リッゾがまさかのトレード
現地2021年7月29日に決まったアンソニー・リッゾのディール。色々立て込んで記事の作成が今頃になってしまいましたが、今後のために記載しておきます。
カブスで今トレード・デッドラインの候補に上がっていたのは、クリス・ブライアントとクレイグ・キンブレルでしたので、アンソニー・リッゾのディールが決まった際は、虚を衝かれた感じがしました。カブスはリッゾをプロテクトすると思っていたからです。確かに、今季が現契約のファイナル・イヤーでもあったわけですが。
トレード詳細
ディール詳細はご覧の通り。計3名が動きます。
ヤンキースGet
- アンソニー・リッゾ(Anthony Rizzo /31※)1B/左投げ左打ち
- ※2021年8月8日の誕生日で32才
カブスGet
- ケビン・アルカンターラ(Kevin Alcantara/ 19)OF/右投げ右打ち
- アレクサンダー・ビスカイーノ(Alexander Vizcaino/ 24) RHP/SP
選手紹介
【ヤンキース】アンソニー・リッゾ
アンソニー・リッゾは上記の通り、まもなく32才になるベテラン1B。一応、ドラフトは2007年のレッドソックス6巡目指名。高校卒でプロ入りです。
2010年12月、レッドソックスがエイドリアン・ゴンザレスを獲得したトレードで他の選手とともにレッドソックスからパドレスに移籍。ちなみに、A・ゴンは今東京五輪のメキシコ代表ですね。
メジャー・デビューはパドレス時代の2011年、21才の時。49試合で打率.141と苦しんだメジャー1年めでした。
そしてそのオフの2012年1月、パドレスがアンドリュー・キャッシュナーを獲得したトレードで他の選手とともにカブスへ移籍。
デビュー2年目の2012年に15HR。本格的にレギュラーとしてゲームに出続けるようになったのは2013年から。以降、カブスの中心選手としてゲームに出続けました。そのリッゾもデビュー後2年間は「どうなの?」と疑問を投げかけられる選手だったのです。
数々の実績
リッゾの実績はご覧の通り。現地2021年7月31日までの数字です。
- オールスター3度
- ゴールドグラブ賞:4度受賞(プラチナグラブ賞も)
- シルバー・スラッガー賞:1度受賞
- 2016年ワールドシリーズタイトル
- 2014年から2017年まで4年連続30HR以上
- シーズン最多安打:170 (2016)
- 通算:.269/.470/ .483 >> OPSは.854
【カブス】ケビン・アルカンターラ
ヤンキースからカブスへ移籍するケビン・アルカンターラは2002年生まれの19才。2021年はフロリダのルーキーリーグで打率.360、OBP .448、SLG .520、HR 1をマーク。まだデビューには遠いプロスペクトです。
#Cubs fans: this is part of Kevin Alcántara's 1st inning AB today (he later struck out swinging). Good plate discipline though. Pretty quick with a long stride as a result of his long legs. Y'all got a good one. Take care of him for me, please. #CubTogether pic.twitter.com/nx3MDGwjzm
— John Brophy (@jbrophybaseball) July 30, 2021
【カブス】アレクサンダー・ビスカイーノ
アレクサンダー・ビスカイーノは1997年生まれの24才。ドミニカ共和国出身。未デビューながら、早速、カブスの40manロスターに入っています。フォームはドミンゴ・ヘルマンによく似ています。今季のカブス・デビューがあるかどうか。
Cubs also acquire Yankees No. 9 prospect, Alexander Vizcaíno in exchange for Anthony Rizzo
— Farm To Fame (@FarmToFame_) July 29, 2021
He has a 4.95 career ERA in the minors, and a 7.50 ERA this season in rookie-ball and High-A
He has 268 K in 265.1 IP
pic.twitter.com/bLtd4e3X8r
ヤンキースのディール
なお、ヤンキースはレンジャーズからジョーイ・ギャロを、エンゼルスからアンドリュー・ヒーニーを獲得しています。そしてルイス・セッサとジャスティン・ウィルソンをレッズへトレード。
ヤンキースの贅沢税の状況
ヤンキースは開幕時、2021年の基準額$210Mに対して$207.6Mで、残りスペースはわずかながら残していた状況。
ジョーイ・ギャロ、アンソニー・リッゾ、アンドリュー・ヒーニーの分を加算し、ルイス・セッサとジャスティン・ウィルソンの減算すると、開幕時とほぼ同じ、$207.63Mほどになり、辛うじて基準額内をキープしています。
【ヤンキースの贅沢税上の主要選手のサラリー】
- ゲリット・コール: $36M
- ジャンカルロ・スタントン: $25M
- アンソニー・リッゾ: $16.5M
- アロルディス・チャップマン: $17.46M
- D.J. ルメイヒュー: $15M
- ザック・ブリットン: $13M
- ルーグネッド・オドーア: $8.25M
- コーリー・クルーバー: $11M
- アーロン・ヒックス: $10M
- ルイス・セベリーノ: $10M
- アーロン・ジャッジ: $10.175M
- アンドリュー・ヒーニー: $6.75M
- ジョーイ・ギャロ: $6.2M
など。ルイス・セッサは$1.05M、ジャスティン・ウィルソンの$2.57Mでした。
リッゾ、移籍後すぐに出場し、HR
そのリッゾは現地2021年7月30日に行われたヤンキース@マーリンズ戦に早速4番1Bで先発出場。6回表の第3打席で、先制のソロHRを放っています。
また、この日はジョーイ・ギャロもヤンキース・デビューの日で、2番RFで出場しましたが、ノーヒットでした。なお、RFのアーロン・ジャッジがCFにシフトしています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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