2017年以来のマイアミとの対戦で大活躍!
現地2022年7月6日、エンゼルスは非常にレアなマイアミ・マーリンズとの対戦。同じフロリダでもレイズとは同一リーグゆえに頻繁に対戦機会があるものの、マイアミとの対戦は非常に珍しいです。
どのくらい珍しいかというとなんと、2017年5月26日から5月28日にかけて3連戦で相まみえて以来となります。大谷選手のメジャー・デビューが2018年ですから、まだNPBにいた頃のお話になります。
この時の対戦もマイアミのホームゲームで、マイアミのラインナップには、ディー・ストレンジ=ゴードン、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オズーナ、ジャスティン・ボーア、J.T.リアルミュートらが名を連ねていました。そしてイチロー選手もマイアミに在籍していた時期になり、この3連戦ではいずれも代打で出場しました。2勝1敗でマイアミが勝ち越しています。
大谷選手、ド迫力の14戦目
この日も大谷選手は3番P-DHでの出場。このマイアミとの対戦は、前日のGame1とこの日のGame2の2連戦で終了。Game1はエンゼルスは1-2と惜敗。サンディー・アルカンタラの登板試合だったがゆえに致し方ありません。それより投手陣がよく2失点で抑えたという内容でもありました(Game Score)。
エンゼルスはその前のアストロズとの3ゲームシリーズをスイープされているので、前日の敗戦も併せて4連敗中。悪い流れを断ち切るべく、大谷選手がマウンドに。
球種の全てが良かった
今回はどんな入りを見せるのだろう?と興味津々だったのですが、抑え気味で入りました。ところが、先頭のジョン・ベルティーのSSゴロをルイス・レンヒーフォがスローイング・エラー。いきなり、ランナーを背負う立ち上がりに。
2番はレイズ時代から対戦のあるジョーイ・ウェンドルで77mphのカーブを叩き、2塁打。これでノーアウトでランナー2、3塁に。
3番のギャレット・クーパーはこのチャンスにRFに犠牲フライを放ち、ベルティーが生還し、マイアミがまず1点を先制。
抑え気味に入った大谷選手でしたが、ヘスス・アギラル、アビサイル・ガルシアには98-99mphのファストボールを使い、ギアを上げて対応。初回は1失点に抑えました。
2回にもブライアン・アンダーソンへの四球と、ミゲル・ロハスのシングルで2人のランナーを背負うピンチが訪れましたが、後続を抑え無失点。
以降は3回から6回までは三者凡退。7回裏にはヘスス・サンチェスとミゲル・ロハスに四球を出したものの無得点に。
この日のMAXは5回裏にジョン・ベルティーに投じた100.6mph。底しれぬパワーは7回裏にも健在で、ヘスス・サンチェスに対して99.7mphを投じています。
大谷選手は、7回、100球を投げて被安打2、失点1、与四球3、奪三振10。この日は、ファストボールをはじめ、スプリッター、カーブ、スライダー、カットと全ての球種が良かったですね。
タイラー・ロジャースに苦戦するも逆転
マイアミの先発は左腕のタイラー・ロジャース。サンディー・アルカンタラ、パブロ・ロペスに次ぐ、マイアミの強烈な3本柱の一角です。
2021年にデグロムとの対戦で投げ勝ったことで一躍有名になりました。いい角度からキレのいいファストボールを投げ込みます。斜めからグンと迫るような軌道です。しかし、今季は負けが先行。このゲーム前までは4勝6敗、ERA 5.57。
そのタイラー・ロジャースを相手にエンゼルス打線はやはり苦戦しました。ようやく捉えたのは5回表。先頭のルーキー、マイケル・ステファニクがシングルで出塁。ジャレッド・ウォルシュの1Bゴロで2塁でフォースアウトとなり、ランナーが入れ替わったものの、つづくマックス・スタッシが二塁打を広げ、チャンスを拡大。さらに6月24日にようやくメジャーに上がってきたモンテ・ハリソンが死球で出塁し、1アウト満塁に。
ここで、6月24日にカブスからDFAとなり、7月2日にエンゼルスとサインしたジョナサン・ビヤーの打席でしたが、ビヤーは凡退し、2アウト。
マイク・トラウトの打席になったのですが、トラウトは早々に追い込まれます。ところが、タイラー・ロジャースが4球目をコントロールミスし、トラウトの足に死球。エンゼルスは押出で1-1のタイスコアになりました。トラウトの死球はちょっと痛そうでしたね。
大谷選手が、勝ち越しタイムリー
ここでバッターは大谷選手。5球目の97.3mphのファストボールを逆方向へ素直に打ち返し、これがLF前シングルに。シフトを敷いていたのも幸いしました。これでモンテ・ハリソンとジョナサン・ビヤーが還り、エンゼルスが3-1と逆転に成功。
エンゼルスは7回表にもテイラー・ウォードとルイス・レンヒーフォのタイムリーで2点を追加し、5-1とリードを拡大。
なお、7回表、テイラー・ウォードのタイムリーが出る前に大谷選手は四球で出塁。イニング先頭でシングルで出塁したジョナサン・ビヤーは2塁ランナー。テイラー・ウォードのタイムリーが出る前に2人はダブルスチールを敢行。成功しています。
大谷選手が降板後はライアン・テペラとライセル・イグレシアスが登板。9回裏、ライセル・イグレシアスは1点を奪われるも、最少失点で抑えきり、ゲームセット。
エンゼルスが5-2のスコアでマイアミを下しました。
この日、投げては10奪三振、打っては2RBI、そして1盗塁とまたしてもド迫力の活躍を見せた大谷選手。1試合、10K、2RBI & 1SBは1920年に公式記録がスタートしてから初めてのこととなりました。
チームが苦しむ中、大谷翔平は眩しく輝き続けている。
— ジェフ・フレッチャー⚾️ShoTime Talk (@ShoTimeTalk) July 7, 2022
7回を自責点1に抑え、打者としては勝ち越し適時打を放ち、エンゼルスを5-2勝利に導いた。連敗も4でストップ。
1920年に打点が公式記録になって以来、1試合に10奪三振、2打点、1盗塁を記録したのは大谷のみ。https://t.co/AUsgE8ExBm
とにかく、この日の大谷選手はとりわけ迫力がありました。8勝目、おめでとうございます。早くも前年の9勝に王手です。オールスター前にもう1度登板があると思いますが、早ければ前半戦に昨年の勝利数に並ぶかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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