ロイヤルズ、サルディーを固定し、若手を育成
現地2021年3月23日の情報になりますが、カンザスシティ・ロイヤルズが、捕手のサルバドール・ペレス(Salvador Perez)と契約延長で合意。正式にサインしました。
サルバドール・ペレスは、2021シーズン終了後にFAとなる予定でしたが、今回の契約延長で、捕手としてのキャリアの一番熟し切る時期をロイヤルズで過ごすこととなりました。
ロイヤルズはリビルド中の現チームの捕手を中期でしっかりと固定。綺羅星のように輝く投手、あるいは野手のプロスペクト達を支える文字通り大黒柱として彼をしっかりとキープすることに成功。ロイヤルズ、また強くなりそうですよ!
契約内容
今回のエクステンションの契約内容は以下の通り。1990年5月10日生まれのサルバドール・ペレスは、2021シーズン開幕時点で30才。もっとも5月10日の誕生日で31才になるわけですが、開幕時の年齢で行くと、34才までのエクステンションということになりました。実質、35才ですね。
- 4 年/$82M (2022-25) + 2026 : $13.5M クラブオプション($2Mバイアウト)
- 2022: $18 M
- 2023: $20 M
- 2024: $20 M
- 2025: $22 M
- (2026: $13.5 M クラブオプション/ $2 million buyout)
なお、2021年のサラリーは $13 Mで、これは前の契約である5年/$52.5M (2017-21)の一部です。
また、今回の延長は2022年からの4年間。$82Mというのは4年間の$80Mに、2026年のバイアウト$2Mを加えた金額。認識としては、$82M保証ということになります。
フランチャイズ史上最高額
今回の契約延長は、ロイヤルズの顔であったアレックス・ゴードンが2016年にサインした4年/$72Mを上回りました。
捕手として3番めの高額AAV
さらに、AAV(Annual Average Value)で$20.5Mとなるわけですが、これはJ.T. リアルミュートの$23.1M、ジョー・マウアーの$23Mに次いで、捕手として3番めの高額のAAV。
2020年、オフェンス力がアップ
2019年はトミージョン手術で全休したサルバドール・ペレス。
野手のトミージョン手術の実戦復帰は、通常1年未満となることが多いですが、2020年がショートシーズンになったことはサルバドール・ペレスの肘にはラッキーだったかもしれません。
思い切りプレーできるようになったサルバドール・ペレスは、37試合に出場。打率.333、OBP .353、SLG .633、HR 11、二塁打 12、RBI 32をマーク。
捕手でこの成績はやはりすごいとしか言いようがありませんね。通算キャリアの打率は.269です。
これまでのAWARD
なお、これまでの受賞したAwardは以下の通り。
- オールスター出場:6年連続(2013-2018)
- ゴールドグラブ賞受賞:5度(2013-2016,2018)
- シルバースラッガー賞:3度(2016、2018、2020)
- 2015WS MVP
- 20HR以上:4年連続(2015-2018: 21本/22本/27本/27本)
- 100試合出場で打率.260以上:3度(キャリアハイは2013年の.292)
- 70RBI以上:5シーズン
- CS % 1位:2012(41.9%)、2016(48.1%)
プロスペクト達を現場で支える
ロイヤルズには素晴らしいプロスペクト達が多数おります。投手ではすでに2020年にデビューしたブレイディー・シンガー、クリス・ブビック。
野手では、今スプリングトレーニングで3HRと大活躍のボビー・ウィット・ジュニア。残念ながら、ボビー・ウィット・ジュニアは、開幕をマイナーで迎えることが決定しました。これはMLS操作の意味も含まれているとは思いますが、これからロイヤルズの内野、あるいは攻撃の中核を担う存在です。
そういったプロスペクト達がこれから育つ中、ロイヤルズはサルバドール・ペレスを入れることで扇の要をしっかりと固定。現場で、彼らプロスペクト達を育成する役割を担ったような今回の契約延長でした。
フレーミングではあまり評価が高くないサルバドール・ペレスですが、飛び抜けたCS%とオフェンス力で今後もロイヤルズを引っ張ってくれそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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