期待のプロスペクトがローテに
ジョー・ジラルディー監督が赤いユニフォームを着ていることにまだ違和感を覚えてしまうのですが、現地2020年3月21日、良いニュースが出てきました。
フィラデルフィア・フィリーズが、期待のプロスペクトを5th スターターに起用する見込みです!
スペンサー・ハワードが5番目のローテに
5番目のローテーションに起用されるのはスペンサー・ハワード(Spencer Howard)。23才。
スペンサー・ハワードとは
スペンサー・ハワードが誕生日が1996年7月28日なので、2020シーズン途中に24才になります。カリフォルニア州出身。California Polytechnic State University出身。同校出身者には、バド・ノリス(RHP/フィリーズ)そしてオジー・スミス(元カージナルス)がおります。
2017年アマチュアドラフトでフィリーズから2巡目指名された右腕でもあります。
プロスペクトランキング34位
Pre-2020のプロスペクトランキングでは、Baseball Americaでは27位、MLBパイプラインでは34位、Baseball Prospectusでは36位にランクイン。非常に期待出来る右腕です。
2019年はAFLにも参加
スペンサー・ハワードは、2019シーズンはシングルAプラス、ルーキー、ダブルAに所属。3レベルで15試合、71.0イニングを投げ、ERA 2.03。BB9は2.0、SO9は11.9、HR9は0.5。コントロールも安定しており、球威で押し切る力をもっています。
99mphにタッチ、Mid-90レベル
2019秋にはAFL(アリゾナ・フォール・リーグ)にも参加。6試合、21.1イニングを投げ、1勝1敗、ERA 2.11。
AFLでは99mphを計測しました!アベレージでmid-90mphレベルですから、ボールは強いです。投げ方が本格派ゆえ、落差の大きいカーブも有効。
持ち球はファストボール、カーブ、スライダー、チェンジアップ。緩急が大きいのが特徴。またフォームが安定していますので、コマンドも良いです。
グレープフルーツでは登板1
今スプリングトレーニングでは1試合、1イニングにとどまっています。被安打2、奪三振1。これはスプリングトレーニング開始早々に右膝を痛めたため。1試合での登板はやや不安要素でもあります。
アーロン・ノラが兄貴分
現時点では、アーロン・ノラから色々と学んでいるようです。新加入のザック・ウィーラーからも学べそうですね。
2020年はイニング制限ありも・・・
スペンサー・ハワードは2018年にシングルAで23試合、112.0イニング登板が最多イニング。よって、1年を通し、ローテーションを守るには今季はやや時期尚早でもありました。最多でも130イニングの見込みです。
しかし、MLBが現在ご覧の状況でシーズン短縮は間違いないところとなったので、自然と130.0イニング程度の登板数になるだろうということで今回、ローテーションの5番目に名乗りを上げることになったという次第です。
ローテーションに6番目が必要になるかもしれませんが、場合によっては中6日ほど空けてしっかりと腱や筋肉が修復する時間をとってもらいたいとも思います。
フィリーズのローテーション
ザック・ウィーラーの獲得により、非常に手厚いローテーションとなったフィリーズ。アーロン・ノラが軸となり、ザック・ウィーラー、ザック・エフリン、ジェイク・エアリエッタの4人がほぼ固定。彼らが怪我がなければ非常に心強いです。ここに5番目でスペンサー・ハワードが入ります。
- アーロン・ノラ: 12勝7敗 / ERA 3.87 in 2019
- ザック・ウィーラー: 11-8/ 3.96 (NYM)
- ザック・エフリン: 10-13/ 4.13
- ジェイク・エアリエッタ: 8-8/ 4.64
- スペンサー・ハワード: MLB debut
ピベッタ、ベラスケスは?
ローテーションを守る力のある、ニック・ピベッタ(N. Pivetta 4-6/5.38)、ビンス・ベラスケス(V. Velasquez 7-8, 4.91)ですが、彼らはブルペンに回る見込みです。もしもローテーションに穴が空くことになれば、ビンス・ベラスケスは繰り上がってローテーションに入ることになりそうではあります。
筆者としてはビンス・ベラスケスに非常に期待していたので、スターターに入れて欲しいところですが、これも1つのプランですからやってみないとわかりません。
ブルペンはヘクター・ネリスがCLか?
現時点でのフィリーズのブルペンは、30才の右腕、ヘクター・ネリス(H. Neris)がクローザーを任されそうです。2019年は68試合に登板し、28セーブ。また、25才の右腕、セラントニー・ドミンゲス(Seranthony Domínguez )はセットアップに回りそう。セラントニー・ドミンゲスは2018年に16セーブを記録。2019年に67試合に登板した左腕のホセ・アルバレス(José Álvarez )は今季はスリーバッター・ミニマムとなりましたので、どういう使われ方になるか。左打者が続くようでれば投入されそうです。
同じく左腕ではアダム・モーガン(A. Morgan)、今季加入のベテラン、フランシスコ・リリアーノ(F. Liriano)らを備えております。
25才の右腕、ビクター・アラーノ(Vìctor Arano)も1年を考えれば必要な戦力。2018年に60試合に登板。2020年の復活を目指します。ベテラン、トミー・ハンター(T. Hunter)も2018年以前の酷使の影響で2019年は前腕部を痛め、ほとんど登板なし。今季の復活をかけます。彼ら2人が戻るだけでも大きな戦力になります。
とにかくスペンサー・ハワードに期待したいところです!
お読みいただき、ありがとうございました。
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