熱気が伝わってきました。
デビュー戦の相手はパイレーツ。
当時のスタメンを見ると、非常に興味深い顔ぶれが。
パイレーツ | ナショナルズ |
1. A・マッカッチェン-CF 2. ニール・ウォーカー-2B 3. L・ミレッジ-LF 4.ギャレット・ジョーンズ-1B 5. デルウィン・ヤング-RF 6. アンディー・ラローシュ-3B 7. ロニー・セデーニョ-SS 8.ジェイソン・ジャラミロ-C 9.ジェフ・カーステンス-P | 1. C・グズマン-2B 2. ナイジャー・モーガン-CF 3. ライアン・ジマーマン-3B 4. アダム・ダン-1B 5. ジョシュ・ウィリンガム-LF 6. イバン・ロドリゲス-C 7. R・バーナディーナ-RF 8. イアン・デズモンド-SS 9. S・ストラスバーグ-P |
14K
この日、ストラスバーグは7回、94球を投げ、被安打4、失点2、被本塁打1。そして7イニングでマウンドを降りたにも関わらず奪三振数が14! いいピッチングでした。
いい捕手は誰だ!→パッジか!
上のVTRはストラスバーグの奪三振のシーンがメインですが、久しぶりにこのVTRを見た時、「このうまい捕手は誰だ!」と思ったら、パッジことイバン・ロドリゲスでした。ストラスバーグのデビュー戦でマスクをかぶっていたのがイバン・ロドリゲスであるとすぐに答えられる方がいたら、相当な通ですね。
2009年ドラフト全体1位
もうすぐ、2020年ドラフトですが、スティーブン・ストラスバーグは2009年アマチュアドラフト1巡目指名。サンディエゴ州立大学出身。
なお、この年の2位指名はマリナーズ。ダスティン・アックリーを指名しました。彼にはかなり期待していたんですけどね・・・。
デビューイヤーにトミー・ジョン手術
なお、スティーブン・ストラスバーグのデビューイヤーですが、10戦目となるはずだった7月27日に右肩にハリを訴え登板を回避。すぐにMRIを実施。この時は10日ほどの休養で復帰。
そして復帰後3戦目となった8月21日は5回で降板。今度は前腕に痛みを訴え、MRIの結果、UCLが断裂してことが判明。9月3日にトミー・ジョン手術となったのでした。
そう、ストラスバーグのデビュー・イヤーは12試合先発で2ヶ月半ほどで終わったのでした。この時のメジャー・ファンのがっかりぶりもよい思い出です。
トミー・ジョン手術後
ストラスバーグは2011年は大半をリハビリに費やし、9月3日に復帰しています。彼の場合、1年という早さでの復帰でした。
その翌年の2012年に15勝6敗と活躍。ナショナルズが大事をとってイニング制限をかけたので、それがなければもう少し勝ち星は増えていたと思われます。ポストシーズンまで投げたかったストラスバーグですが、クラブ側の心を鬼にした配慮による登板回避で落胆。その後、1年あまり調子を崩してしまうというハプニングもありました。
2014年からも毎年のように小さな故障を抱えていましたが、それとは裏腹に成績は6年連続で二桁勝利を達成中。2019年はキャリアハイの18勝。ナショナルズのワールドシリーズチャンプに大きく貢献したという流れになります。
メジャー通算、112勝58敗(現地2020年6月8日時点)。
あれからもう10年。ほんとうに早いなと思います。スティーブン・ストラスバーグは2020年7月20日の誕生日で32才となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント