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【MLB2022FA】レッドソックス、トレバー・ストーリーと合意!6年/140Mドル

最後に残ったFAの大物SSはレッドソックスへ

 現地2022年3月20日、ロッキーズからFAとなっていたトレバー・ストーリーのディールが決まりました。レッドソックスに決定です。

 今オフは、コーリー・シーガー、マーカス・セミエン(2021年は2Bを守りましたが)、カルロス・コレア、アンドレルトン・シモンズら大物SSが揃ってFAとなっていましたが、最後に残っていたトレバー・ストーリーがメガディールを成立させました。

契約内容

 レッドソックスとトレバー・ストーリーの契約は現時点では以下の内容で伝えられています。

  • 6年/$140M (2022-2027)
    • 2025年(4年目)終了後にオプトアウトあり
    • ただし、レッドソックスは以下のオプションでオプトアウトを阻止できる
      • 7年目(2028)を$20Mとする(計7年/$160Mの契約に)

 4年後、トレバー・ストーリーは、契約からオプトアウトすることができますが、その際、レッドソックスは7年目のオプションとして$20Mを追加し、計7年/$160Mの契約とすることでオプトアウトを阻止することが許されるという設定になっています。ちょっと珍しい設定ですね。

 $5Mバイアウトの話もあるのですが、これはもう少し明確になってから追記します。

 年齢的に4年後だと、トレバー・ストーリーは33才になっています。おそらくオプトアウトしないと思われます。6年をフルに使って、35才ですから。

ポジションは2Bの見込み

 レッドソックスにはザンダー・ボガーツという守備も打撃も良いSSがおります。トレバー・ストーリーと重複してしまいますが、今回のディールでは、ストーリーが2Bにシフトさせ、ボガーツをSSとして起用することをアレックス・コーラ監督もコンファームしています。

ボガーツの契約

 そのザンダー・ボガーツの現契約はご覧の通り。2019年4月に延長済みです。

  • 6年/$120M (2020-25) + 2026 オプション
    • 支払い:$20M(2020-2025)
    • 2026: $20M オプション(2025年に535PA達成且つ2025年終了時点で怪我なしであれば、このオプションは行使される)
    • 2022年終了後にオプトアウトあり

 ボガーツの場合、2022年終了後にオプトアウトが入っているのです。ここがポイントで、今回のトレバー・ストーリー獲得は、いわばボガーツがオプトアウトした場合の「保険」としての意味合いもあるようです。

 ボガーツは1992年10月1日生まれの29才。2022年終了時は30才です。延長契約時もその年齡のことも考慮にいれているはずで、もしも2022年にとびきりの数字を残した場合、長期契約を目指して、オプトアウトに打って出る可能性もあります。ただし、かなりの数字を残して、尚且つSSを熱望するクラブがあるかどうかの需要のチェックも必要ですね。

ストーリーは右前腕部を回復したかどうか

 トレバー・ストーリーは2021年8月に右前腕部の痛みを発症。ILに入ったことがありました。今回のレッドソックスのストーリー獲得で一番心配な点はそこです。恐らく、フィジカルチェックはクリアーとなるでしょう。新人ドラフトの時ほど、厳しくないのがFAの契約時のフィジカルチェックですから。

 入ったはいいものの、すぐにトミージョン手術などとなると大変なことになります。

 よって、ストーリーはSSよりも腕への負担が軽い2Bをすんなり受け入れるであろうと思われますし、契約時にもそういう話はしていると思います。ほんとうにトミージョン手術だけは勘弁してもらいたいですね。

BOSは破壊力抜群の打線に

 トレバー・ストーリーの獲得により、レッドソックス打線は破壊力抜群になりました。

 3Bにラファエル・デバース、2Bにトレバー・ストーリー、SSにザンダー・ボガーツ、1Bにボビー・ダルベック。2B起用にも応じることが出来るキケ・ヘルナンデスはCF、ブルワーズから復帰したジャッキー・ブラッドリー・Jr.はRFになるかと。そして、LFにアレックス・ベルドゥーゴ。捕手はクリスチャン・バスケス、DHはJD・マルチネスもしくは、休ませたい野手。JBJはあまり打ちませんが、2018年の時のようにサプライズ的に一発を出してくれればいいと思います。

 クリスチャン・アローヨの立場が厳しくなってしまいましたが、彼を内野のバックアップとして置いておくか、あるいはトレードの候補として考え、プロスペクトにバックアップを任せるかということに。

ストーリーは強打のSS

 デビュー時のトレバー・ストーリーはすごかったですね。デビューは2016年。ちょうどこの時、ロッキーズにはホセ・レイエスがいたのですが、DV問題でゲームに出場できずその代わりとして起用されたのがトレバー・ストーリーで、皆の予想を遥かに超えたロケットスタートを切りました。

 開幕戦でザック・グレインキから2HRを放ち、デビュー4戦で6HRという信じがたい活躍を見せました。ルーキーがデビュー戦で2HRを打ったのは史上初でしたし、デビューから3戦連続でHRを打ったのも史上初。

 結局6試合で7HRを放ち、さらに4月は計10HRを放ったのでした。

 そんな衝撃デビューのトレバー・ストーリーは、やはり数字もついてきていて、ESPNの調べでは、マルチHRが18試合を数えるのは歴代のSSで3位タイ、そして最初の6シーズンで158 HRは、歴代SSで2位。A・ロッドよりも上です。

 レッドソックス、強力なバットを手に入れました。楽しみなシーズンになりそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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