クリエイティブ・レイズ
タンパベイ・レイズがまたしても奇策を考えております。
現地2019年1月13日、まだディールが確定したわけではありませんが、タンパベイ・レイズは今オフにホワイトソックスからノンテンダーFAとなった内野手のマット・デービッドソンを二刀流として起用することを視野に獲得を検討しているとの情報が入りました。
マット・デービッドソン
マット・デービッドソンは2019年3月に28才となる右投げ右打ちの内野手。長打力が持ち味で、DHでの起用が多い選手ですが、守備は1Bをメインに3Bも守ります。2018年は1Bで43試合、3Bで13試合に出場。
2009年Dバックス1巡目指名の選手です。
2017年と2018年の2シーズンでOPSが.711から.738へとアップしたものの、HRが26本から20本へとダウン。
CWSをノンテンダーとなったワケ
20HRを打ちながらホワイトソックスをノンテンダーとなった最大の理由は左投手しか打っていないという点です。
(マット・デービッドソンの対戦投手比較)
- LHP: 254打数68安打、HR 10、RBI 37、AVG. 268 / OBP .344 / SLG .461
- RHP: 672打数141安打、HR 39、RBI 106 、AVG. 210 / OBP .276 / SLG .426
ご覧の通り、打数の違いはあるものの、率で比較すると左投手と右投手の対戦でかなり開きがあるのがおわかりいただけると思います。
2018年は3度マウンドに上がり、無失点
そのような特徴のある選手なのですが、投手としてはどうかというと、2018シーズンはポジション・プレーヤーとして3度マウンドに上がっています。
もちろん、味方投手が大量失点したゲームでの登板ですが、これが抑えているんですね。
3試合、3イニング、被安打1、無失点、奪三振1、与四球1、ERA 0.00。
ハイスクール以来、マウンドに上がったことがなかったというマット・デービッドソンですが、レイズのこのプランにはかなり乗り気のようで、交渉も前向きに進むのではないかと思われます。
邪道と言えば邪道ですが、資金力の問題がありますから、こういうこともゲームプランの1つとして考えるのはいいことだと思います。オプションの広がりは自由度を高めます。
一定レベルの投球さえ出来れば短いイニングならゲームを壊すことはありませんし、ワンポイントでの起用もあり得ます。
レイズは2018年、投手をワンポイントで1塁に配置し、再びマウンドに上げることをやっております。
仮にデービッドソンが起用されるなら、その逆で野手が一時的にマウンドに立つということに。
競っているゲームでそのようなプランを本当に実行できるのかどうか見ものです。
追記 2019年2月2日
マット・デービッドソンですが、現地2019年2月1日、テキサス・レンジャーズ入りが決まりました。
レンジャーズの起用法も興味深いですね。
なお、レンジャーズは同日、ロイヤルズのリリーバー、ジェイソン・ハメルとも契約。ローコストでブルペン強化を図っております。新スタジアムの建設にコストを削っているんですかね。
ともかく、いいリリーバーが入ったのはレンジャーズのゲームメイクにとっては朗報です。
ブレンダン・マッケイも二刀流で起用か?
レイズには2017年アマチュアドラフト1巡目指名のブレンダン・マッケイ(Brendan McKay)というトッププロスペクトがおります。
プロスペクト・ランキングはPre-2018の時点でBaseball Americaによるランキングで39位、MLB.comのランキングでは25位、Baseball Prospectusのランキングでは23位に入っていた選手。
左投げ左打ちで、2018年はシングルAプラスを経験。他にも経験したルーキーリーグと合算した打撃成績は192打数41安打、打率.214、OBP .368、SLG .359、HR 6、打点39。
投手の方でもシングルAプラスとルーキーを合算して、17試合に先発、5勝2敗、ERA 2.41。イニング78.1に対して103奪三振を上げております。
きれいな投げ方をする投手で、このまま投手として育って欲しいくらいです。
2019年は23才のシーズンになるのですが、つぎのレベルのダブルAで投打双方の結果がよければシーズンの早い段階でコールアップされそうです。
ひょっとしたらスプリングトレーニングの時点で結果を出して開幕ロスターに入るかもしれません。期待したいです。
その他二刀流
2019年に二刀流として起用されそうな二人です。
カレブ・コワート(マリナーズ)
今オフにエンゼルスからDFAとなり、ウェーバーに上がっていたところをマリナーズが獲得したカレブ・コワート(Kaleb Cowart )も二刀流として起用されることが期待される選手。
内野全てとレフトを守った実績があり、現場のプランのオプションを広げてくれる選手です。
打撃成績はMLB4年で162試合、AVG .177/ OBP .241/ SLG .293、HR6、打点 33。
投手としてのMLBでの成績は見当たらなかったのでレギュラーシーズンでは投げていないはずですが、下の動画をご覧になっておわかりの通り、いい投げ方してます。
その他、J.D.デービスなどもおります。
マット・デービッドソン、どうなりますかね?レイズが獲得すればいいなと思っております。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント