右膝”Torn ACL”
#Twins shortstop Royce Lewis, considered the organization's top prospect, has a torn ACL in his right knee that will sideline him for the 2021 season. https://t.co/J5gG8ZXH8j
— CBS Local Sports (@CBSLocalSports) February 24, 2021
MLBファンにとってはほとんど「おあずけ」を食らったようなつらいニュースが入ってきました。
ミネソタ・ツインズのトップ・プロスペクトで、SSのロイス・ルイス(Royce Lewis)が右膝の前十字靭帯の断裂 ”Torn ACL(Anterior Cruciate Ligament)”により、2021シーズンの全休が決まりました。
これは本当に残念です。
26日に手術→9-12ヶ月のリハビリ
ツインズのベースボール・オペレーション社長、デレク・ファルビー氏(Derek Falvey)が現地2021年2月24日に明かした情報によれば、ロイス・ルイスはスプリングトレーニングのレポートで、フィジカルチェックを行った際に、右膝の不調を訴えたとのことです。クラブ側が急遽、MRIを手配して診断した結果、右膝前十字靭帯の断裂が判明。
ロイス・ルイスは現地26日にミネソタに戻り手術を行う予定で、この後、9から12ヶ月のリハビリ・プロセスに入ることとなり、現時点で2021年のサイドラインが決定しました。
2017年全体1位
ロイス・ルイスは2017年アマチュア・ドラフトで全体1位で指名された逸材。右投げ右打ちです。
このドラフトの面々を見ると、ハンター・グリーン(CIN)、マッケンジー・ゴア(SDP)、ブレンダン・マッケイ(TBR)、カイル・ライト(ATL)、ケストン・ヒウラ(MIL)、ジョー・アデル(LAA)、エバン・ホワイト(SEA)、タナー・ハウク(BOS)とデビュー、未デビューも含め、錚々たるメンバーが並んでいます。
トップ・プロスペクトランク上位
全体1位のロイス・ルイスは、トップ・プロスペクト・ランクでも常に上位にランクイン。Pre-2021のMLB・パイプラインによるランクでもトップ17位でした。
他の評価メディアも含めたトップ・プロスペクト・ランクでの評価はご覧の通りです。
Baseball America | MLB.com Pipe Line | Baseball Prospectus | |
Pre-2018 | 24位 | 20位 | 27位 |
Pre-2019 | 9位 | 5位 | 8位 |
Pre-2020 | 26位 | 9位 | 21位 |
Pre-2021 | 29位 | 17位 | 31位 |
全体1位とは言え、高卒の内野手をドラフト翌年にトップ10以内にランクしているのはさすがに高すぎるとは思います。
MLB.com のパイプラインがPre-2020で唯一、一桁でランクさせていたのはさすがだと思いました。
コロナ禍で2020年ETAがおあずけ
というのもロイス・ロイスは2019年のAFL(Arizona Fall League)でMVPを獲得。
【ロイス・ルイスの2019AFLのスタッツ】
- 打率.353(3位)
- HR 3 (1位は9本、2位は4本で4人、3本は9人)
- OBP .411 (6位)
- OPS .975 (3位)
- 盗塁 5 (8位)
- 二塁打 9 (2位)
- RBI 20 (2位)
- 安打数 30 (1位)
- Runs 21 (1位)
- TB 48 (2位)
過去のAFLのMVPはこぞって一流のプレーヤーの仲間入りを果たしており、ロイス・ルイスも2020年のETA(デビュー)が大いに期待されていたのでした。ところが、コロナ禍でショートシーズンになったのはご承知の通りで、なおかつ、マイナーリーグもキャンセルとなったことから、デビュー前の実践調整もできなくなり、2020年のデビューがおあずけに。
さあ、2021年こそと思っていた時に今回のACL断裂があったことから、ファンは2度もおあずけを食らったような状態になったのでした。
2019年の成績
ロイス・ルイスの2019年のマイナーでの成績は、クラスAアドバンストと、ダブルAの2つのレベルを併せて、127試合に出場し、517打数122安打。
打率.236、OBP .290、SLG .371、HR 12、二塁打 26、三塁打 4、盗塁22、四死球 39、三振123という数字。打率とOBPが低いシーズンでしたが、フルシーズン出場したのは大きな財産になったと思われ、それがその年の秋のAFL MVPに繋がりました。
5ツールの魅力
レイズのワンダー・フランコと並んで非常に期待の持てるSSのロイス・ルイスは5ツールが魅力の選手。この手の選手は足、送球、スイングの速さで見るものを圧倒させてくれます。
ツインズのシーズンプランにも影響
ツインズにはホルヘ・ポランコというSSがいますが、今オフはエンゼルスからFAとなったアンドレルトン・シモンズを獲得。
そのほかにもニック・ゴードン、ルイス・アルバレスもおり、実はSSの人材は盤石ではあったのですが、ツインズとしてはシーズン途中にロイス・ルイスのデビューも考えていたと思います。そのプランも狂ったかもしれませんね。しかし、シーズンを戦う分には影響は少なかったかもしれません。
今回は肝心要の足に故障を負いましたので、とにかく完治させてフィールドに戻ってきてもらいたいと思います。
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