Chaos発生せず
現地2021年10月3日の最終戦。ア・リーグワイルドカード争いは、大混戦の状況となりました。161試合を終えた状況をもう一度。
【161試合終了後のALワイルドカード順位】
- 1. レッドソックス: 91-70
- 1. ヤンキース: 91-70
- 3. マリナーズ: 90-71 (WC枠へゲーム差1.0)
- 3. ブルージェイズ: 90-71 (WC枠へゲーム差1.0)
シナリオ1におさまる!91勝のクラブがともに勝利
すでに判明していることですが、今後の備忘録のために書いておきます。前日に、色々なシナリオをまとめておきましたが、今回はマリナーズ、ブルージェイズとも他力の要素が入っていたため、大混戦にはならず、レッドソックスとヤンキースが自力でワイルドカード枠を死守した形となりました。
【162試合目結果】
- 1. レッドソックス: WSHに7−5で勝利 92-70
- 1. ヤンキース: TBに1-0で勝利 92-70
- 3. ブルージェイズ: BALに12-4で勝利 91-71
- 4. マリナーズ: LAAに3−7で敗戦 90-72
ひょっとしたら、3クラブ混戦で164試合目まで行うような事態になりそうでした。
レッドソックスは5回4点差から逆転勝利
危なかったのはレッドソックスでした。先発にクリス・セールを立てて臨んだゲームでしたが、2回裏にジョーディー・マーサーのタイムリーダブルで先制点を許し、3回裏には四球と連打で満塁となったところで、ミスター・ナショナルズのライアン・ジマーマンに押し出し四球で2失点目。クリス・セールはここで降板。このあと、澤村投手がしっかりと締めました。
しかし、5回裏にはギャレット・リチャーズが乱調で、アレックス・アビーラのタイムリー・ダブルなどで計3失点。5回を終えて、1-5と163試合目に突入の気配まで漂っていました。
デバースが2HR、4RBI
しかしレッドソックスは4回表にまず、ラファエル・デバースのソロショットで1点を返し、さらに6回表にはクリスチャン・バスケスのタイムリーでもう1点。そして7回表にはデバースのタイムリーシングルと、アレックス・ベルドゥーゴのタイムリー・ダブルで3点を奪い、ついに5-5の同点に追いつきます。
必勝リレー
ギャレット・リチャーズが3失点したあと、レッドソックスはスペシャル・リレーを展開。この辺は2019年にパッチワーク・リレーでつないで来たコーラ監督なら普通に判断するところ。6回にはマーティン・ペレス、7回には上げてきたばかりのギャレット・ウィットロックを、そして8回にはなんとE・ロッドまで投入。負けてなるものかの覚悟が見えるリレーでした。
ペレス以降、無失点でつないできたのが流れを呼んだようで、9回表、先頭のカイル・シュワーバーがエラーで出塁。1アウト後、バッターはラファエル・デバース。デバースは2−1カウントのあとにやや甘く入ってきたカイル・フィネガンのスプリッターに対応。これがCFに突き刺さる2ランHRとなり、レッドソックスが7−5と逆転に成功。
最後にピベッタ
さらに9回裏、マウンドにはニック・ピベッタを投入。ピベッタは丁寧な投球を心がけ、3人で打ち取り、レッドソックスが7-5の逆転勝利で逃げ切り、ワイルドカード枠を死守しました。
デバース、頼もしかったですね。
ヤンキース、好ゲームを制しWC枠へ
最終シリーズをレイズと対戦していたヤンキースは0勝2敗とスイープされそうな状況。
この日もレイズの投手陣は素晴らしく、マイケル・ワカが5イニングを1ヒッターに抑える好投。その後も、シャギワ、マクヒュー、デービッド・ロバートソン(五輪にも投げた元NYYのクローザー)が1イニングずつヒットレスでつなぐ好リレー。
一方のヤンキースの投手陣も、先発のジェイムソン・タイヨンを始め、ワンディー・ペラルタ、クレイ・ホームズ、チャド・グリーン、ジョナサン・ロアイシガと無失点リレー。ランナーは出すものの、要所を締めた投球。9回にはアロルディス・チャップマンがマウンドに上がり、無失点。
ギリギリのプレーでサヨナラ勝利
0−0のスコアでチャップマンまで出したヤンキースは9回裏でケリをつけないとあまりよくない状況に。9回裏、レイズのマウンドにはジョシュ・フレミング。ヤンキースは先頭のルーグネッド・オドーアがシングルで出塁。1アウト後、アンソニー・リッゾもシングルを放ち、送球の間にリッゾも2塁を陥れ、ノーアウトランナー2,3塁の大チャンスを作ります。
レイズはここでアンドリュー・キットリッジを投入。キットリッジは首を痛め、9月半ばにILに入っていたのですが、9月28日に復帰。この日は復帰後3戦目の登板です。
ヤンキースのバッターはアーロン・ジャッジ。さすがにジャッジは慌ててボールに飛びつくことはなく、2-2カウントまで粘ります。そして5球目、スライダーがゾーンを捉えましたが、ジャッジが対応。これが投手の足元を抜くヒット性の当たりに。しかし、うまく2Bのところに転がり、本塁へ送球するも、間に合わず。
ヤンキースがHRなどの長打ではなく、しぶとい内野強襲安打でサヨナラの1点をもぎ取ったのでした。
非常にレベルの高いいいゲームでしたね。
WCはフェンウェイパーク
レッドソックスとヤンキースは、勝率が並びましたが、直接対決では10-9でレッドソックスが1勝多く勝っているので、ワイルド・カードは現地5日にフェンウェイ・パークで行われます。
先発はネイサン・イオバルディとゲリット・コール。直近の対戦では、イオバルディが早期降板という状況になりましたが、今度はまた違う投球を見せるでしょう。
レイズ、ヤンキースを鍛える
首位レイズに負け越したとは言え、直近で非常に厳しい戦いを強いられたヤンキースはいろんな意味で免疫が出来て、たくましいかもしれません。レッドソックスの側からすると、そこは嫌なところですね。一方のヤンキースはデバースの勢いが気になるでしょう。
非常に厳しい戦いが行われそうです。
ブルージェイズ、マリナーズ
やはりオリオールズに大勝したブルージェイズは、ゲレロJrに48号HRが出ました。これでサルビーに並びましたね。
最終戦に敗れてしまったマリナーズですが、その善戦にファンからは温かい声援が送られました。両クラブともにまた記事にしたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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