今季23度めの登板
現地2022年9月3日、大谷選手がアストロズ戦に登板。ルイス・ガルシアとの投手戦となったこのゲームで、大谷選手は8イニングを投げきり、被安打6、失点1、奪三振が5。
立ち上がりから非常に安定していた大谷選手は、1回から3回までアストロズ打線を三者凡退に抑える好投。5回表に2アウトからトレイ・マンシーニに2塁打を打たれ、J.J マティジェビックにタイムリーを打たれ、先制点を許すも、それ以上の失点は許しませんでした。
最終イニングでシンカーが100mph超え
アストロズはヨルダン・アルバレスが手の怪我で離脱中とは言え、ホセ・アルトゥーベ、カイル・タッカー、アレックス・ブレグマンと勝負強いバッターが上位打線におり、やはり厄介な打線です。
特にアルトゥーベは思い切りよく踏み込んで来て、ちょっと遠目に見える外のボールも難なく引っ張ってきます。アルトゥーベとは4度対戦し、最初の1、2打席は抑えたものの、第3打席ではCF前シングル、第4打席では二塁打と2本の長短打を浴びました。しかし、アルトゥーベ起点のチャンスをしっかりと抑えたがゆえにアストロズ打線を苦しめたとも言えるでしょう。
最終イニングとなった8回であっても、ファストボールは100mph超えを1球、99mph台を3球も記録。
特にシンカーは意図して投げるのはこの日が初めてではないかと思いますが、実戦で使えるようになったようで、これからの武器になりそうです。この時点でブレイク・トライネン(LAD)並みの変化を遂げたボールも。
打線はルイス・ガルシアに苦戦
さて、打線の方ですが、アストロズ先発のルイス・ガルシアに苦戦。やはり起動時のあの独特の動きがタイミングを狂わすようです。
最近はゆりかごを揺らすような手の動きに加えて、右、左とステップする過程を時には飛ばして、右に踏み出した後にすぐに投げるようなこともしてきます。タイミングずらしですね。ただ、右に動くだけで投球に入るときは、ファストボールしか投げていませんでした。それはコーチも打者もわかっていながら、打席に立つとタイミングが合わないのでしょうね。
ルイス・ガルシアはそのタイミングの取りづらいmid-90mphのファストボールに加え、大きなカーブも特徴。なお、大谷選手には、その中間の速度帯のチェンジアップも投じます。
守備で持ちこたえ、サヨナラ勝利
延長に入った時点でエンゼルスはやられるだろうなと思いましたが、どうしてどうして、ホセ・キハーダが気迫の投球を見せ、強いボールでアストロズ打線をねじ伏せました。
エンゼルス投手陣は10回から12回まで3イニングをしのいだのは素晴らしかったです。ジミー・ハーゲットは今本当に好調ですね。
そして、エンゼルスは延長12回裏に、マット・ダフィーのタイムリーでオートマティック・ランナーのテイラー・ウォードが生還して、2-1のスコアでサヨナラ勝ちを納めました。
大谷選手、ERAランキングに入る
大谷選手ですが、この日は8イニングも投げたので、シーズン通算で136.0 IP(イニング・ピッチド)に到達。
ERAのタイトルはIPがクラブの消化試合数以上にならなければ、ランキングに入らないのでこれまでは名前が出てきませんでした。
しかし、この日でエンゼルスの試合数は133で、大谷選手のIPは136.0となったので、この日からERAのランキング入りへ。大谷選手の2.58は、ALで5位に入ることに。
なお、シーズンは162試合あるので、シーズン終了時には162.0IPを超えなければ、ランキングには入りません。また、クラブの消化数の方が多くなれば、またランキングから消えます。
大谷選手は、これから中5日、あるいは6日で投げて行くと、ギリギリ到達するかどうかというところ。
無理に投球回数を増やして怪我でもしたら元も子もないので、体調を優先した登板数にしてもらいたいとは思います。
なお、奪三振数181は、現時点でア・リーグ5位。このまま行けば、ゲリット・コール→ディラン・シーズ→ロビー・レイに次ぐ数字になりそうです。そして、この日の5奪三振でメジャー通算400奪三振を超え、403となりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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