大谷選手、2022年2度めの登板
現地2022年4月14日の情報です。色々な用事が重なりまして、週末に入り、ようやく詳細なピッチングを見ることが出来たので、即時性はありませんが、今後の備忘録のために書いておきます。
大谷投手の2022年2度めの登板は、グローブライフ・フィールドでの@レンジャーズ戦だったわけですが、乾燥が激しかったのか、頻りに後ろ髪の汗で湿らしたり、なかなか苦労していました。
スタメン
大谷選手はこの日も1番P-DHでの出場。
エンゼルス | レンジャーズ |
---|---|
大谷-P-DH トラウト-CF ウォルシュ-1B レンドン-3B マーシュ-LF スタッシ-C ロハス-RF ウェイド-2B ベラスケス-SS | ミラー-3B セミエン-2B シーガー-SS ガーバー-DH ロウ-1B A・ガルシア-CF K・カルフーン-RF W・カルフーン-LF ハイム-C デーン・ダニング-P |
大谷選手と仲の良いデービッド・フレッチャーは左お尻(腰か?)の筋肉を傷め、12日から10 Day ILに入っており、SSには2021年にヤンキースで少しだけ活躍したアンドリュー・ベラスケスが入りました。守備はいいです。
掴みどころのわからないジョー・アデルはベンチスタートで、RFにはホセ・ロハスが起用されています。
打撃好調のレンジャーズは、当たっているブラッド・ミラーがリードオフ。セミエン、シーガーとFAで獲得した2人が続いて、本来捕手のガーバーが獲得時の狙い通りやはりDHでの出場。勝負良いナサニエル・ロウ(前はネイト・ロウという登録名でした)がいい位置にいますね。そして2021年にROY4位に入ったアドリス・ガルシア(29才)、コール・カルフーン(元LAA)、ウィリー・カルフーン、ジョナ・ハイムと続く流れ。
先発2戦目の投球
初回、トラウトの先制弾とブランドン・マーシュのタイムリーで幸先良く2点を先制したエンゼルス。うまく攻めればもう1点は取れたかもしれませんが、とにかく最低でも先制点をゲット。
ボールは走っていた
大谷選手は、初回から4シームが99mphをマークするなどボールは走っていました。コーリー・シーガーをスプリットで三振に仕留めるなどいい立ち上がりだったと思います。
1回表のデーン・ダニングのピッチングが30球以上、30分ほどかかり、なかなか難しい入りの中、それに引きずられなかったのはさすがだったと思います。
2回表、エンゼルスはチャンスでもあったのですが、まずはアンドリュー・ベラスケスがバントで送れず、何もできずに三振。この打席は内容が悪かったですね。
トラウトのダブル・プレー崩れの間に、2塁ランナーのタイラー・ウェイドが虚をついてホームを狙いましたが、タッチアウト。積極的で狙いは悪くなかったとは思うのですが、セミエンの1塁送球の速さとウォルシュ、レンドンを控える打順を考えた時、やはり自重すべきだったと思いますが、致し方ありません。
2回にグランド・スラムを浴びる
問題の2回裏ですが、表に得点できなかった悪い流れを断ち切れればと思ったのですが、ナサニエル・ロウには4シーム、アドリス・ガルシアにはスライダーを叩かれ、さらにコール・カルフーンに四球を出し、ノーアウト満塁。
ここで迎えるはラストバッターのジョナ・ハイム。スプリットで3球勝負に行ったのですが、これが落ちませんでしたね。ほぼど真ん中に入り、RFスタンドへ弾丸ライナーのグランドスラムとなってしまいました。
このイニングはセミエン、シーガーにも回ったのですが、よく4失点のみで切り抜けたと思います。
4回表、先頭のウィリー・カルフーンに二塁打、これはシフトしていた2Bのタイラー・ウェイドが飛び込んでボールに追いついたものの、グラブに当ててボールが大きく転がったがゆえに、長打となりました。
つづく、ジョナ・ハイムにはLFへタイムリー打たれ5点目。2アウトまでこぎつけ、コーリー・シーガーを迎えたところで、左腕のブライアン・モランに交代となりました。そしてモランが大谷選手が出したランナーを返してしまったため、ご覧のような成績に。
3.2イニングで70球、被安打6、失点6、自責点6、BB2、奪三振5、被本塁打1。
緩いボールがなかった
2021シーズン、オールスター後に非常に安定した投球を見せた大谷投手。この頃、特に良かったのが、序盤に抑え気味に入り、後半にギアを上げる余力を残しておいたペース配分。特に大きなカーブがポイントでした。
しかし、この日、カーブを投げたのはジョナ・ハイムにグランドスラムを打たれた打席の初球のみ。
おそらくなのですが、今はスプリットの調子が非常に良いのだと思います。それで早めの勝負に出る組み立てに出たと思うのですが、ファストボールがhigh-90で、カットがlow-90mph、スライダーがhigh-80mphで、こうやって見ると球速差は10mphほどあるのですが、いかんせん組み合わせ次第では、打者はほぼ同じタイミングで待てたと思います。
次回はどういう戦略に出るのか?ちょっと見ものです。
低めのストライクに泣かされた両軍
この日のホーム・プレート・アンパイアは、ジョン・タンパネ(John Tumpane)。低いボールのストライク・コールが目立ちました。
1回表の大谷選手の三振は、このジャッジによる三振でした。ただ、これはレンジャーズ打線にも言えたことで、かなりの低めをストライク・コールされ、打者がとまどう場面が多かったですね。
ジョナ・ハイムは4-3!
この日、大谷選手からグランドスラムを放ったジョナ・ハイム。第一打席の勢いをそのままに、この日は、グランドスラム→LF前タイムリー→CF前シングル→SSダブルプレーと4打数3安打、5打点と活躍。レンジャーズは嬉しいでしょうね。
そのジョナ・ハイムですが、このようなお顔。写真より動画の方がハンサムですね。背も高く、193cmもあります。
1995年6月27日生まれの26才(現地2022年4月14日時点)。2013年、オリオールズ4巡目指名でプロ入り。打撃はスイッチヒッターです。2016年8月1日に、レイズへ移籍。元レッドソックスのスティーブ・ピアースがオリオールズに動いた時のディールの交換相手。
そして、2017年12月に、レイズからアスレチックスへトレードで移籍。レイズがジョーイ・ウェンドルを獲得したトレードです。レイズはこのトレードは大成功でしたね。ジョーイ・ウェンドルは今季、マーリンズに移籍しています。
2020 シーズンは13試合に出場し、38打数8安打。
そして、2021年2月、レンジャーズとアスレチックスがエルビス・アンドラスとクリス・デービスをスワップ。このトレードの一人がジョナ・ハイムでした。
レンジャーズ移籍後の2021シーズン、ジョナ・ハイムは82試合に出場。一応、試合数から言えばメインはホセ・トレビーノで89試合に出場。ほぼ均等に出たのでバックアップロールとは言い難いですね。
打撃の方は、打率.196、OBP .239、SLG .358ながら、二塁打は13本、HRは10本をマーク。RBIは32を数えました。この打率に似合わない長打です。
メジャー・デビューはアスレチックス時代の2020年でしたが、本格的にゲームに出たのが初めてのシーズンだったがゆえ、守備にかなりの神経を使ったと思われます。
そして、打撃はここぞという時に大いに集中したというようなことが数字にも表れています。よって、油断ならない選手であることはデータにも出ていましたね。
2022年もメイン捕手は一応は、ミッチ・ガーバー。ジョナ・ハイムはバックアップロールではありますが、彼が正捕手に座ると、2019年に捕手でシルバースラッガー賞を受賞したほど打撃の良いミッチ・ガーバーをDHに使う機会も増やせますので、この調子で良い実績を増やしてもらいたいところですね。
レジャーズ、よく打ちます!!
お読みいただき、ありがとうございました。
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