レッドソックス、7月末に向け着々
現地2019年7月10日、レッドソックスはブルペンのタイラー・ソーンバーグ(Tyler Thornburg )をリリースしました。
タイラー・ソーンバーグは今季16試合、18.2イニングを投げ、0勝0敗、被安打21、失点16、自責点16、被本塁打4、与四球10、奪三振22でERAが7.71。
三振でアウトは取れるものの、そのアウトがなかなか取れないという厳しいピッチングが続いており、レッドソックス・ファンからも厳しい声が飛んでおりました。
WSチャンプとなった2018年はどうだったかというと、25試合に登板し、2勝0敗、ERA5.63、被安打が28、失点・自責点ともに15、与四球10、奪三振21。
よって、今季はよくなるどころか、チーム状態が悪かったので余計に炎上していたという状況でもありました。
ソーンバーグは5月23日で腰に関する故障で10Day ILに入っていましたが、6月9日にリハビリでトリプルAにアサイン。
その後もマイナーへ降格させたままにしておくつもりでしたが、すでにマイナーオプションも残っておらず、ソーンバーグ側もそれを拒否。最終的に7月10日にリリースという形になりました。
レッドソックスは175万ドルの今季年俸の残りを支払います。
痛いトレードの典型
2016年12月に、レッドソックスとブルワーズ間でトレードが成立。
複数の選手が動いたトレードでしたが、メインはブルワーズからタイラー・ソーンバーグが動き、レッドソックスからトラビス・ショーが動いたトレードでした。
デバースの出場機会創出
レッドソックスがトラビス・ショーをどうして出したかというと、ラファエル・デバースの出場枠を空けたかったということと、ブルペンの問題を解決したかったからです。
しかし、トレードの結果、デバースを成長させられたことは大収穫であったもの、トラビス・ショーはブルワーズが頼りにしている打撃陣の一人に。そしてソーンバーグがつまづくという結果に。
トラビス・ショーは活躍
もっともショーは現地2019年7月10日現在はトリプルA在籍で、彼が落ちた代わりにケストン・ヒウラが上がって活躍しているのですが、シーズン前のショーの評価は非常に高かったです。
そして2018年のブルワーズ躍進にもおおいに貢献しました。つまり、ブルワーズに大きなメリットがあったということです。
移籍早々にこけたソーンバーグ
ところが、ソーンバーグは2017年のスプリング・トレーニング早々に腕を故障。胸郭出口症候群と診断され、回復も遅れて2017年から2018年途中まで登板できない状況に。
2018年に復帰したものの、上記のような成績で今季も変わらずでした。ソーンバーグは今後、移籍先を探すことになります。
2016年はERA 2.15の投手
とにかく、しっかり治してどうせなら本来の力を出してもらいたいと思います。なんと言っても2016年は67試合に登板し、ERAが2.15だったわけですからね。
レッドソックスは前年の実績に引っ張られすぎ
ただ、獲得の目利きが大いに失敗した典型ではありました。腕の故障も情報通なら知っていたかもわかりません。
レッドソックスはこの失敗を大いに活かしてもらいたいと思います。
とにかく、前年の実績に引っ張られすぎなディシジョンを変えないといけませんね。スカウトをもっと使ってもらいたいと思います。
前年の数字がよければ決済を取るのは楽ですからね。
しかし、前年の数字はあくまで過去のもの。
最新の情報を常に取るようなシステムになっていないことが新たな選手の獲得にプロスペクトを使い、ひいては今のプロスペクト枯渇にもつながっていると思われます。しかも贅沢税はNO.1。
最優秀のレイズを見習えとは言いませんが、ドジャース、ヤンキースのやり方をもう少し研究してもいいとは思うんですけどね。両チームはほんとうに上手です。贅沢税のランクが上がってもプロスペクトは結構蓄えています。
追記です
タイラー・ソーンバーグは現地2019年7月29日、ドジャースとマイナー・ディールを成立させました。ブルペンの補強です。どうなるでしょうか??
お読みいただき、ありがとうございました。
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