キャッチャー最多HRへ
ロイヤルズのサルバドール・ペレスの勢いが止まりません!
現地2021年9月16日、地元カウフマン・スタジアムにてアスレチックスを迎えての3ゲームシリーズの3戦目。同シリーズではワイルドカード2枠目を必死に手繰り寄せようとするアスレチックスに気合い負けして2連敗となっていたのですが、一矢報いるべく、サルバドール・ペレスが牙をむきました。
DHで出場
この日、ロイヤルズの先発投手は、左腕のダニエル・リンチ(Daniel Lynch)。
そのダニエル・リンチは、アスレチックスのリードオフで、今季蘇ったジョシュ・ハリソンにシングル、つづくスターリン・マルテには死球を与え、ランナー2人を背負うピンチを迎えます。しかし、マット・オルソンをダブルプレーに、そしてマーク・カナを三振に仕留め、無失点で切り抜けます。
この日のロイヤルズの先発マスクは、セバスチャン・リベロ(Sebastian Rivero)。22才の今季デビューのプロスペクトです。
この辺は、長期契約をしたペレスをメイン捕手に、なおかつ次世代も育てるという戦略のもとの起用ですね。
初回に45号の2ランHR
1回裏、アスレチックスのマウンドにはポール・ブラックバーン(Paul Blackburn)。ファストボールはLow-90mphほどですが、カット、シンカーとボールを動かしてくる投手。投げ方は非常にきれいな投手です。
ロイヤルズは、リードオフのウィット・メリフィールドが三球三振。しかし、2番のニッキー・ロペスが四球を選び、出塁。ここでバッターはサルバドール・ペレス。
ペレスの勝負は早かったです。2球目。カットボールがアウトコースの甘めに入ったのを見逃さず、強振。これが左中間スタンドのカウフマンおなじみの滝の近くに入る2ランHRに。
サルバドール・ペレスのこのHRは今季、45号HRとなり、HRランキングトップのヴラディーミル・ゲレロ・Jr.に並びました。
カットボールが2球、同じところに行けば、今のペレスにはやらてしまいますね。
サルバドール・ペレスのHRで先制したロイヤルズでしたが、3回表にダニエル・リンチがコントロールを乱し、2番手のジョエル・パヤンブスと2人で4失点。さらに9回表には3点を追加され、7-2で敗れました。アスレチックスはシリーズ・スイープで、辛うじてワイルドカード2枠目に望みをつなげています。
ジョニー・ベンチとタイに
45号を放ったサルバドール・ペレスですが、大記録に並んでいます。
捕手としてシングルシーズン最多HRを記録しているジョニー・ベンチの45号に並びました。
1. ジョニー・ベンチ: 45 (1970)
1. サルバドール・ペレス: 45 (2021)
3. ハビー・ロペス: 43 (2003)
4. トッド・ハンドリー: 41 (1996)
4. ロイ・キャンパネルラ(Roy Campanella): 41 (1953)
6. マイク・ピアッザ(Mike Piazza): 40 (1999)
6. マイク・ピアッザ(Mike Piazza): 40 (1997)
6. ジョニー・ベンチ: 40 (1972)
すでにア・リーグの捕手最多記録であるカールトン・フィスクの37号を超えております。残り16試合。この勢いなら、シングルシーズンの捕手最多HR記録を更新ですね。
サルバドール・ペレス2冠!
さらに、現地2021年9月16日終了時点でのサルバドール・ペレスの今季のスタッツはご覧の通り。
- HR : 45(ALトップタイ)
- RBI:112 (MLB トップ)
- SLG: .553 (AL 4位)
投手と捕手でHR争い!
なお、ア・リーグは今季、投手の大谷選手と、捕手のサルバドール・ペレスがHRトップを争っているという今しか見られない貴重な光景を提供してくれています。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント