QOオファーに加えて
現地2021年11月10日のFAの状況です。
2021シーズンのレッドソックス
2021シーズンは、ア・リーグ東地区2位に終わったレッドソックス。前半戦のほとんどを首位で通過。大いに沸かせてくれました。しかし、オールスター以降、なにやら雲行きが怪しくなり、ついに7月30日にレイズに首位の座を明け渡すこととなりました。そこから復帰することなく、シーズン終盤にはブルペンも打線もガクンと落ちてしまい、ヤンキースの追い上げもあり、一時は3位にまで陥落。
しかし、なんとかワイルドカードに進出し、それを突破。また、高いハードルと思われていたレイズとのALDSを勝ち抜き、ALCSまで進出しました。
オフの補強ポイントはブルペンではあるが・・・
後半に急落したのは、一つは打線の不調もあったのですが、最大の原因はブルペン。今オフの補強のポイントは当然そこにあります。
ただ、シーズンを通してずっといいラインを保っていたのは、スターター陣。終盤には特にニック・ピベッタとネイサン・イオバルディが踏ん張りました。強さの源はスターター陣にあったと言っても過言ではありません。
つまり、補強ポイントはあくまでブルペンや、ヒッター陣にあるとは言え、スターター陣が崩れてしまっては元も子もありません。
その基礎の一つがゆらぎつつあるのが、このオフにFAとなった左腕のエドゥアルド・ロドリゲス(Eduardo Rodriguez)、通称E・ロッドですね。
E・ロッドはQOを拒否の見込み
レッドソックスはそのE・ロッドに1年/$18.4Mのクオリファイング・オファーを出したのはすでにご承知の通りです。
E・ロッドの2021年のサラリーは1年/$8.3M (2021)。今回のQOの提示はかなりいい条件ではあるのですが、当然のことながらQOは1年のディールゆえ、FA市場で高い評価が見込まれるE・ロッド本人にとっては、決め手になるオファーではありません。
よって、E・ロッドはこのQOを拒否する見込みです。ちなみにE・ロッドのエージェントは、ISE Baseball。かなりの大手ですね。
BOSはQO+マルチイヤー・ディールをオファー
今回、レッドソックスはE・ロッドに対して、マルチ・イヤー・ディールをオファーした見込み。
Red Sox have made a multiyear offer to Eduardo Rodriguez in addition to the $18.4M qualifying offer
— Jon Heyman (@JonHeyman) November 10, 2021
ホセ・アブレイユのパターンか?
QOの単年では拒否する見込みのE・ロッドではありますが、マルチ・イヤー・ディールのオファーとなると、かなりの有効打となりそう。
レッドソックスはQOとともにそれをオファーすることでE・ロッド流出を防ぐ構えになると見込まれています。
2019年11月に、ホワイトソックスはホセ・アブレイユにQOを提示。ホセ・アブレイユも一旦はQOを受けました。しかし、その後、ホワイトソックスとホセ・アブレイユは延長契約にサイン。ホセ・アブレイユの流出を防ぎ、今季も大活躍でしたね。大谷への厳しいスライディングはありましたが。
複数年の条件はまだ明らかになっていませんが、E・ロッドの結論はそれほど長引かないのではないかと思われます。
マリナーズ、タイガース、ブルージェイズが関心
なお、E・ロッドにはすでに複数のクラブが関心を寄せており、なかでもマリナーズ、タイガース、ブルージェイズが非常に強い関心を抱いているようです。
2019年に19勝6敗。2021年は31スタートで13勝8敗、ERA 4.74。2020年はCOVID-19の後遺症でオプトアウトし、健康問題が懸念されましたが、シーズン終盤には、2019年のE・ロッドに戻ったような投球を披露。
ここは流出を防いでおきたいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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