当初のオプションよりコストダウン
現地2020年12月16日、タンパベイ・レイズはキャッチャー・スポット探しをやめることを決断。2020年のポストシーズンで大活躍したマイク・ズニーノ(Mike Zunino)と再契約することにしました。
契約詳細
レイズとマイク・ズニーノが合意した契約は、総額で1年$3M。内訳は、2021年のサラリーが$2M、バイアウトが$1Mでトータルで$3M。
2022年のクラブオプションは以下の通りです。
- 80試合出場で$5M
- 90試合出場で$6M
- 100試合出場、またはトレードされると$7M
一旦は2021年のオプションを拒否
レイズとマイク・ズニーノの2020年の契約は1年/$4.5M。2021年は$4.5Mのクラブオプションがついていましたが、現地2020年10月30日にそれを拒否。マイク・ズニーノはFAとなっていました。
新しい契約はレイズとしてはとにかく2021年のサラリーを当初の$4.5Mから$3M保証への減額に抑えることができました。
ただ、これだとマイク・ズニーノは金額を叩かれただけで釈然としませんから、2022年のオプションを実現可能で、なおかつメリットも享受できる金額設定にしたということになるかと思います。
成績次第の設定ではありますが、現時点でレイズが2022年のオプションを実行するかどうか微妙な設定にしてあるのがポイントでもあります。
本来はオフェンス力のある捕手
マイク・ズニーノは2021年の開幕を30才で迎えるベテラン捕手。もともとは打てる捕手でマリナーズ時代の2017年には124試合に出場し、打率.251でHR 25本、RBIは64を記録。
キャリア8シーズンで捕手でありながら、20HR以上を3度達成しています。
2020年のレギュラーシーズンは打てず
しかし、2020年のレギュラーシーズンは28試合の出場にとどまり、打率.147、OBP .238、SLG .360、HR 4、RBI 10。
またレイズに移籍してから2019年と2020年の2年間の打率は.161とかなり悪く、HRも13本しか出ていませんでした。
上記のリンク記事にも書きましたが、このオフェンス力の低下が2021年のオプションが実行されなかった理由でもあります。
2020ALCSで活躍
レギュラーシーズンの打撃成績は物足りなかったマイク・ズニーノですが、2020年のアストロズとのALCSでは18打数5安打で、打率.278、OPS .300、SLG .611を記録。2本のHRを放ちました。マイク・ズニーノはレギュラーシーズンで打率.150以下だったのに、ポストシーズンでマルチHRを記録した最初の選手となりました。
捕手マーケットにも影響
今オフのFAの捕手市場では、J.T.リアルミュート、ジェームズ・マッキャン、マイク・ズニーノが注目の3人でしたが、ジェームズ・マッキャンはメッツと4年で合意。今回、マイク・ズニーノがレイズと再契約したことで、J.T.リアルミュートが残っている状態に。他にはベテランのウィルソン・ラモス、ジェイソン・カストロ、マット・ウィータースもおりますが、マイク・ズニーノが選択肢から消えたというのは少なからず、捕手市場に影響を及ぼしそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント