痛快な音
現地2021年9月21日、大谷選手が第45号HRを放ちましたね。
久々に聞いた「ものすごい音」に痛快さを感じた方も多かったと思います。しかし、エンゼルスは、上位クラブとの対戦となると本当に分が悪いですね。
アストロズとは5勝12敗(残り2試合)
アストロズとの対戦は今回の4ゲームシリーズが今季最後となります。ここまでの対戦成績は、この21日のゲームの敗戦も加えて5勝12敗。ちなみにアスレチックスとは4勝15敗でフィニッシュ。
20日のGame1が典型的でしたが、スコアは10-0の完敗でしたが、7回まで0-2の僅差で粘っていたのです。しかし、8回、9回にリリーバーが捕まり、大量失点差での敗戦に。
大谷選手が45号HRを放った21日のゲームも、中盤までは1-3で粘っていたのですが、この日は5回にリリーバーが崩れ、結果10-5のスコアに。
エンゼルスがリリーバーで苦労するのは当然のことで、2020年オフに調停レベルの選手を大量に他のクラブへ放出。誰がどう考えても、投手力で勝てない状況になりました。
差はどこに?
オフのゲームシナリオとしては、「打って勝つ!」。このようなプランで編成も動いていたと思います。
ところがご存じの通り、マイク・トラウトが5月にふくらはぎを傷め、離脱。まだ復帰できておりません。
さらに、5月にはアルベルト・プホルズをDFAに。これは怪我ではなく、クラブ側が期待する数字とサラリーのアンバランスとなったため、クラブ側が決断。
現地7月初旬にはアンソニー・レンドンがハムスリトングの怪我で離脱。7月4日のオリオールズ戦を最後にゲームに出ておらず、8月にはシーズンエンディングの手術をすることに。
また、いっときはジャスティン・アップトンまで右の腰を傷め、10Day ILに入っていたほど。
あとひと押し、一本
ちょっと横道にそれてしまいましたが、上位クラブとの差に、投手力が挙げられるのはもちろんですが、ゲーム展開で、相手に点を奪われた後に、早めに追いつけるかどうか、つまり、同点まで行かずとも、ここで1点でもというイニングで得点できていない。つまり、打撃で苦戦していると言えます。
よって、流れを戻せず、そのまま流してしまい、リリーバーで逆転不可のところまで差を拡げられてしまう、そのような展開が多いと思います。
もちろん、ジャレッド・ウォルシュも打っていますし、ジャック・メイフィールドもフィル・ゴセリンもいいところで打ったりします。しかし、デービッド・フレッチャーがチャンスメイクで出塁するも、なかなか還れないのは、主力の怪我。これはあまりにも大きすぎましたね。
集中する大谷選手へのマーク
相手のピッチングコーチやベンチコーチからすると、現時点のエンゼルス打線の対策は非常に明確。
「大谷選手へのケアに集中しろ。」これだけですね。
もっともインパクトのある選手に思い通りの仕事をさせない、これはもう相手からすると鉄則。よって、時には四球で仕事をさせないという選択肢も。
四球の比較
大谷選手の四球は77。敬遠は13で併せて90(現地2021年9月21日時点)。
ちなみに、ゲレロ・Jr.の方が四球は多いですからね。21日時点で82個。敬遠も8個あるので、合わせると90となり、双方ともに同じです。また、サルバドール・ペレスは四球が26、敬遠が4で計30しかありません。これはクラブの順位とも関係ありますね。
大谷選手に集中するマーク
大谷選手にだけ集中すれば良いわけですから、時には四球さえも要らないケースも。得点差やランナーの有無でもそうなりますね。大谷選手が凡退する機会が増えれば、エンゼルスの得点力も落ち、点を奪われた直後に追いつけず、中盤であと1本出ていれば!という場面が多くなって苦戦する。
逆にアストロズもアスレチックスも、この辺のゲームの流れを掴むことがうまく、それが機能している打線があるとも言えます。
よって、マークが集中して、失投さえも来る機会が減った中、45号を放ったのは、非常に価値がある、そう思います。
キングを獲れればとも思いますが、50にいかに近づけるかというところを見て行きたいなと思います。すごいことですからね。
今の野手陣は相当頑張ってはいるのですが、還す役割よりも、チャンスメイクする役割の人の方が多いと思います。やはり前後にレンドンとトラウトが欲しい。そう思います。誰もが思っていることを書いただけになってしまいました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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