LCSがスタート!
現地2021年10月15日、1日早くポストシーズンが始まったア・リーグのALCSが始まりました。
ヒューストンでのレッドソックス@アストロズ戦。2018年の再現となったわけですが、ゲームは接戦となり、5-4の1点差でアストロズが初戦をものにしました。
ロスター
まず、ロスターです。
レッドソックスは、ダーウィンゾン・ヘルナンデス、マーティン・ペレスそして澤村投手がロスターに入りました。怪我のギャレット・リチャーズ、不調のマット・バーンズは落ちました。
These guys have big weekend plans. pic.twitter.com/VC5dPgsWue
— Red Sox (@RedSox) October 15, 2021
アストロズは前日に記事にしたようにランス・マッカラーズ・Jr.が前腕部を傷めて、このシリーズは外れました。ALDSでは入っていなかったジェイク・オドリッジとブレイク・テイラーが加入。
Our ALCS roster is set.#ForTheH pic.twitter.com/2jSXz738Kt
— Houston Astros (@astros) October 15, 2021
スタメン
スタートはご覧の通りです。
レッドソックス | アストロズ |
CF K・ヘルナンデス 1B シュワーバー SS ボガーツ 3B デバース DH J.D. マルチネス RF レンフロー LF ベルドゥーゴ 2B アローヨ C バスケス 【P】C・セール | 2B アルトゥーベ DH ブラントリー 3B ブレグマン LF J・アルバレス SS コレア RF タッカー 1B グリエル CF マコーミック C マルドナード 【P】F・バルデス |
レッドソックスからすると、アストロズは当たっているカイル・タッカーが6番にいることで、上位マークなど特定がしにくい、いやらしい打線になっていますね。
流れ
- 1回表【BOSTON】
レッドソックス、満塁のシチュエーションを作るも、ダブルプレーを含め、チャンスを潰す
- 1回裏【HOUSTON】(1-0)
四球で歩いたアルトゥーベがアルバレスの犠牲フライで生還。
- 2回表【BOSTON】
レッドソックス、2度めのダブルプレー。
- 2回裏【HOUSTON】
クリス・セール、満塁のピンチを作るも凌ぐ。キケが好捕。
- 3回表【BOSTON】(3-1)
キケ、ソロHR。ボガーツが四球、デバースがシングル1アウト1、2塁でJDの2Bゴロをアルトゥーベがエラー。ボガーツが生還(2-0)。
レンフローのLFへのダブルで追加点(3-1)
- 3回裏【HOUSTON】
クリス・セールが2アウトを奪ったところで降板。
- 6回表【BOSTON】
先頭のベルドゥーゴが四球で出塁。アローヨが送りバント成功。しかし、得点ならず。
- 6回裏【HOUSTON】(3-3)
マウンドはライアン・ブレイジャー。
1アウトからマコーミックがシングルで出塁。マルドナードが凡退し、2アウトとなるも、つづくホセ・アルトゥーベが初球の真ん中近辺のスライダーをLFスタンドに運び、2ランHRで同点に(3-3)。
- 7回裏【HOUSTON】(4-3)
マウンドにハンセル・ロブレス。
2アウトまで素晴らしい投球。しかも、カルロス・コレアも追い込み、フィニッシュというところでしたが、6球目のチェンジアップがアウトハイに抜け、これをコレアが強振。これがLFスタンドに刺さるHRに。アストロズが逆転(4-3)。コレアは不必要なパフォーマンスも繰り出す。
- 8回裏【HOUSTON】(5-4)
マウンドにPS初登板の澤村投手。
先頭のグリエルに四球。つづくマコーミックにシングル。さらにバントの構えを見せていたマルドナードに死球を与え、ノーアウト満塁でアルトゥーベを迎える。アルトゥーベの当たりはCF犠牲フライ。これでグリエルが生還し、アストロズが追加点(5-3)。
その後、マーティン・ペレスが火消しし、最少被害で食い止める。
- 9回表【BOSTON】(4-5)
マウンドはライアン・プレスリー。
先頭のキケがLFへソロHRで1点差(4-5)。しかし、後続のバッターは捉えるも、出塁ならずにゲーム終了。
5-4でアストロズがGame1を獲りました。
キケ・ヘルナンデス、”Does It All”
もしもレッドソックスが勝っていたならヒーローは間違いなくキケ・ヘルナンデスでした。
この日は5打数4安打、2RBI、2Runs、そしてCFでは2回裏、満塁のピンチでヒット性の当たりをダイビング・キャッチ。攻守に大活躍でした。
今ポストシーズンのキケ・ヘルナンデスの打撃成績です。
【ALDS_G2】 | 【ALDS_G3】 | 【ALDS_G 4】 | 【ALCS G1】 |
1. ダブル 2. SSゴロ 3. HR 4. ダブル 5. GR・ダブル 6. シングル | 1. シングル 2. シングル 3. HR 4. 3Bライナー 5. 空振り三振 6. SSゴロ | 1. RFライナー 2. LFフライ 3. 2Bゴロ 4. シングル 5. サヨナラ犠飛 | 1.LF前シングル 2. HR 3. ダブル 4.三振 5. HR |
ワイルドカードとALDS G1は当たりがなかったので、上記の表には記載していません。ポストシーズン6試合で、28-14、4ダブル、4HR、8 RBI、7 Runs、打率.500、OBP .500、SLG 1.071、OPS 1.571。TBが30、XBHが8。
レッドソックス、中押し出来ず
レッドソックスは序盤に得点を奪うも中盤に中押し出来ず、流れが変わって後半に失点。これはALDS Game5とほぼ同じ。ブルペンを楽にするにはキケ・ヘルナンデスほど当たらなくとも、もうひとり当たっている選手が欲しいですね。
逆に言うと、アストロズは当たっているカイル・タッカーが6番にいるから強いとも言えます。
アストロズ、要所でキーマンが活躍
やはり、アルトゥーベ、コレアにやられてしまったGame1ですが、アストロズの打線は、4番まで1安打ずつ。5番のコレアが3安打を放ちましたが、今日はタッカーが無安打で、グリエルが1安打、マコーミックが3安打、マルドナードは無安打。
やはり、2段、3段構えという感じで機能しています。
とりわけ、アルトゥーベのターンになると気をつけたくなりますね。この日を終えて、アルトゥーベのOPSは1.198。2 HR、6 RBI 。
アストロズ、ブルペンも機能
先発となったフランバー・バルデスは、2.2イニングで降板。その後、アストロズはイーミ・ガルシア、クリスチャン・ハビエル、フィル・メイトン、ブルックス・ラリー、ライン・スタネック、ケンダール・グレイブマンで8回終了までリレー。無失点でした。
中盤のハビエル、メイトン、ラリーが良かったですね。メイトンなどはブレイク・トライネン並みにボールが動き、1イニングを四球1つだけの好投。
最後、ライアン・プレスリーはかなりレッドソックスは合いそうなので、Game2はケンダール・グレイブマンと順番を変えるのかどうか、そこは注目したいですね。
2018年のALCS
この顔合わせですが、2018年のALCSは4勝1敗でレッドソックスが勝利。このときも初戦を落としました。
なお、2021年のレギュラーシーズンでは5勝2敗でアストロズが上回っています。
どうなるでしょうね。レッドソックスとしては、ランス・マッカラーズ・Jr.のいないGame1を獲りたかったでしょうが、彼がヘルシーでもGame2でフランバー・バルデスが厄介だったのは事実ですから、マッカラーズ・Jr.で一戦落としたくらいの考え方でいいと思いますね。
そして、ポストシーズンがホロ苦デビューとなった澤村投手には、おそらく現地に飛んでいる上原投手が試合後、ケアしてくれているでしょう。切り替えて復活してもらいたいですね。NPBで場数を踏んでいる投手でもこうなのですから、ポストシーズンのマウンドはやはり厳しいということでしょうね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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