パドレス @ マイアミ戦
現地2022年8月15日、東海岸への遠征中のパドレスは、この日からマイアミに南下してマーリンズとの3ゲームシリーズ。
直前のナショナルズとの3ゲームシリーズをなんとか2勝1敗で勝ち越したものの、ダルビッシュ投手登板日に落したのが痛かったです。アニバル・サンチェスも好投しましたが、あと1推しできればもう少し楽な展開になったのにとは思いますが、これはもう致し方ありません。
今度はサンディエゴでナショナルズと当たりますので、その時はダルビッシュ投手への援護もお忘れなくというところです。
そしてシリーズのオープニングとなったこの日は、マーリンズがサンディー・アルカンタラ、パドレスはジョー・マスグローブという顔合わせ。力のある右腕同士の投げあいで注目が集まりましたが、サンディー・アルカンタラがすごみを見せました。
サンディー・アルカンタラ、7回をスコアレス
サンディー・アルカンタラは2回を終了して、パドレス打線から4三振を奪う好調ぶりで、これはパドレス先発のジョー・マスグローブにもプレッシャーを与えたと思います。
4回表に2アウトからソトが四球で出塁し、マチャードがシングルで続き、スコアリング・ポジションにランナーを進められましたが、ジョシュ・ベルには90mph後半のファストボールで追い込んで、最後はチェンジアップで見送り三振。肝心なところはギアをグンと上げてきますね。
その後もアルカンタラは危なげない投球を披露。7回、108球を投げ、被安打4、スコアレス、与四球2、奪三振7という内容でした。
2022 NL サイ・ヤングがまた近づく投球
サンディー・アルカンタラはこの日の投球を終え、173.0 IP。これは両リーグを通じてダントツのトップ。2位がフィリーズのアーロン・ノラで152.2 IP。
ゲームログはご覧の通り。
# | Date | Opp | Rslt | Inngs | 勝/敗 | |
1 | Apr 8 | @ | SFG | L,5-6 | GS-5 | |
2 | Apr 14 | PHI | W,4-3 | GS-7 | W(1-0) | |
3 | Apr 20 | STL | L,0-2 | GS-8 | ||
4 | Apr 26 | @ | WSN | W,5-2 | GS-6 | W(2-0) |
5 | May 1 | SEA | L,3-7 | GS-6 | L(2-1) | |
6 | May 6 | @ | SDP | L,2-3 | GS-5 | L(2-2) |
7 | May 11 | @ | ARI | W,11-3 | GS-7 | |
8 | May 16 | WSN | W,8-2 | GS-8 | W(3-2) | |
9 | May 22 | ATL | W,4-3 | CG | W(4-2) | |
10 | May 28 | @ | ATL | W,4-1 | GS-8 | W(5-2) |
11 | Jun 2 | SFG | W,3-0 | GS-7 | W(6-2) | |
12 | Jun 8 | WSN | W,2-1 | GS-9 | ||
13 | Jun 13 | @ | PHI | L,2-3 | GS-8 | |
14 | Jun 19 | @ | NYM | W,6-2 | GS-8 | W(7-2) |
15 | Jun 24 | NYM | L,3-5 | GS-7 | L(7-3) | |
16 | Jun 29 | @ | STL | W,4-3 | CG | W(8-3) |
17 | Jul 5 | LAA | W,2-1 | GS-8 | W(9-3) | |
18 | Jul 10 | @ | NYM | W,2-0 | GS-7 | |
19 | Jul 15 | PHI | L,1-2 | GS-8 | L(9-4) | |
20 | Jul 24 | @ | PIT | W,6-5 | GS-6 | |
21 | Jul 29 | NYM | L,4-6 | GS-5 | ||
22 | Aug 3 | CIN | W,3-0 | SHO | W(10-4) | |
23 | Aug 10 | @ | PHI | L,3-4 | GS-8 | L(10-5) |
24 | Aug 15 | SDP | W, 3-0 | GS-7 | W(11-5) |
とりわけすごいのが、5イニング未満がないということ。さすがに敗戦投手になった時には5イニングで退いてはいますが、たとえ敗戦がついた日の登板でもその投球内容の良さで僅差のゲームに仕上げています。まとめるとこのような感じに。
- 5イニング未満はなし
- 6イニング以上:
- 19試合連続(2試合目から20試合目まで)
- 計21試合
- 7イニング以上( = 6イニング以上の登板と重複):
- 13試合連続(7試合目から19試合目まで)
- 計18試合
- 8イニング以上:12試合
- コンプリート・ゲーム(完投):3試合(シャットアウトの1試合も含む)
- シャットアウト(完封):1試合
そしてこの日の登板で11勝目(11勝5敗)。
ERA 1.92はMLBでバーランダーの1.85に次ぐ2位。ナ・リーグではトップです。
奪三振数152はMLBで9位、ナ・リーグでは4位。三振の数が増えれば、球数も増えるので、イニング数にも影響がある中、この数はやはりすごいですね。
ドジャースのトニー・ゴンソリン、ブレーブスのカイル・ライトはそれぞれ14勝を上げていますが、サンディー・アルカンタラの投球内容はかなりサイ・ヤング賞に近いですね。
打線も援護
アルカンタラの好投に応えるべく、打線も援護しました。2回にJ.J.ブレディーが先制のソロHRを放ってはずは1-0。このイニングはミゲル・ロハス、ジェイコブ・スターリングスもシングルでつなぎ、ルーウィン・ディアスが犠牲フライを放って、追加点。2-0と援護しました。
ジュリクソン・プロファー、チームメイトから怒られる
マイアミが先制したとは言え、スコアは2-0。パドレス先発のジョー・マスグローブも好投していたのですが、追加点はマイアミに入りました。
それがこのシーン。
Profar’s teammates gave him an earful pic.twitter.com/yBhGP7UNwv
— Jomboy Media (@JomboyMedia) August 16, 2022
6回裏、1アウトからミゲル・ロハスが左中間に大きな当たりを放ち、2塁打のつもりで2塁に到達しようとしたその時、なんとLFのジュリクソン・プロファーが2塁を回れとジェスチャー。3塁でアウトにする自信があったのでしょう。それを見たロハスが走塁のスピードをアップ。プロファーの送球もストライクではあったのですが、挑発しておいて結果、セーフに。三塁打となってしまいました。
そしてその次のジェイコブ・スターリングがCF前シングルを放ち、ロハスが生還。マイアミが3-0とリードを拡げたのでした。
僅差のゲームでしかも、第1打席でこのコンビで連打を放っていたにもかかわずこのプレー。さらに言うとマイアミのマウンドは深いイニングまで投げるサンディー・アルカンタラですから、余計な失点は避けないといけない状況。
チェンジになってダグアウトに帰ったあと、プロファーはマチャード、マスグローブ、そしてソトから怒られます。当たり前です。マスグローブはやるせなかったでしょうね。マチャードの雷があの程度で済んでラッキーと言わざるを得ません。
ゲームの方は、3-0でマイアミが勝利しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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