マイク・マイナー、2度めのロイヤルズ
現地2020年11月29日、12月も目前に迫り、動いてきましたね。と言ってもまだまだコールドFAではありますが、それにしてもまさかロイヤルズがこんなに早く動くとは驚きです。
ロイヤルズと左腕のマイク・マイナー(Mike Minor)が2年で契約合意しました。現地2020年11月29日時点でフィジカルチェックの結果待ちです。
契約内容
契約内容は、現地2020年11月29日時点では2年(2021-2022)というところまでしかわかっていません。こちらは判明し次第、記載します。ESPNのジェフ・パッサンさんがとにかく情報を集めて独占でスクープした内容のようです。それだけ動きが少ないということでもありますね。
前の契約
参考までに、マイク・マイナーは2017年12月に、テキサス・レンジャーズと3年/$28M(2018-2020)でサインしていました。$28Mの内訳はご覧の通りでした。
- サイニング・ボーナス: $1M
- 支払い:2018:$8M/ 2019:$9.5M/ 2020:$9.5M
2020年のTDLでアスレチックスへ
マイク・マイナーは2020年は上記の通り、レンジャーズで開幕を迎えましたが、8月31日に設定されていたトレードデッドラインでアスレチックスへ移籍。この時、レンジャーズはアスレチックスに契約の残り金額である$1.417Mのうち、$0.708Mをアスレチックスに支払っています。
これはプロレーティッド(日割り:37%)をベースとしたお話です。2020年のマイク・マイナーのサラリーの場合、$9.5M x 37% で$3.52Mが修正サラリー。このうち、8月31日までの分は所属していたレンジャーズが支払い。その残りが$1.417Mだったということですね。アスレチックスはそのうちの半分の支払いで済んだものの、PTBNLでいい若手をレンジャーズに獲られるということです。
なおこのトレードでアスレチックスがレンジャーズへトレードさせたPTBNLは以下の2名です。
- マイク・マイナーのトレードでのPTBNL(OAK→TEX)
- PTBNL1:ダスティン・ハリス(21)/1B&DH/ 右投げ左打ち/ 2019年ドラフトOAKの11巡目
- PTBNL2:マーカス・スミス(20)/ OF/ 左投げ左打ち/ 2019年ドラフトOAK 3巡目指名
2020年のマイク・マイナー
マイク・マイナーの2020年はレンジャーズとアスレチックスの成績を合わせて12試合に登板し、そのうち11試合で先発。1勝6敗、ERA 5.56。レンジャーズで7試合、7先発、アスレチックスで5試合、4先発でした。
ブレーブス・デビューのマイク・マイナー
もともとスターターだったマイク・マイナー。プロフィールは1987年12月26日生まれの32才。2020年12月の誕生日で33才になります。2009年ブレーブス1巡目指名で、デビューもブレーブス。
2012年に30先発、2013年に32先発を経験。これは先発としては、皆勤と言ってもいい登板数です。2013年には13勝9敗。
ショルダー・イシューで2シーズン全休
しかし、左肩の関節唇を損傷し、2015年は全休しました。2015年終了後、FAとなったマイク・マイナーは12月にロイヤルズとサイン。この時、2年/$7.25M(2016-2017)という内容でした。ロイヤルズは怪我からの復帰を見越してサインしたのでした。
2016年、関節唇から復帰して登板したのですが、ダブルAとトリプルAで合わせて10試合でマイナーでのリハビリ登板に終わり、メジャーでは投げませんでした。2年連続で全休に。
2017年リリーバーとして復帰
2017シーズンにメジャーに復帰。しかし、このシーズンはすべてリリーフでの登板。65試合に投げ、セーブが6。
このままリリーバーに転向するのかと思いましたが、上記の通り、レンジャーズではスターターに復帰しました。
ロイヤルズではクローザー・ロールか?
今回、ロイヤルズに復帰した形となったマイク・マイナー。グレッグ・ホランド、イアン・ケネディーが抜け、その経験値からクローザー・ロールを任されるのではないかと見られています。
ロイヤルズには100mph右腕のジョシュ・ストーモントがいますが、彼はセットアップに起用したいのではないかと思います。
ブレイディー・シンガー、ダニー・ダフィー(L)、ブラッド・ケラー、クリス・ブビックと先発はなんとか4名を確保していますから、おそらくブルペンで深いイニングを任されることになると思われます。
【ロイヤルズのFA状況】
- マット・ハービー(32)/ RHP/ RR→10/28 FA
- グレッグ・ホランド(35)/RHP/RR→10/28 FA
- イアン・ケネディー(36)/RHP/RR→10/28 FA
- アレックス・ゴードンが引退。
お読みいただき、ありがとうございました。
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