ムース、念願の複数年契約
FAとなって3年め。過去2年のFAの契約では辛酸を嘗めてきたマイク・ムスターカス(Mike Moustakas )がついにロングターム契約をゲットしました!
現地2019年12月2日、ブルワーズからFAとなっていたマイク・ムスターカスがレッズとの4年契約に合意しました。
契約内容
契約は4年/$64 M。レッズのフランチャイズ史上最高規模となりました。オプションと支払いスケジュールは現地2019年12月2日時点では確認できておりませんが、2020シーズンで31才となるムスターカスが34才になるまでの4年間です。仮に均等払いだったとして年$16Mのサラリーになります。
がっかりの契約が続いた過去2年
2017年10月にロイヤルズをFAとなり、11月にクオリファイング・オファーを受けるも拒絶。FA市場に打って出たものの、この年から始まった遅いFA市場の影響をもろに受け、結局2018シーズンの開幕が見えてきた3月にようやくロイヤルズと1年$6.5 Mプラスボーナス(最高$2.27M)で契約。
$17.4Mのクオリファイング・オファーの1/3ほどの額で契約せざるを得ませんでした。
FA2年めとなった2018シーズン終了後も再びFA市場に打って出たものの、またしてもストレスフルな市場に阻まれ、2019年2月17日にブルワーズと1年$10Mのミューチュアル・オプションで合意。FA1年目よりはよい条件にはなったものの、結局は2年間で最初のクオリファイング・オファーの額をやや下回る契約となっていたのでした。
そして迎えた2019シーズン終了後のこのオフ。ブルワーズとのミューチュアルオプションをムース側が拒否。三度FA市場に打って出て、ついに大型の4年契約をゲットしたのでした。しかも年内決着。
この2年間、結果を残してきた甲斐があったというものですね。ムース、おめでとうございます!
ムースの2年間のスタッツ
マイク・ムスターカスは2018年のトレードデッドラインでロイヤルズからブルワーズに移籍。過去2年の主な成績はご覧の通り。
- 2018: 152Gm/ BA .251/ OBP .315/ SLG .459/ HR 28/ RBI 95
- KCR: 98 Gm/ BA .249/ OBP .309/ SLG .468/ HR 20/ RBI 62
- MIL: 54 Gm/ BA .256/ OBP .326/ SLG .441/ HR 8/ RBI 33
- 2019: 143Gm/ BA .254/ OBP .329/ SLG .516/ HR 35/ RBI 87
2019シーズンのWARは3.2、100が目安のOPS+は114。ブルワーズにとって欠かせない存在となっていました。
レッズでも2Bの予定
ESPNのバスター・オルニーさんが出していた現状のロスターによるレッズの予想スタメンです。内野が非常に豪華です。3Bのスアレスは2019年にHRタイトル2位。ジョーイ・ボットはレッズのスターで、そして今のところ、フレディー・ガルビスとのコンビでダブルプレーを成立させることになりそうです。
2019シーズン、打撃でも良い結果を出した名手ホセ・イグレシアスはFAです。彼とのコンビも見てみたかったです。
ムースの魅力
上のムスターカスの過去2年のスタッツを見てもクリスチャン・イェリッチのような飛び抜けたものがないのはおわかりいただけると思います。
そして実はそれは映像の方でも同じでムースがゲームを決めたとシーンがそれほど多くないのです。下の動画は2018年のポストシーズンでNLCS行きをムースが決めたシーン。結構貴重です。
これほどの選手なににどうして紙面を賑わせることが少ないのか。
それは、ゲームの流れを左右するここぞという重大な極点で結果を残しているものの、スポーツメディア(当ブログもその端くれですが)がついついチョイスしてしまいたくなるゲームの最も目立つ美味しい部分を他の人にくれているからです。美味しいところへのお膳立てが出来る選手。それがマイク・ムスターカスと言えます。筆者はそう見ています。
ゲームでは非常に頼りになり、勝負強いです。レッズでの活躍も期待したいと思います。
それにしてもレッズはかなり大盤振る舞いでしたね。エージェントがスコット・ボラス氏ですから、ブルワーズの影をちらつかせながら交渉したのかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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