引退表明した2人
現地2019年1月28日は2人の選手の引退表明がありました。
まずは2013年レッドソックスのワールドシリーズ制覇に捕手として大きく貢献したジャロッド・サルタラマッキア(Jarrod Saltalamacchia )についてです。
サルティー、12年のキャリアに終止符
ジャロッド・サルタラマッキアとは
サルタラマッキアこと略称サルティーは7クラブを渡り歩いてきたのでトレードに翻弄された選手でもあるのですが、もともとは非常にいい素材の捕手で、ドラフトでは2003年ブレーブスの1巡目指名(全体36位)の選手でした。
年齢は2019年5月の誕生日で33才になるところでした。
渡り歩いたのはそれだけ需要のある選手だった証拠でもあります。
ブレーブスでデビュー
2007年5月にブレーブスでデビューし、2007年7月のトレードデッドラインでレンジャーズへ移籍。この時ブレーブスはマーク・テイシェイラを獲得したのですが、レンジャーズへ放出したメンバーがこれまた豪華でした。
エルビス・アンドラス、ネフタリ・フェリスなどと一緒でした。
2010年7月にレッドソックスへ
2010年のトレードデッドラインではレンジャーズからレッドソックスへ移籍。2013年のワールドシリーズでも活躍しました。
その年のオフにFAとなり、マーリンズ、タイガース、ブルージェイズ、ふたたびタイガースへと移籍。
2018年は大半をトリプルAで過ごす
2018年は5試合のみに出場で、大半をトリプルAでの調整に時間を費やしておりました。
昨今の遅いFA市場とともに、30オーバーの捕手で直近の成績がトリプルAだったことでFA市場での売りの見込みが厳しいこともあり、決断に至りました。
キャリアハイライトは2013年
サルティーと言えば、やはり2013年のレッドソックスでの活躍ですね。
この年、121試合に出場。打率.273、OBP.338、SLG.466、HR14、打点65と活躍。
捕手としての成績は2013年のStolen Bases Allowed、捕手としてどれだけ盗塁を許したかというのが89個でリーグワーストだったり、2014年の捕手としてのエラーが1位(15)だったりとかなりゆるいところもあったのですが、打撃力でカバーしていたというところです。
オブストラクション・エンド
サルティーと言えば、2013年10月26日のワールドシリーズGame3での最後のオブストラクション・コール。
ペドロイアのホーム刺殺まではよかったのですが、サルティーの三塁への送球がややそれて3Bのミドルブルックスが後逸。
走者のアレン・クレイグと交錯し、これがオブストラクション・コールとなり、レッドソックスがサヨナラ負けを喫したシーンがありました。そのきっかけとなるワイルド・スローがサルティーでした。
アレン・クレイグのホームイン後の気の毒そうな表情がなんとも言えないシーンでもありました。
あれから5年、2018年にレッドソックスは再びワールドシリーズ制覇。サルティーは引退を決断したのでした。
あの長ーいネームが見られなくなるのはちょっと寂しいですね。レッドソックスではガルシアパーラ以来の丸まりぶりでした。
ディロン・ジーも引退を表明
同じ33才で元メッツのディロン・ジー(Dillon Gee)も引退を表明しました。
ディロン・ジーはキャリア8年、2010年から2017まで活躍。メッツ、レンジャーズ、ロイヤルズ、ツインズに在籍。
キャリア通算51勝48敗、ERA 4.09。キャリアハイは2011年の13勝6敗。
2018年は中日ドラゴンズで投げ、0勝3敗。
2013年の動画ですが、横の変化が鋭く、とてもよい投げ方をしているなと思います。もっと勝ててもよい投手なのに、肩の血栓などの故障にも悩まされたのが痛いところでもあります。
お疲れ様でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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