ブルペンセッションで深刻な痛みに
これは仕方ないことですね。
現地2019年9月12日、エンゼルスの大谷翔平選手(Shohei Ohtani)が膝の手術により、今シーズンの残り試合の欠場が決まりました。
手術する場所は左膝の膝蓋骨(しがいこつ:要は膝のお皿)です。現地2019年9月13日、早速ロサンゼルスで行われ完全復帰まで12週間見込まれています。
よってシーズンエンドとなりました。
二分膝蓋骨とは
症状はbipartite patella(バイパータイトゥ・パテラ)、「二分膝蓋骨(にぶんしがいこつ)」というもので、要はお皿が正常であれば1枚なのですが、大きな部分と小さな部分の2つに分かれてしまっている状態で、痛みを伴うらしいです。
成長期の子供にたまに見られる症状らしく、大谷選手の場合は先天性との発表です。
なおかつ、大谷選手の場合は成長期に身長が異常に伸びたと思いますので、その過程も何らかの影響を及ぼしたのかもしれません。
手術は分離した小さい方を除去するものと思われます。
分離の状態は個人差があり、大谷選手の場合は2つでしたが、場合によっては3つに分離しているようなこともあるようです。
通常は大きい方と小さい方という状態で分離しているようですが、人によっては大きさが1:1で分離しているようなこともあるのか??とかちょっと気になりましたが、深く調べても専門知識がないので誤った情報を流しかねないのでこの辺にしておきたいと思います。
英語での説明ですが、これでなんとイメージは掴めると思います(下記に日本語の外部サイトのリンクもつけております)。
参照サイト:「膝のお皿が痛む:有痛性分裂膝蓋骨」
札幌スポーツクリニック
大谷選手、最後まで出場を望むも・・・
現地2019年9月12日に公式発表されるまで大谷選手はゲームに出続ける意思を示していました。しかし、シーズン中に何度か膝の痛みに悩まされたことがありながら出続けていたのですが、決定的になったのが、トミージョン手術明けのブルペン投球。
肘のリハビリ投球が順調でかなり力を入れた段階に突入していたのですが、本格的に全体重を左足に乗せたときに強い痛みが走ったようです。
2019年の成績が確定
よって、大谷選手のメジャー2年目のシーズンは現地2019年9月11日のインディアンスが最後になりました。
今季は5月7日のタイガース戦から始まり、打者のみで計106試合に出場。
425打席、384打数110安打、二塁打20、三塁打5、本塁打18、RBI 68、BB 33、IBB(敬遠)1、盗塁12、打率 .286、OBP .343、SLG .505、OPS .848となりました。
HR激増の年に数字が伸びなかったのはこれか!?
MLBは2019年空前のホームランラッシュで、それは記事でも何回かご指摘させていただきました。
現地2019年9月11日には今季はシーズン途中にもかかわらず、すでに最多となっていた2017年の記録を超えたとの報道もありました。
【MLB2019 HR数】
- 2019: 6,106 homers (継続中。2019-09-11まで)
- 2017: 6,105
- 2000: 5,693
- 2016:5,610
- 2018:5,585
さらに、現地2019年9月12日時点で両リーグ合わせて40HR以上が6名、30HR以上が41名とまさに異常な年。
ジュースド・ボール(改造ボール)が原因なのは明らかなところです。
皆さんも思っていたと思うのですが、どうしてそんな年に大谷選手のHR数が伸びないのか?と。
しかも前年のPA(Plate Appearance :打席数)が367で2019年が425と今季の方が打席機会が多かったにも関わらずです。
おかしいなとは思っていたんです。
こういうとてつもなく大きな当たりも打てて↓。
打てない時は、現地2019年8月30日のレッドソックス戦との延長15回での8打数0安打を含め、最大で13打席連続無安打というのもありました。
ということは膝の調子のよい時とそうでない時があって、痛さを我慢して試合に出続けたのではないかと推測します。
クラブ側は実態としてDHは選手を休ませたい時にも使いますが、エンゼルスは大谷選手優先で考えきたこともあり(もちろんエンゼルスはチーム全体の得点力を期待してそうしていたのですが)、無理したのかな?とは思います。
メジャーの休みなしのスケジュールなら、今でなくともいずれ膝が悲鳴を上げていたと思うので、残り14試合がありますがタイミングとしてはよい決断だったと思います。
マウンド・リハビリ・スケジュールも変更へ
膝の手術が入りましたので、大谷選手は当初の予定ではマウンドでのスローイング・プログラムを12月に終了させ、1月からは休息日も入れながらバッティングにも入るというプログラムを考えていましたが、一旦は組み直しとなりました。
残念ではありますが、2020年非常に楽しみなのでしっかり治してもらいたいと思います。
今季1年楽しませてくれてありがとう!
お読みいただき、ありがとうございました。
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