2022年のライバル対決
現地2022年4月8日、レッドソックスの2022シーズンが開幕。新CBA交渉が長引いたことにより、もともとの3月31日の開幕が、4月7日にずれ込み、その日にセットされていたブロンクスでのヤンキース戦がシーズン・オープニングとなりました。
その7日の開幕戦も、現地ニューヨークが大荒れの天候となったため、事前に中止が発表され、開幕が1日ずれて8日となったのでした。
2021年の対決
2021年のこのライバル対決は、6月4日まで対戦がありませんでした。それ以降は、2カード連続でレッドソックスがヤンキースをスイープ。7月17日に初めて初黒星を喫するなどかなり優位に戦ったシーズンでもありました。
しかし、シーズンの対戦成績は10勝9敗と1つ勝ち越しただけ。やはりもつれますね。ただ、この勝ち越しが効いたたために、ともに92勝70敗となったものの、ワイルド・カードでホーム・フィールド・アドバンテージを得たのでした。
Game1
好スタートもすぐに追いつかれる
現地2022年4月8日に行われたGame1は、ネイサン・イオバルディとゲリット・コールが先発。
レッドソックスはゲリット・コールの立ち上がりを攻め、四球で歩いたキケ・ヘルナンデスを1塁に置いて、2番のラファエル・デバースが、2球目の98.6mphの4シームをフルスイング。これがRFスタンドに入る2ランHRとなり、6球で2点を先制。
さらに、ザンダー・ボガーツがLF前シングルで出塁したあと、J.D.マルチネスが「らしい」当たりをRF線に放ち、2塁打。これでボガーツが還り、1点を追加。3−0と非常に有利な滑り出しでスタートしました。
リッゾに2ランHR
一方のネイサン・イオバルディですが、先頭のジョシュ・ドナルドソンが簡単に初球を打ってくれて、2Bゴロに倒れ、すぐに1アウトをプレゼントしてもらえたまでは良かったです。
これは良い流れになるか!と思われたのですが、2番アーロン・ジャッジに強烈なRF前シングルを許した後、つづくアンソニー・リッゾには右中間スタンドに2ランHRを叩き込まれ、すぐに1点差まで追いつかれます。この間、たった4球!
ヤンキースはこの電光石火の反撃により、1点ビハインドをもろともしない空気を作りました。
ゲリット・コールは4イニングで降板。まだ本来の調子ではなかったです。一方のネイサン・イオバルディは、4回にジャンカルロ・スタントンに同点弾を浴び、5回、3失点で降板。
もつれるゲームでともにベストではないものの、大崩せずにベターな投球はしたと思います。
ウィットロック、3イニング目に失点
レッドソックスは6回表にアレックス・ベルドゥーゴのタイムリーで1点を勝ち越し(4-3)。
6回裏からは、2021年も好投したギャレット・ウィットロックが登板。ファストボールでリズムよく押して行く、強気な投球を披露。しかし、3イニング目となった8回裏、1アウト後にDJ・ルメイヒューに右中間スタンドにHRを許し、4-4の同点に追いつかれます。
同点にされたものの、中盤の2イニングをよく凌いだという方がよい投球でした。残り2アウトは、今季加入のマット・ストラムがキレのあるボールで打ち取り、今後に期待を抱かせます。
オートマティック・ランナーでサヨナラ負け
ともに譲らず、延長戦となったため、ノーアウトランナー2塁のオートマティック・ランナーからスタート。レッドソックスは10回表に、ボガーツのタイムリーで勝ち越し。打った瞬間、足を引きずりましたが、ハムストリングスではなかった模様。
10回裏、レッドソックスのマウンドにはジェイク・ディークマンが登板。1アウトを奪ったものの、申告敬遠などで満塁にしたところで降板。
この大ピンチにライアン・ブレイジャーが指名され、マウンドに。四球も出せない中、グレイバー・トーレスに犠牲フライを許し、1失点。これはもう致し方ありません。ただ、ライアン・ブレイジャーはこの1失点のみに留めたのが大きかったです。並の心臓の投手であれば、ここでサヨナラ負けを喫していたと思います。
ドナルドソンがサヨナラ安打
11回表、レッドソックスはベルドゥーゴ、ストーリー、ダルベックで三者凡退。これで勝負ありでしたね。
11回裏、マウンドにはカッター・クロフォード。シェーン・ビーバーのようなショートアームの良い投手なのですが、先頭のジョシュ・ドナルドソンにCF前シングルを許して、二塁ランナーのカイナー=ファレファがホームインし、サヨナラ。ヤンキースが6-5で初戦を取りました。
Game2
現地2022年4月9日、開催されたGame2は、レッドソックスがニック・ピベッタ、ヤンキースがルイス・セベリーノが先発。
セベリーノは4回途中で降板
注目は、ルイス・セベリーノがどれだけの投球を見せるか?というところ。右肩のローテーション・カフを痛めたことから始まり、トミージョン手術まで経験。2021年9月20日に復帰していたものの、やはり彼がどこまで本調子なのかが気になりました。
セベリーノは、2回にベルドゥーゴの2ランHRを含む3長短打を浴び、2失点。4回表に、先頭のベルドゥーゴにシングルを許したところで降板。3イニングで被安打5、失点2、奪三振が5。与四球はなし。この日は結果が出なかったものの、シーズン半ばまでには調子が上がってきそうですね。やっかいですね。
またしてもリッゾにHR
丁寧な投球で3回まで無失点投球をしていたニック・ピベッタでしたが、4回裏、2巡目に入ったところで、ヤンキース打線に合わせられ、1番のジョシュ・ドナルドソンにLF前シングルを許した後、3番のアンソニー・リッゾに右中間スタンドに2ランHRを放り込まれ、2−2の同点に追いつかれます。
ジャンカルロ・スタントンに勝ち越し2ラン
そこから粘りを見せるのがニック・ピベッタで、リッゾに2ランを浴びて以降、4回は追加点を許さず。5回は三者凡退に打ち取り、なんとか流れを渡さないように踏ん張っておりました。
しかし、6回裏、先頭のアーロン・ジャッジを四球で歩かせた後、リッゾを1Bファウルフライに討ち取ったまではよかったものの、つづくジャンカルロ・スタントンへの2球目のスライダーを致命的なコントロールミス。これを軽々とLFスタンドに放り込まれ、2ランHRに。
ヤンキースが4−2と勝ち越しに成功。
ピベッタは2アウトまで奪ったところで降板。5.2イニングで被安打4、失点4、与四球3、奪三振4、被本塁打2という内容。この数字からも、HRのプレッシャーを常に受けていた投球が伺えるような気がします。やはりジャッジは圧が強いですね。
打線の方ですが、7回から9回までの3イニングで出塁したのは四球の1つとエラーの1つのみ。無安打です。盛り上がることなく終わってしまいました。ちょっと明日以降の戦いが心配になる終わり方でしたね。ヤンキースが4−2で勝利。
BOSは6番以降が機能せず
この2戦で言えるのは、レッドソックス、ヤンキースともに貧打であること。スーパースターのホームランによる得点で動いた2戦でした。
特にレッドソックスは、ストーリー、ダルベック、JBJ、バスケスと当たりが出ておりません。
期待のトレーバー・ストーリーは、Game1では音無し。この日の1打席目に、セベリーノから二塁打を放ったものの、後は打てる雰囲気を全く感じさせない打席が続いております。
ダルベックはGame1で1本打ちましたが、この日は音無し。彼も全く打てる雰囲気がありません。
もともと、打撃には期待できないJBJですが、彼の場合、捉えてはいるものの、野手がギリギリでキャッチするなどアンラッキーな当たりが多いです。未だ無安打ながら、まだ内容は伴っているとも言え、むしろ下位打線でもっとも期待できる存在のように思います。
バスケスは捕手ゆえに、開幕2戦は致し方ないと思います。逆方向は意識してもたいたいところです。
よって、ヤンキースからすれば5番までケアすれば、あとはかなり楽ちんという状態。
ちょっと工夫してもらいたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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