スムーズなデビューで何より!
カブスの鈴木誠也選手が順調です。
現地2022年4月12日、パイレーツ戦で5番RFで出場した鈴木誠也選手がマルチ安打ならぬ、マルチHRを達成!4戦目にして早くも3号HRを達成。スムーズなメジャーリーグ・デビューで良かった!と思う次第であります。
スイングが強いですし、体つきもメジャーリーガーですね。
1本目は右中間
この日、パイレーツの先発はホセ・キンタナ。ベテラン左腕で、70mph後半のカーブを随所に操り、キレのいいボールをコーナーに集める投手。ファストボールは90-92mph前後でこれをいかに速く見せるかというテクニックを駆使する投手。
カブス打線はそのキンタナの術中にハマり、スコアレスの展開になっていました。鈴木誠也選手の第一打席も、RFフライに。
5回表、先頭打者として打席に入った鈴木誠也選手は、ホセ・キンタナのフルカウント後の6球目、やや甘く入った4シームを右中間スタンドへソロHR。左投手の軌道に逆らわず、うまく押し込んだというHRで、右中間へ持って行ったというのが見ていて嬉しいHRでした。パイレーツバッテリーはこの打席はすべて4シーム。カーブが来るぞと裏をかいたのだと思いますが、さすがにコースも高さも甘かったですね。
2本目は速球派左腕から
そして7回表の第3打席。またしてもイニングの先頭打者として打席に入った鈴木選手。パイレーツのマウンドは、6回途中から、左腕のアンソニー・バンダにスイッチ。ホセ・キンタナと違い、90mphの半ばの速いファストボールがどんどん来る投手。
この速いボールにどう対応するかが見ものだったのですが、鈴木選手は2球目の92.6mphの4シームがインコース寄りの甘いコースに入ってきたのを見逃さず、今度はLFスタンドへHR。このHRも見事な一発でしたね。
第4打席は右腕のデービッド・べドナーとの対戦。ホセ・キンタナのような70mph後半のカーブとともに、96-98mphの剛球も持っているパワー右腕。球速差は約20mph(約33kmh)。この投手に対して、カーブが2球続いてすぐに追い込まれたものの、97.8mphのファストボールにファウルで対応。ファストボールか?カーブか?ということで6球粘ったのですが、最後はカーブに空振り三振。
いい投手を見ることが出来て、これは今後に活かせる打席になったと思います。
ドリュー・スマイリーがシーズン初勝利
この日、カブスが上げた得点は鈴木選手の2本のHRのみ。カブスは先発のドリュー・スマイリーが5イニングを被安打3、スコアレスに抑える好投でゲームメイク。その後はクリス・マーティン、イーサン・ロバーツ、マイケル・ギブンズとつなぎ、最後は元NYYのクローザーのデービッド・ロバートソンがパイレーツ打線を完璧に封じ、2-0のロースコアで渋い投手戦をものにしました。
鈴木選手、大殊勲ですね。
カブスはこの勝利でシーズン3勝1敗とし、カージナルスと同率で首位。好調な滑り出しですね。
初ヒット、初RBI
開幕戦でメジャー初ヒット
鈴木選手のメジャー初ヒットのこともここに記しておきたいと思います。
初ヒットが出たのは現地2022年4月7日のブルワーズとの開幕戦。5番RFで出場したメジャー初打席は、前年のサイヤング賞受賞者のコービン・バーンズから四球を選んで出塁。
5回表、先頭打者として打席に立った鈴木選手は、コービン・バーンズの87mphのスライダーに対応。見事にLF前ヒットを放ちました。この出塁をきっかけにカブスはこのイニングに3得点を上げ、最終的には5-4で勝利しました。
初RBIはウッドラフから
そしてメジャー初RBIは、9日に行われたブルワーズ戦で剛球のブランドン・ウッドラフから。96.3mphのシンカーをRFへ犠牲フライを放ちました。この日は3RBIの活躍。
メジャー初HR
そしてメジャー初HRは現地2022年4月10日のブルワーズ戦。初回にランナーが溜まったところで、6番RFで先発した鈴木選手が、フレディー・ペラルタ81.2mphのスライダーを叩き、CFのスタンドに入る3ランHR。
現地2022年4月12日のゲームを終えた時点で、鈴木誠也選手の打撃成績は、打率.417、OBP .529、SLG 1.167、OPS 1.696、HR3、RBI 8、BB4。
調整期間が限られ、スプリングトレーニングでは7試合/20打席でなんとかシーズンイン。メジャー慣れが心配されましたが、良いスタートを切りましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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