ロッキーズ、ローテーションの柱に長期契約
The Rockies are keeping left-hander Kyle Freeland on a sizeable new deal. 💰 pic.twitter.com/Pyo4EYbVOK
— theScore (@theScore) April 19, 2022
現地2022年4月19日、コロラド・ロッキーズがエースのカイル・フリーランドと5年の契約延長でサインしました。
契約詳細
ロッキーズとカイル・フリーランドの契約詳細はこちらです。
- 5 年/$64.5M (2022-26)
- 調停を避けて現地2022年4月19日にサイン
- 調停レンジは $7.8M-$6.425Mでした。
- 支払い:$7M(2022)/ $10.5M(2023)/ $15M(2024)/ $16M(2025)/ $16M(2026)
- やや特殊なオプション(ほぼべスティング・オプション)
- 2026年に170IPに到達すれば、2027年は$17Mでサイン(プレーヤー・オプション)
- やや特殊なオプトアウト
- 2022年から2024年にかけて、いずれのシーズンにおいてもサイ・ヤング賞の投票でTOP5に入れば、2024年シーズン終了後にオプトアウト可。
- 調停を避けて現地2022年4月19日にサイン
MLS 4.144
2022年1月時点でのカイル・フリーランドのMLSは4.144。今は調停の真っ只中ですね。今回は調停を避けてサインした訳ですが、そもそも調停のレンジは$7.8M-$6.425Mでした。ちなみに2021年はいくらだったかというと、$5.025M。
2022年の設定サラリーは$7Mですからレンジ内に収めて、2023年に$10M超え、以降$15M、16Mと推移し、2027年にべスティング・オプションとほぼ同等のオプションが設定されており、成績次第でもう1年の追加も可能。
また、べスティングの要素の入ったオプトアウトは知る限り、初めてみました。なかなか面白い契約だと思います。
カイル・フリーランドとは
カイル・フリーランドは1993年5月14日生まれの28才(現地2022年4月19日時点)。今季は実質29才のシーズンですから、今回の5年の延長は33才までのシーズンの契約になります。
デンバー・ネイティブ
コロラド州デンバーの出身で、高校卒時の2011年にフィリーズから35巡目で指名されるも拒否。大学はインディアナ州のエバンズビル大学(University of Evansville)に進学。インディアナ州はシカゴのあるイリノイ州の隣。結構、離れたところに移りましたね。
2014年、ロッキーズから1巡目指名を受け(全体8位)、プロ入り。その年のうちにルーキー・リーグ、クラスAでプロでのデビューを果たしました。
2015年はもう一度ルーキーからスタートし、ハイAで投げ、秋にはアリゾナ・フォール・リーグ(AFL)に参加。ここで6試合に先発、25.1イニングを投げて、4勝1敗、ERA 2.84をマーク。いろんな投手が参加しているAFLで4勝というのはなかなか珍しいですね。
2016年はダブルAで開幕を迎え、トリプルAにも昇格。2つのレベルで計162.0イニングに登板。完全にメジャーでの予行演習を行えましたね。双方合わせて26スタートで、11勝10敗、ERAは3.89。
際立った2017年と2018年
デビューは2017年4月7日。ドジャース戦に先発。6イニングを投げて、被安打4、失点1、BB2、奪三振6で見事に初勝利を上げました。
カイル・フリーランドはデビュー2年がかなりよく、2017年が11勝11敗で、ERAは4.10。2017年7月9日のホワイトソックス戦では、8.1イニングをヒットレスに抑え、あわやロッキーズ史上2人目のノーヒットノーランなるか?というところまで来ましたが、メルキー・カブレラに左中間を破られ、残念ながら記録達成ならず。ジョーダン・ライズとのリレーで10-0のスコアで1安打完封勝利を上げています。
2018年は、8月6日から11先発して8連勝を上げ、結果、17勝7敗、ERA2.85で、サイ・ヤング賞の投票で4位に入りました。
2019年に壁
順調なプロスタートを果たしてカイル・フリーランドでしたが、2019年は絶不調に陥り、3勝11敗で、ERAは6.73に。チューンナップでマイナーに落ちました。ひょっとしたら、どこかが悪かったかもわかりませんが、特に大きな怪我はありませんでした。
短縮シーズンの2020年は2勝3敗、2021年は7勝8敗、ともにERAは4.33。
2022年はオープニング投手を務め、ドジャース戦に臨みましたが5失点で負け投手。2戦目もカブスに5失点を奪われ、負け投手。
3戦目となったフィリーズ戦でようやく5回2失点と上向いては来ておいます。いずれにせよ、ロッキーズは彼が軸で回らないと厳しいので、ローテーションの柱としてのよろしくとの意味も込められた契約延長のように思います。
カイル・フリーランド個人ではまだ良い結果は出ていませんが、ロッキーズは8勝3敗と好調。ドジャースと同率首位です。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント