この年のシャーザーは13連勝まで達成
下記は2013年6月23日に旧ブログで投稿した時のもの。2020年5月での視点で再編集してもよかったのですが、当時記事を記事を書いていた興奮が伝わったのでリメイク版として投稿させていただきます。
そして最後にこの年、どうだったかを締めくくりたいと思います。
当時の記事
こんにちは(^^)
デトロイト・タイガースのマックス・シャーザー(Scherzer)が、現地2013年6月22日のレッドソックス戦に登板。開幕11連勝を達成しました。
オルティズに先制弾を浴びるもVマートが援護
1回表、シャーザーはデービッド・オルティズ(Ortiz, D)に2ランホームランを浴び、いきなり2点を先制されますが、直後の1回裏に味方が援護。ビクター・マルチネス(Victor Martinez)がグランド・スラム。
この援護弾が効いて調子を取り戻したシャーザーは、2回、3回、5回、7回の4イニングを三者凡退に抑えました。
クラブレコード達成
シャーザーは7回(105球)を投げきり、被安打6、失点2、与四死球0、奪三振6、被本塁打1で、開幕11連勝を成し遂げ、1909年にジョージ・マリンが達成した開幕11連勝のクラブレコードに並びました。
では今日の投球の模様です↓
今日も伸びのあるすごいボールを投げていますよ!!
【動画】Scherzer wins his 11th game(2013年6月22日)
11連勝の記録
前回の10連勝の時にも触れさせていただきましたが、シャーザーの開幕11連勝は、1909年のジョージ・マリン(George Mullin)の記録に並び、クラブレコード・タイです。
そしてこれは、1997年のトロント時代のロジャー・クレメンスが達成した開幕11連勝の記録にも並び、16年ぶりの達成ということになりました。
12連勝の記録
もしも、シャーザーが開幕12連勝を達成したとなると、クラブレコードの更新はさることながら、1986年以来の達成となります。
この年に誰が達成したかといいますと、やはりロジャー・クレメンス(Roger Clemens)です! レッドソックス時代ですね。3年目、23才の時です。
クレメンスは開幕14連勝
1986年のロジャー・クレメンスは、なんと開幕14連勝を達成!この年のクレメンスの成績は、33試合に先発、254.0イニングを投げ、24勝4敗、ERA2.48!奪った三振は238個。
もちろん、この年のサイ・ヤング賞を受賞。そしてシーズンMVP、オールスターMVP、ERA1位、最多勝利、WHIP1位を獲得してます。
シャーザーはどこまで記録を伸ばすでしょうか。次回登板は現地28日(金)のレイズ戦の予定です。
このゲームではタイガース打線が爆発。オースティン・ジャクソン、トリイ・ハンター、アンディー・ダークスが3安打を達成。ビクター・マルチネスは2安打、5打点。ミゲル・カブレラは3打数1安打でした。
レッドソックスは先発のアレン・ウェブスター(Allen Webster)が5回途中、5失点で降板。ゲームをつくることが出来ませんでした。
↓リキャップです。
【動画】Recap: BOS 3, DET 10(2013年6月22日)
タイガース、抑えのバルバーディを3Aへ
抑えが唯一最大の欠点と言えるタイガースは、バルバーディを本人と相談の上、トリプルAに落としました。
合流当初はチームに安心感をもたらせたバルバーディでしたが、投げる度に打たれるケースが増え、19.1イニングで、自責点12、ERA 5.59という数字にまで悪化。本人も苦しんでいたところです。
バルバーディには調整してまた上で投げてもらいたいところですが、メジャーの場合、これはかなり厳しい状況に追い込まれることを意味します。
40人枠から外れ、マイナー契約を新たに結ぶワケですが、バルバーディがマイナー行きを拒否すれば自由契約となるところでした。報道ではマイナー行きを承諾したことになっているので、まだ這い上がってくるチャンスは残っています。しかし、かなり厳しい状況になったことは間違いないです。
タイガースは7月末のトレードデッドエンドで、クローザー候補を獲得する可能性が高くなりました。他の投手がその役割を果たすかどうか注目です。特に若手の剛球投手、ブルース・ロンドンは期待されています。
当面の間、タイガースはバルバーディに代わり、9回にホアキン・ベノアを起用するプランです。
以上、当時の記事のリメイクでした。
2013年のマックス・シャーザー
2013年当時、28才のマックス・シャーザーは上述の通り、開幕13連勝まで記録を伸ばしたものの、惜しくもロジャー・クレメンスの14連勝には並びませんでした。
2010年にDバックスからタイガースに移籍してきたシャーザーはこの記事の前年の2012年までにおいても、3年連続で二桁勝利を記録。
そして2013年に開幕13連勝を含む21勝3敗で自身初のサイ・ヤング賞を受賞したのでした。サイ・ヤング賞において、シャーザーはその後、2016年、2017年にも2年連続で受賞。現地2020年5月8日時点で3度受賞しています。
また、2018年、2019年も投票でそれぞれ2位、3位に入っていますので、ほぼ4年連続で受賞もしくは受賞圏内という状態です。恐ろしい。
2013年、タイガースはALセントラルを制覇。ALCSでレッドソックスと対戦。しかし、2勝4敗で敗れました。結局、そのレッドソックスがワールドシリーズ制覇を成し遂げたのでした。
また2013年当時、タイガースのGMはデーブ・ドンブロウスキ。タイガースのGMを2015年8月にリリースされました。しかし、その直後にレッドソックスのベースボール・オペレーションの社長(実質、GMの仕事)に就任。2018年のワールドシリーズ制覇に貢献した面があったものの、のちのプロスペクト枯渇、贅沢税の基準値超えを果たすというアンバランスな結果ももたらしたのでした。
さて、シャーザーですが、2020年は35才のシーズンを迎えます。まったく年齢を感じさせませんが、彼の勇姿を早くみたいものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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