2020シーズン、NYY最終戦
レッドソックスの苦しい、苦しい2020シーズンがまもなく終わりを迎えようとしています。
現地2020年9月20日、フェンウェイパークで行われたヤンキースとの3連戦のGame3で、レッドソックスは今季ようやくヤンキースから1勝を上げることができました。
タナー・ハウク、6回1ヒッター
結局、スーパー・ルーキーに頼らざるを得なくなりました。レッドソックスはヤンキースとのシーズン最終戦に先日デビューしたばかりのタナー・ハウク(Tanner Houck)を起用。
前回以上の安定感を出したタナー・ハウク
タナー・ハウクは立ち上がり、ヤンキースのうるさい1・2番を相手に冷静な投球を披露。
ヤンキース1番のD.J. ルメイヒューは現地2020年9月20日時点で両リーグ通じてトップの打率の.361。2番のルーク・ボイトは両リーグ通じてHR数トップの21本。
いきなりの試練というところでしたが、ハウクはルメイヒューをRFライナーに、ルーク・ボイトに対しては、シンカーが抜けて死球を与え、ランナーを背負う場面となりました。しかし、3番のアーロン・ヒックスを91.5mphの4シームでダブルプレーに打ち取り、初回のピンチを無事に切り抜け、乗っていきました。
ダブルプレー3つ
タナー・ハウクは最終イニングとなった6イニングに、先頭のタイラー・ウェイドにRFへ二塁打を打たれ、これがこの日許した唯一のヒット。
つづくD.J. ルメイヒューのときに、パスボールとなりタイラー・ウェイドは3塁に進塁。
D.J. ルメイヒューには結局、四球を与え、ノーアウトランナー1・3塁というこの日最大のピンチを迎えました。
しかし、つづくルーク・ボイドをSSゴロダブルプレーに仕留め、2アウトに。このとき、3塁ランナーのタイラー・ウェイドが還り、1失点とはなりました。
タナー・ハウクは1回、3回、6回に攻め込まれそうなところをうまくダブルプレーに仕留めるナイスなピッチング。
結局、6回、85球、被安打1、失点1、自責点0、与四球3、与死球1、奪三振4で2勝目を上げました。
デイビ・ガルシア、3回6失点
一方のヤンキースの先発はデイビ・ガルシア。この日はルーキー対決となっておりました。すでにデビューして5試合目の登板となったデイビ・ガルシアでしたが、この日は過去5試合のうち、ワーストの3イニング、被安打8、失点6。
張り詰めたルーキー同士の投げあいを期待しましたが、残念ながら2021シーズンに持ち越しとなりました。
マイケル・チャビスが2HR
そのデイビ・ガルシアの出鼻をくじいたのはマイケル・チャビス。2回にジャッキー・ブラッドリー・ジュニアを塁に置いて2ランHR。
さらに3回表にも3ランHRを放ち、この日マイケル・チャビスは4打数2安打、2HR、5RBIと活躍。HRはいずれもデイビ・ガルシアからで、タナー・ハウクとの投げあいを間接的に支援した形となりました。
ボビー・ダルベックも1HR
この日4番1Bで出場したボビー・ダルベックは7回裏に先頭打者としてジョナサン・ホルダーからソロHRを放ち、早くも7HR。
今日はレッドソックスの良いところが出たヤンキースとの最終戦となりました。
スコアは10-2でレッドソックスの勝利です。
1勝9敗
現地7月31日からスタートした今季のライバル対決ですが、10試合組まれて、1勝9敗とヤンキースの圧勝。
フェンウェイの開催は9月18日から20日の3連戦のみ。最後の最後に一矢報いた形となりました。
またレッドソックスは2019シーズン9月から続いていたヤンキースとの連敗記録を12でストップしました。
ふがいない戦いがつづいたせいか、この日、フーリガンのようなファンがスタジアムに乱入。何かを主張しました。
なお、筆者は18日のゲームが印象的でした。レッドソックスが6回を終えて4−0とリード。これで今季初勝利かと思われた後、終盤に4点差を追いつかれ、延長戦に。1点の勝ち越しを許すもその裏に追いつく粘りを見せましたが、ついに延長12回に力つき、5-6で敗れたゲームが印象的でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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