今季初の4連勝
レッドソックスはフェンウェイパークでマリナーズを迎えての4ゲームシリーズ中。現地2022年5月21日はGame3が行われました。
先発が崩れ、このままマリナーズにやられてしまうゲームかと思われましたが、打線が中盤に奮起。ブルペンも機能し、最後はコルデロとバスケスのコンビで勝ち越し点を上げ、6-5で勝利。5月18日にアストロズに勝利して以来、今季最長の4連勝を達成。ようやく波に乗ってきました。
ウィットロック、3イニングで71球
このゲームはレッドソックス先発のギャレット・ウィットロックがマリナーズ打線に捕まるところからスタート。初回に6安打を浴び、一気に4点を失う波乱のスタートとなりました。
マリナーズ打線もうまかった
結果的に頼みのウィットロックが乱れてしまったのですが、たしかに4シームが全て真ん中に集まっておりました。そして高い。
それに加えてマリナーズ打線のうまさも目立ち、ウィットロックの4シームに圧されないように無理に引っ張らず、センターから逆方向へボールの勢いを利用するような素直な打撃が目につきました。
バスケス、スライダーを選択せず
レッドソックスのマスクはクリスチャン・バスケス。ちょっとわからなかったところは、初回の最後の打者となったルイス・トーレンスの打席までスライダーを1球も使わなかったこと。ひょっとしてウィットロックの持ち球にスライダーがあるのを忘れているのではないか?と思われるリードで、ちょっと首をかしげてしまいました。
バスケスは良いところだらけの捕手でもあります。情熱的、献身的、打撃良し(右方向を狙う)、そして肩良し。唯一、リードだけは大丈夫か?と思うときがあるのです。
ひょっとしたら、今日は行けるところまでスライダーを封印して途中から解禁、少しでも長いイニングを投げさせるプランがあったのかもしれません。しかし、4シームの真ん中への集まり具合を察知して、腕の動きが違うスライダーを投げさせることで、4シームの調整を行うなどの方法もあったはず。結果、トーレンスには使ったので、もっと早いうちからスライダーを投げさせれば、4失点も行かなかったかもしれません。これは結果論でもありますが、バスケスの惜しいところでもあります。
ウィットロックは3.0イニングで71球、被安打10、失点5、BB0、SO3という結果でした。次回にはやってくれるでしょう!
レッドソックス、5回で追いつく
マリナーズの先発はクリス・フレクセン。2021年は14勝6敗と素晴らしい成績を残しましたが、今季はここまで1勝6敗と調子が上がっていません。そのフレクセンのボールにタイミングが合わず、淡白な攻撃が続いていたレッドソックスでしたが、中盤に追いつきました。
- 3回表マリナーズが5点目
2アウトまで奪っていたウィットロックでしたが、マイク・フォードのダブル、ルイス・トーレンスのタイムリーで1点を失う。SEAが5-0とリードを拡大
- 3回裏デバースが反撃のソロHR
その直後、ラファエル・デバースが右中間にソロHRを放ち、まずは1点(スコア:1-5)。奪われた直後の一発は大きかったです(Sign Extetion!)
- 5回裏レッドソックスが5−5の同点に
- 先頭のキケがCFフェンス直撃のダブル
- デバースがグリーンモンスターに2打席連続の2ランHR(スコア:3-5)
- JDがLFへダブル
- ボガーツがシングルを放ち、1、3塁に(まだノーアウト)
- (マリナーズはここでロモにスイッチ)
- ボビー・ダルベックが詰まりながらもCF前にシングル(スコア:4-5)
- トレバー・ストーリーがCFへ犠牲フライ(スコア:5-5)
- コルデロは三振
- バスケスはライナーアウト
早いうちに初回の4失点を打線でカバーしたのが大きかったです。
コルデロが3塁打
ゲームが動いたのは8回裏。マリナーズのマウンドは5番手となったドリュー・ステッケンライダー(Drew Steckenrider)。4シームが速い投手ですね。レッドソックスは1アウトからフランチー・コルデロが甘いコースをCFへ痛烈に弾き返し、フェンス直撃の三塁打。転がった場所もよかったですね。
このチャンスメイクにつづくクリスチャン・バスケスが楽々とLFのグリーンモンスター直撃のシングルヒットを放ち、レッドソックスがついに勝ち越しに成功(BOS 6-5 SEA)。
もう1点くらいは欲しかったところですが、とにかく1点を勝ち越して、マリナーズの最終回の攻撃に。
最後はマット・バーンズが締め、6-5で逃げ切りました。
5点の点差をすぐにおいついて終盤に逆転して逃げ切るといういい勝ち方でした。
BOSはブルペンも機能
今までは打線が追いついても、終盤にブルペンが打たれていたレッドソックスでしたが、この日は緊迫感もあったためか、ブルペンは集中しており、安心してみていられました。
- 4回から5回:タイラー・ダニッシュが被安打1、スコアレス
- 6回:ジェイク・ディークマンが3奪三振のパーフェクト
- 7回:ハンセル・ロブレスが被安打1のスコアレス
- 8回:ジョン・シュライバーが奪三振2のパーフェクト
- 9回:マット・バーンズが奪三振1のパーフェクト
マット・バーンズは不信感が漂う一人ですが、状態が悪いのは2021シーズンの前半の投げ過ぎが原因かと思います。4シームのベロシティーが上がらず、力んで甘いコースに投げて打たれるというのを繰り返していましたが、この日はMax97mphをマーク。今までは甘いコースに93-95mphが精一杯という感じでしたが、ベロシティーも戻ってきました。97mphのときは相当力を入れて投げたという感じでもありましたが。このまま復調すればと思います。
ストーリー、JBJはアンラッキー
大当たりが続いていたトレーバー・ストーリーは、この日は犠牲フライ1本で1RBI。ただ、2度ほど左中間にライナーを放つもジェシー・ウィンカーに好捕され、アンラッキーでもありました。
また、筆者が個人的に愛してやまないJBJことジャッキー・ブラッドリー・Jr.もこの日は無安打。打率は依然1割台ではありますが、この日はCFとRFへHR性の当たりを2本放ちました。いずれもあと数メートルという惜しい当たりです。どうもJBJはこういう当たりが多いですね。なかなか数字が上がらないのはそういう理由もあります。ただ、ゲーム後半にJBJがOFにいる安心感は相当なものです。
以上、景気がよくなってきたレッドソックスのゲームでした。
Game4は前回、HRを打たれまくったネイトこと、ネイサン・イオバルディの登板。いいピッチングを見せてもらいたいと思います。マリナーズは好調のローガン・ギルバートです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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