レッドソックス、ライバル対決でようやく勝利
現地2021年6月4日(金)から今季初のライバル対決、レッドソックス@ヤンキース戦がスタート。過去2年間はライバルと呼べる対戦成績ではなかったこの対決ですが、嫌な流れを断ち切ったのは、この日先発マウンドに上がったネイサン・イオバルディと先制3ランを放ったラファエル・デバースでした。
過去2年の対戦の振り返り
では両軍の過去2年の対戦成績を振り返ってみましょう。ご覧のような対戦成績でした。
2020シーズン
2020シーズンは変則スケジュールで、両軍の対戦は全てヤンキー・スタジアムでの開催でした。2020年はご覧の通り、ヤンキースの7戦7勝。
Date | Tm | Opp | W/L | R | RA | |
Monday, Aug 17 | BOS | @ | NYY | L | 3 | 6 |
Sunday, Aug 16 | BOS | @ | NYY | L | 2 | 4 |
Saturday, Aug 15 | BOS | @ | NYY | L | 5 | 11 |
Friday, Aug 14 | BOS | @ | NYY | L | 3 | 10 |
Sunday, Aug 2 | BOS | @ | NYY | L | 7 | 9 |
Saturday, Aug 1 | BOS | @ | NYY | L | 2 | 5 |
Friday, Jul 31 | BOS | @ | NYY | L | 1 | 5 |
2019シーズン
2019年は前年のワールドシリーズ制覇から一転、シーズンスタートで先発ローテーションが崩れたレッドソックス。もう頼りはエドゥアルド・ロドリゲスのみという状況であったため、ご覧の成績でした。派手に打ち勝つしかなかったという成績。
Date | Tm | Opp | W/L | R | RA | |
Tuesday, Apr 16 | BOS | @ | NYY | L | 0 | 8 |
Wednesday, Apr 17 | BOS | @ | NYY | L | 3 | 5 |
Friday, May 31 | BOS | @ | NYY | L | 1 | 4 |
Saturday, Jun 1 | BOS | @ | NYY | L | 3 | 5 |
Sunday, Jun 2 | BOS | @ | NYY | W | 8 | 5 |
Saturday, Jun 29 | BOS | NYY | L | 13 | 17 | |
Sunday, Jun 30 | BOS | NYY | L | 8 | 12 | |
Thursday, Jul 25 | BOS | NYY | W | 19 | 3 | |
Friday, Jul 26 | BOS | NYY | W | 10 | 5 | |
Saturday, Jul 27 | BOS | NYY | W | 9 | 5 | |
Sunday, Jul 28 | BOS | NYY | L | 6 | 9 | |
Friday, Aug 2 | BOS | @ | NYY | L | 2 | 4 |
Saturday, Aug 3 (1) | BOS | @ | NYY | L | 2 | 9 |
Saturday, Aug 3 (2) | BOS | @ | NYY | L | 4 | 6 |
Sunday, Aug 4 | BOS | @ | NYY | L | 4 | 7 |
Friday, Sep 6 | BOS | NYY | W | 6 | 1 | |
Saturday, Sep 7 | BOS | NYY | L | 1 | 5 | |
Sunday, Sep 8 | BOS | NYY | L | 5 | 10 | |
Monday, Sep 9 | BOS | NYY | L | 0 | 5 |
直近16戦では1勝15敗
いかにレッドソックスが負けていたかというデータになってしまうのですが、ご覧のようなまとめに。
- 2020年はレッドソックスの勝ち星なし
- 直近16戦でレッドソックスは1勝15敗(2019年7月28日から2020年終了まで)
- ヤンキースタジアムでは2年越しで11連敗(2019年8月2日から2020年終了まで)
- 2シーズンで26試合でレッドソックスの5勝21敗
デバースが技ありのHR
2021シーズン、初戦のゲームですが、先発はレッドソックスがネイサン・イオバルディ、ヤンキースがマイケル・キングでした。
NYY先発のマイケル・キングとは
非常にオーソドックスなお名前のマイケル・キングですが、1995年5月25日生まれの26才の右腕。ドラフトは2016年のマーリンズ12巡目指名。地元はボストンでボストン・カレッジの出身でもあります。
ドラフト・イヤーの2017年11月にトレードでヤンキースへ。1Bのギャレット・クーパーと左腕のカレブ・スミスとのトレードで、インターナショナル・ボーナス・スロットとともにヤンキースへ移籍したのでした。ギャレット・クーバーは今もマーリンズです。カレブ・スミスは現在はDバックス。
2019年、ヤンキースでデビュー。この年は2イニングだけ。
2020シーズンは9試合中、4試合に先発し、1勝2敗、ERA7.76。
2021シーズンはここまで8試合に登板し、うち1試合が先発。直近のデトロイト戦がそうです。ヤンキースがデトロイトにスイープされたシリーズです。0勝2敗で、ERA 2.86。
ファストボールはLow-90mphというところですが、カット・ボール、スライダー、シンカーなど横に動くボールで勝負する投手で、きれいなフォームで投げます。
レッドソックスは初回、マイケル・キングの立ち上がりを攻め、アレックス・ベルドゥーゴとザンダー・ボガーツがシングルで出塁。2アウト1、2塁でラファエル・デバースが打席に。
デバースは2球で追い込まれてしまいますが、3球目、インハイに来た4シームをうまく腕を抜いてちょうど腕が伸びるところでボールを捉え、これがRFへのHRに。420フィート、130.76mを計測する豪快な一発でした。このHRでレッドソックスが初回に3点を先制。いい滑り出しでした。
レッドソックス、6回にも追加点
レッドソックスは6回表に、ボガーツとレンフローを塁に置いて、マーウィン・ゴンザレスがLF線に二塁打を放ち、さらに2点を追加。中盤で5−0とリード。
イオバルディ、6回2失点
レッドソックス先発のネイサン・イオバルディですが、この日はナスティー・ネイト。今季は100mphを計測はしないものの、決めに行くボールは98mphほどを計測し、むしろ100mphを投げていた時よりも速く見える投球です。
この日は、ジャイアンツのジョニー・クエトのように足を上げずにすり足でタイミングをずらしたりと、いろいろと工夫をしていました。
6回にアーロン・ジャッジに独特のRF打ちのHRを打たれたのと、ランナーが溜まった状況でこの日、1Bに入っていた名手のマーウィン・ゴンザレスが1、2塁間の当たりをファンブルし、1Bへスローイングエラーをするなどして2失点を計上しましたが、危なげない投球でした。
澤村、3者連続を含む5奪三振
イオバルディ降板後、二番手で7回のマウンドに上がったのは澤村投手。澤村投手は、ゲイリー・サンチェス、ブレッド・ガードナー、D.J. ルメイヒューを三者連続三振に打ち取る好投。
また8回にもマウンドに上がり、アーロン・ジャッジ、ジオ・アーシェラを三振に打ち取り、この日は5奪三振。4シームは97.3mphをマークしています。ナイス・ピッチングでした。
9回はマット・バーンズが3者連続三振に仕留め、相変わらずのナスティーぶりを披露。レッドソックスがようやく敵地ヤンキー・スタジアムで勝利したというゲームでした。
現地5日のGame2はE・ロッドとジェイムソン・タイヨンの投げあいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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